ザ・ローリング・ストーンズ、1967年の「We Love You」を4Kレストアで公開。映像に込めた意味は?

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The Rolling Stones - Photo: Courtesy of Roger Jackson/Getty Images

ザ・ローリング・ストーンズとABKCO Music & Records Incは、1967年のシングル「We Love You」のオフィシャル・ミュージック・ビデオを公開した。このビデオは、先日公開された1968年の「Jumpin’ Jack Flash」の2本のプロモーション・フィルムと同様に、新たに4K解像度で復元されたものだ。

「We Love You」のビデオは、1966年のストーンズのドキュメンタリー映画『チャーリー・イズ・マイ・ダーリン』を監督したリバプール出身の映像作家、ピーター・ホワイトヘッドが監督を務めたものだ。ビデオではバンドは監督の指導のもと、ミック・ジャガーとキース・リチャーズが実刑判決を受けることになった同年2月に行われた悪名高いレッドランズの麻薬捜査と、その後の刑事裁判を風刺することに大きな喜びを感じていた。また、ブライアン・ジョーンズが1967年後半に起こした薬物逮捕事件にも言及している。

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この映像は、その年の夏にオリンピック・スタジオで録音された音源にふさわしいものだった。このシングルは、時代のポジティブさを取り入れながら、権威主義を告発していたものでもあった。

ニッキー・ホプキンスの特徴的なピアノ、ブライアン・ジョーンズのメロトロン、そしてポール・マッカートニーとジョン・レノンが連帯感を示すようにバッキング・ヴォーカルを担当。ミック・ジャガーはモロッコの影響を受けたドローンのような音楽の中でリード・ヴォーカルをとっている。

逮捕事件への反発

曲のイントロにある鎖を引きずる音や刑務所のドアの効果音は、1967年2月12日にサセックス州ウェスト・ウィッタリングのレッドランズにあるキース・リチャーズの自宅が警察に襲撃されたことに触発されて、ビデオにも描かれた。

ミック・ジャガー、キース・リチャーズ、美術商のロバート・フレイザーは、規制薬物が少量しか発見されなかったにもかかわらず、重大な薬物犯罪で告発され、実刑判決を受けることになった。ブライアン・ジョーンズとそのガールフレンドが薬物所持で逮捕されたその日に、ストーンズの2人は一晩刑務所にいた後、釈放された。

この映像では、キースが裁判官として描かれ、そのかつらは巻き上げたタブロイド紙で構成されており、この不条理な事件を表現している。ミックとマリアンヌ・フェイスフルは、1895年の詩人・劇作家オスカー・ワイルドの裁判にヒントを得て、模擬裁判に参加。映像の最後には、1967年頃にオリンピック・スタジオで行われたストーンズのレコーディングの映像が、視覚効果を高めて収録されている。

当時のポップミュージックを扱う英国の主要番組「Top of the Pops」は、当時「We Love You」の映像を放送しなかった。番組側は、その映像が放送されなかった理由は、視聴者にふさわしくないと判断したからだという広く信じられている説を否定している。その真偽のほどはともかく、この映像は当時広く見られることはなかったが、この曲は全英トップ10に入るヒットとなった。

Written By Paul Sexton


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