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HIPHOPで出てくる「ビーフ」って何? 「カバでもわかる洋楽ばなし」で特集回が公開
ヒップホップを聴いていると、たびたび耳にする「ビーフ」という言葉。2024年のケンドリック・ラマーとドレイクの応酬をきっかけに初めて知った人も多いのではないだろうか。
今回の「カバでもわかる洋楽ばなし」では、ライター・翻訳家の池城美菜子さんを迎え、MCディスカバくんとともに、ヒップホップに欠かせない「ビーフ」の歴史と楽しみ方をひも解いていく。
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そもそもビーフとは何なのか。池城さんによれば、簡単に言えば「口喧嘩」。自分の強さやスキルを誇示するヒップホップでは、ライバルを言葉で攻撃する文化が自然と生まれてきた。ただし、ルールのあるフリースタイルバトルとは違い、ビーフは本当に仲の悪い相手との争い。時には音楽の枠を飛び越え、深刻な事件へ発展することもある。
番組では、1980年代のクール・モー・ディーvsビジー・ビーから、2パックvsノトーリアス・B.I.G.、ジェイ・Zvsナズなど、ヒップホップ史を彩った名勝負を紹介。中でも池城さんが「一番ビーフらしいビーフ」と語るのがジェイ・Zとナズだ。単なる「バーカ!」や「デベソ!」ではなく、互いに楽曲とリリックのクオリティで応酬し、その曲自体がヒットする。まさに“悪口がエンターテインメントになる”という、ヒップホップならではの面白さがそこにある。
さらにディスカバくんが推すのは、50セントvsジャ・ルール。もともと同じニューヨーク・クイーンズ出身の二人の対立には、エミネム、ファット・ジョー、ジェイダキスら周囲のラッパーまで参戦。50セントの「Wanksta」のように、ビーフをきっかけに新しい言葉が広まっていくのもヒップホップ文化の面白いところだ。
一方、ビーフにはビジネス的な側面もある。話題が欲しい時に再び因縁の相手へ絡むなど、現代で言えば“炎上”に近いケースも。50セントがジャ・ルールのライブの最前列のチケットを大量購入し、わざと空席にしたという強烈なエピソードから、最後には飛行機内の口論でジャ・ルールが枕を投げた話まで飛び出し、ディスカバくんも「ビーフの最後は枕なんだ」と思わずツッコむ。
しかし池城さんが伝えるのは、「ヒップホップ好きならビーフを全部知らなければいけない」わけではないということ。リリックの一行に潜む小さなディスを読み解き、「これは誰のこと?」と考えるのは、いわばオタク的な楽しみ方。喧嘩を見るのが苦手なら無理に追わなくてもいい。
笑える話から笑えない歴史まで。ビーフを知れば、ヒップホップの曲の裏側にある人間関係や街、文化、そして言葉の力が今まで以上に見えてくる。ヒップホップ初心者にも、もう一歩深く知りたい人にもおすすめの“カバでもわかる”ビーフ入門回だ。
Written By uDiscover Team
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