クイーン初期のアンコール定番曲はエルヴィス・プレスリーの「監獄ロック」

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Queen_ John Deacon, Brian May, Freddie Mercury. Hammersmith Odeon, December 24, 1975. © Queen Productions

50年に及ぶクイーン(Queen)のキャリアから、貴重な蔵出しライヴ映像や、最新パフォーマンス、舞台裏を明かすインタビュー等を50週にわたって紹介していくバンドのシリーズ『Queen the Greatest Live』。

「We Will Rock You」と「We Are The Champions」という無敵の組み合わせが彼らのライヴで定着する以前、クイーンはアンコールをエルヴィス・プレスリーの名曲「Jailhouse Rock(監獄ロック)」の大熱狂で締め括ることが多かった。

最新ウェビソード第42話『クイーンのライヴでのアンコール曲「Jailhouse Rock」』では、ハマースミス・オデオンという名の監獄の中にいる全員が「Jailhouse Rock」に合わせて踊る様子をご覧いただける。

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70年代のクイーン

70年代半ばのクイーンのライヴがロックンロールを新時代へと導く一方で、バンドはしばしば、餞別として自分たちが影響を受けたアーティストに敬意を表した。1978年5月に「We Will Rock You」と「We Are The Champions」が彼らのライヴのセットリストに登場する以前、バンドはエルヴィス・プレスリーの「Jailhouse Rock」をはじめとする、偉大なアメリカのパイオニアたちのソングブックからのカヴァーを演奏することで知られていた。

ジェリー・リーバーとマイク・ストーラーのソングライター/プロデュース・デュオによって書かれ、エルヴィス・プレスリーが1957年の同名映画のためにレコーディングしたオリジナルの「Jailhouse Rock」は、“監獄バンドが喚き散らした”という騒々しい“州立刑務所のパーティー”の様子を描いたロカビリー曲だ。

一方、大西洋を隔てた英国では、当時まだ幼かった未来のクイーン・メンバーがその曲に熱心に耳を傾けていた。2021年のインタビューでブライアン・メイはエルヴィスの影響についてこう振り返っている。

「あの時代の子供で、エルヴィスの影響を受けていないなんてありえないと思う。フレディは特にそうだった。彼はフレディの偉大なヒーローの一人だったんだ。そして僕にとっては、彼のギタリストたちが大きなインスピレーションだった。スコッティ・ムーアはその1人だし、ジェームズ・バートンもね。そう、エルヴィスからは間違いなく影響を受けたよ」

しかし、1975年12月24日のハマースミス・オデオンでのアーカイブ映像でご覧いただけるように、クイーンの「Jailhouse Rock」のカヴァーは、決して敬虔なものではなく、ロケット燃料とプロト・パンクのエネルギーを持ち込んだ強烈なヴァージョンだ。

ロジャー・テイラーがテンポを上げる中、ブライアンはスコッティ・ムーアのギター・ソロにアグレッシブなアレンジで挑み、フレディが花を投げ入れる観客席には、バルーンやビニール人形が飛び交うという、想像を絶する無秩序のアンコールだった。

ロジャー・テイラーが当時を振り返っているように、彼らは「“監獄ロック”ではちょっとクレイジーになれた」のだ。

Written by uDiscover Team




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