ポール・ウェラーの20曲:最もクリエイティブであり続けるシンガー・ソングライター

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Photo courtesy of Polydor Records

5月25日、イギリスで過去40年間以上に渡り最もクリエイティブであり続けるシンガー・ソングライター/フロントマンの一人、ポール・ウェラーの誕生日を機に、“ポール・ウェラーの20曲”のプレイリスト紹介しよう。

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彼は、ザ・ジャムとザ・スタイル・カウンシル時代にすでに多くの作品をチャート入りさせていたが、1992年リリースのアルバムで初めて自身の名を冠したとき、尽きることのない音楽への好奇心によって生み出された、現代音楽における最も魅力的な名盤カタログへと続く新たな道のりを歩み出した。

バンド編成ではなく自身の名で音楽をリリースしたいという気持ちに確信を持てずにいた準備段階の1991年に、ポール・ウェラー・ムーヴメント名義で発売されたシングル「Into Tomorrow」から、このコレクションは始まる。

この曲が全英トップ40に登場したことで、彼は自分の直感に従えばよいと納得し、翌年リリースされた、かの印象的なファースト・ソロ・アルバムを完成させた。その作品には「Above The Clouds」も収録されている。

昔のファンに再び受け入れられ、新しいファンに発見され、(彼が好んだかどうかは別として)モッズ・ファーザーと呼ばれるまでになり、大いなる成功を収めた1990年代からは、アルバム『Wild Wood』のタイトル曲を。

続いて同じアルバムから、「Has My Fire Really Gone Out?」ピックアップした。 彼はこの「僕の炎は本当に燃えつきてしまったのか?」という問いに、代表作となったアルバム『Stanley Road』の莫大な売り上げで答えた。そのアルバムからは、3曲を取り上げている。

ウェラーのアルバムは、アルバム『Heavy Soul』収録の「Peacock Suit」のような1960年代の影響を受けたロックや、よりアコースティックで吟遊詩人風の曲への嗜好が現れた同アルバム収録の「Friday Street」、そして、『Illumination』収録の「It’s Written In The Stars」や、カヴァー・アルバム『Studio 150』に収録されたギル・スコット・ヘロンの「The Bottle」。ウェラー・ヴァージョンにはソウル・ジャズへの愛を常に反映してきた。

アルバム『As Is Now』の「From The Floorboards Up」では、彼が最高に激しくロックしている。そして、あまり有名ではないが、ウェラーがアンディ・ルイスと共演し、ホーンを取り入れた躍動的な「Are You Trying To Be Lonely」もリストに入れている。

2000年代に入ってからも、アルバム『22 Dreams』、『Wake Up The Nation』、そして『Sonik Kicks』で実験的な面と伝統的な面を併せ持ち、ウェラーは常に追随するアーティスト達の一歩前を歩み続けてきた。

新アルバム『Saturns Pattern』では、美しいピアノベースの「Going My Way」のように、より内省的な楽曲がしばしば出てくるところに、唯一彼がその歩みを緩めている側面が見て取れる。



ポール・ウェラー『Fat Pop (Volume 1)』
2021年5月14日 発売
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ポール・ウェラー『On Sunset』
2020年7月3日 発売
CD / iTunes / Apple Music / Spotify / Amazon Music


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