クイーンとデヴィッド・ボウイの大ヒット曲「Under Pressure」がアディダスの新キャンペーンに起用

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クイーン(Queen)とデヴィッド・ボウイ(David Bowie)による大ヒット曲「Under Pressure」が、プレッシャーに打ち勝ち躍動するアスリートたちを称えるアディダス(adidas)の新キャンペーンに使用されている。

CMには、リオネル・メッシ、パトリック・マホームズ、アンソニー・エドワーズなどのスポーツ界のスターたちが、「You got this(君ならできる)」というメッセージのもとに団結するキャンペーン映像は以下よりご覧いただける。

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名曲「Under Pressure」

クイーンとデヴィッド・ボウイというスーパースター2組による歴史的且つユニークなコラボレーション曲「Under Pressure」は、1981年11月にシングルとしてリリースされ、全英チャート首位に急浮上した後、翌82年5月にリリースされたクイーンの10作目のスタジオ・アルバム『Hot Space』に初めて収録された。

1981年の夏、クイーンのお気に入りのレコーディング場所だったスイスのモントルーにあるマウンテン・スタジオの近くに家を持っていたデヴィッド・ボウイは、「Cool Cats」という曲でバッキング・ヴォーカルを録音するためにある晩クイーンのレコーディング現場を訪れた。

最終的にデヴィッド・ボウイが自らの歌唱に納得がいかなかったため、「Cool Cats」からそのパートは消去されることになったのだが、当時制作中だったロジャー・テイラー作の「Feel Like」という未完成曲でジョン・ディーコンが弾いていたベース・ラインにデヴィッド・ボウイが興味をそそられ、その後、夜を徹して行われたジャム・セッションでは、フレディとボウイの間で様々なアイディアや歌詞がやり取りされていった。そうして完成した「Under Pressure」は、フレディ・マーキュリーがスキャットをしたり、ボウイと即興でヴォーカル表現を交わしたりと、完成版もかなり即興的な仕上がりになっている。

クイーンのドラマー、ロジャー・テイラーは、音楽ジャーナリスト、マーク・ブレイクによるクイーンの伝記本『Is This The Real Life? The Untold Story of Freddie Mercury and Queen』の中で、当時を振り返りこう明かしている。

「ある晩、デヴィッドがやってきて、僕たちは遊び半分で他の人の曲をジャムったりしていたんだけど、デヴィッドが“こんな馬鹿げたことをしてないで、一緒に曲を書こうよ”と言ったんだ」

シングル「Under Pressure」のB面曲として知られるR&B調のスロー・ナンバー「Soul Brother」は、2011年にリリースされたアルバム『Hot Space』のエクスパンデッド・エディションに初めて収録された。「Under Pressure」はリリース直後よりファンの間で好意的に受け入れられ、1981年11月14日付の全英シングル・チャートに8位で初登場し、その1週間後となる11月21日から2週連続で首位を獲得。時を同じくして、クイーンのベスト盤『Greatest Hits』も全英アルバム・チャートで2週目となる1位(その前週から合わせて4週連続で1位)を記録した。

Written By Will Schube


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