1997年にサラエボで行ったU2のライブを追ったドキュメンタリー『Kiss the Future』海外で配信開始へ

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Adam Clayton and Bono of U2 and Matt Damon - Photo: Adam Berry/Getty Images

U2が1997年にサラエボで行った画期的なコンサートを追ったドキュメンタリー映画『Kiss the Future』が、2024年5月7日からアメリカとカナダのParamount+で配信されることが発表となった。

同映画はこの配信に先駆け、ベルリン映画祭とトライベッカ映画祭で上映されていた。

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このニュースを独占的に報じた米ビルボードは本作についてこう解説している。

「ベン・アフレックとマット・デイモンが、アーティストであるエクイティとサラ・アンソニーのためにプロデュースを手掛け、ネナード・シシン・セインが監督を務める同ドキュメンタリー映画は、1990年代のボスニア・ヘルツェゴビナ戦争におけるサラエボ包囲をめぐる芸術的反抗について綴った作家ビル・S・カーター回顧録『Fools Rush In』に基づいており、音楽に用いて変化をもたらしたアンダーグラウンド・コミュニティに焦点を当て、最終的にはアメリカの援助活動家が、紛争に対する意識を高めるためにU2に接触するきっかけとなった」

映画『Kiss the Future』は、U2のボノ、ジ・エッジ、アダム・クレイトン、そしてビル・クリントン元大統領、ジャーナリストのクリスティアン・アマンプールらのインタビューを収め、U2が戦後、市内で4万5千人のファンを前にコンサートを行った模様を記録している。米ビルボードの独占取材に応じた同映画の監督で、共同脚本家でもあるネナード・シシン・セインは、次のように語っている。

「私が戦時中の体験やこの映画を制作する過程で学んだことは、たとえ最も暗い時代であっても、音楽を演奏し、芸術を創造することで他者を助けることに目的を見出した人々は、ただ生き延びるだけでなく、目標に向かって前進してきたということです。最終的に、サラエボの人々は癒しのために敵を受け入れました。サラエボの人々は私に人類への希望を与えてくれました。この映画を見れば、同じように感じていただけると信じています」

U2のリード・ギタリスト、ジ・エッジは、こう述べている。

「“Kiss the Future”は、1990年代初頭の血なまぐさいバルカン半島での内戦の最中、自分たちの街が包囲されながらもサラエボの人々がいかに超人的な勇気と創造性によって、前進し続けたかを記録しています。極端なナショナリズムに対する彼らの反抗と抵抗の物語は、今日にこれ以上ないほど関連しています。この素晴らしい物語に少しでも携われたことを非常に光栄に思います」

Written By Will Schube



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