クイーンのブライアンとロジャーが語るオープニングの重要性と彼らの哲学

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Queen and Adam Lambert Kabuki curtain drop - Photo: Xavier Vila Copyright Miracle Productions LLP

50年に及ぶクイーン(Queen)のキャリアから、貴重な蔵出しライヴ映像や、最新パフォーマンス、舞台裏を明かすインタビュー等を50週にわたって紹介していくバンドの最新ウェビソード・シリーズ『Queen the Greatest Live』。

この第5話が公開され、ブライアン・メイとロジャー・テイラーが、クイーンのライヴにおけるオープニングの重要性や彼らの哲学、そしてバンド初期に彼らに影響を与えた伝説的なミュージシャンについて語っている。下記よりご覧いただける(YouTubeにて日本語字幕対応)。

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ロジャー・テイラーは、この独占インタビュー中でこう語っている。

「観客は、まず最初に圧倒されたいと思っているんだ。私たちは、観客の目を眩ませ、耳をつんざき、その20分後に少し落ち着かせるんだ、とよく言っていたものさ。最初の曲でインパクトを与える。とにかくショーの始まりは勢いよくバン、バン、バン、バン、と派手にやりたいんだ」

「One Vision」から「Bohemian Rhapsody」まで、クイーンは過去半世紀にわたり、観客を熱狂させる偉大なロック・アンセムを武器にステージに立ち続けてきた。ブライアン・メイは、セットリストの最初を飾るに相応しい曲があると説明する。

「曲作りの段階で、それが良いオープニング曲になるとわかる時もある。それを思い描きながら制作を始めるんだ。これまで本当に良いオープニングが何曲かあったけど、それらはたいてい音楽のおかげだと思っている。すべては音楽から生まれ、すべては音楽をより表現力豊かなものにし、それによってより一体になれる。だから、そのプロセスや強固な土台があることを知っていれば、ああいった瞬間を作り上げるのは実はとても簡単なことなんだ。実際に、サウンドを考え、立ち位置や照明といったすべてにおいて計画を立て、観客の反応を見て“ああ、うまくいってる”と思えるのは、とても楽しい」

さらにこの第5話では、クイーンが、ザ・フーやレッド・ツェッペリンといった彼らのヒーローたちから観客の期待感を高めることの重要性について学んだことを明らかにしている他、フレディ・マーキュリーが「We Will Rock You」で観客を盛り上げた瞬間や、歌舞伎の振り落とし(幕を一瞬にして落とす)を模倣した演出と共にランウェイを駆け抜けたクイーン+ポール・ロジャース時代の「Tie Your Mother Down」など、過去のクイーンの名オープニングを振り返っている。

ロジャー・テイラーは、歌舞伎についてこう語っている。

「昔、歌舞伎が好きだった。目の前で大きなカーテンが消えて、突然すべてが現れる、あの演出にはいつも驚かされたよ」

Written By Tim Peacock


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2022年11月18日発売
国内盤: 5CD/DVD/Blu-ray/LP
国内盤: 2CD
輸入盤: 7inchアナログ
*日本盤には『THE MIRACLE RADIO INTERVIEWS』の訳、映像の字幕付き


ロジャー・テイラー『The Outsider Tour Live』
2022年9月30日発売
日本盤CD:2022年12月21日発売
CD / iTunes Store / Apple Music / Amazon Music




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