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ジョージ・ハリスンも参加したジョン・レノン「How Do You Sleep?」未公開音源が初公開

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Photo: Nic Knowland © Yoko Ono

未発表だったジョン・レノンの「How Do You Sleep?」の“ロウ・スタジオ・ミックス” 音源が初公開された。リバーブやエコーなどのエフェクトは一切使われていない、レコーディング時のそのまま音源は、聴く者をアルバム『Imagine』をレコーディング中のスタジオへと引き込んでくれるかのようだ。

How Do You Sleep? (Takes 5 & 6, Raw Studio Mix Out-take) – John Lennon & The Plastic Ono Band

10月5日にリリース予定の究極の6枚組ボックスセット『Imagine: The Ultimate Collection』に収録されるこの“ロウ・スタジオ・ミックス” はイギリスのアスコットにあるティッテンハースト・パークで行われたレコーディング・セッションの濃密な空気感を捉えている。

このセッションに参加したのは、ジョン・レノンの青いフェンダーストラトでエレクトリック スライドを演奏するジョージ・ハリスン、12弦アコースティック・ギターのロッド・リントンとウィッシュボーン・アッシュのテッド・ターナー、 手書きでペイントされたフェンダー・プレシジョンベースを演奏するジョン・レノンとジョージ・ハリスンの旧友クラウス・フォアマン、ドラムのアラン・ホワイト、スタインウェイのアップライトピアノを演奏するルネッサンスのジョン・トゥアウト、そして ウーリッツァーの赤いエレクトリック・ピアノで即興を披露するザ・ローリング・ストーンズの『メイン・ストリートのならず者(原題:Exile On Main St)』のレコーディングへ旅立つ数日前のニッキー・ホプキンスだった。このアウトテイクを聴いていると、まるでレコーディング・スタジオの中に彼らと一緒にいるかのような感覚になる。

uDiscoverで以前にお伝えした通り、『Imagine: The Ultimate Collection』は4枚のCDと2枚のブルーレイ・ディスク(Audio)で構成されており、今作によって初めて、ジョン・レノンとプラスティック・オノ・バンドとのパフォーマンスを、ありのままの音で聴くことができる“ロウ・スタジオ・ミックス” 、5.1サラウンド・ミックス、そしてアップデートされた4チャンネル・ミックスと、新たな次元で音の奥行きをリスニング体験できる究極のコレクションになっている。

Written by Tim Peacock


John Lennon – Imagine (original demo)

 


ジョン・レノンの最高傑作『イマジン』が10月5日に、数々のフォーマットで発売
*一部商品は10/12発売となります。

【音源/商品フォーマット】
『Imagine : The Ultimate Collection』

① スーパー・デラックス・エディション
<4CD + 2ブルーレイ収録、豪華本付ボックス・セット輸入国内盤仕様/完全生産盤>
UICY-78855  価格:12,000円+税

CD1 – アルバム – アルティメイト・ミックス ディスク1
CD2 – アルティメイト・ミックス ディスク2
CD3 – ロウ・スタジオ・ミックス
CD4 – エヴォリューション・ドキュメンタリー
ブルーレイ1 – イマジン: アルティメイト・ミックス
ブルーレイ2 – イン・ザ・スタジオ・アンド・ディーパー・リスニング

<日本盤のみ>SHM-CD仕様/英文ライナー翻訳付/歌詞対訳付
② 2CDデラックス・エディション UICY-15758/9
価格:3,600円+税

CD1 – リミックス・アルバム+シングルズ&エクストラズ
CD2 – エレメンツ・ミックス+アウトテイクス

<日本盤のみ>SHM-CD仕様/英文ライナー翻訳付/歌詞対訳付

③ 1CD  UICY-15760
価格:2,500円+税

CD1 – リミックス・アルバム+シングルズ&エクストラズ

<日本盤のみ>SHM-CD仕様/英文ライナー翻訳付/歌詞対訳付

④ 2LP<輸入国内盤仕様/完全生産盤> UIJY-75091/2
価格:5,500円+税

LP1 – リミックス・アルバム
LP2 – アウトテイクス

<日本盤のみ>英文ライナー翻訳付/歌詞対訳付

⑤ 2LPクリア・ヴィニール<UNIVERSAL MUSIC STORE限定/輸入国内盤仕様/完全生産盤> PDJT-1015/6  価格:6,000円+税

LP1 – リミックス・アルバム
LP2 – アウトテイクス

<日本盤のみ>英文ライナー翻訳付/歌詞対訳付


【映像/商品フォーマット】
ジョン・レノン&ヨーコ・オノ『イマジン/ギミ・サム・トゥルース』

2本ともオリジナルのネガを1コマずつ手作業で修復し、HDでリマスター。未発表映像も収録。それぞれのサウンドトラックも、5.1サラウンド・サウンドでリミックス&リマスター。

『イマジン』は、色、音、夢、そして現実が映画的にコラージュされた、1971年にジョンとヨーコが監督、制作した作品。アルバム収録の楽曲に対してそれぞれ独自の映像処理がなされている初の“ヴィデオ・アルバム”としても有名な作品。

『ギミ・サム・トゥルース〜メイキング・オブ・ジョン・レノンズ“イマジン”アルバム』はグラミー賞を受賞した画期的な映像作品で、『イマジン』アルバムがいかにして作られたのかを知ることのできる内容。楽曲の生まれる瞬間から最終的なレコーディングまでのプロセスをカメラが捉えていて、まさにロック時代を象徴する重要なアルバムがいかにして誕生したのかをこっそりと覗き見ることのできる素晴らしいドキュメンタリー作品。

① DVD  UIBY-15092 価格:3,700円+税
<日本盤のみ>日本語字幕付/英文ライナー翻訳付

② ブルーレイ UIXY-15020 価格:4,600円+税
<日本盤のみ>日本語字幕付/英文ライナー翻訳付


Photo By Iain Macmillan (C) Yoko Ono

 海外プレスリリース訳

2018年8月、ロンドン発

10月5日、ユニバーサル・ミュージックは、ジョン・レノンのソロ・キャリアの頂点を6枚組のボックス・セットである『イマジン:アルティメット・コレクション』の発売によって祝福する。この140曲に亘る歴史的なリミックスおよびリマスター・コレクションは、すべてヨーコ・オノ・レノンからのクリエイティヴ・ディレクション、および全体監修のもとに制作された。CD4枚とブルーレイ・ディスク2枚に及ぶこのコレクションは、様々なリスニング体験を可能にするものだ。このアイコン的なアルバムに含まれる時代を超越した楽曲に対して全く新たな音的深みを与えるミックスから、レノンとプラスティック・オノ・バンドのオリジナルの飾り気のない演奏が聴けるライヴ・スタジオ・ミックス、限界を広げた5.1サラウンド・サウンドのミックス、そして約50年ぶりに蘇ったオリジナルの4チャンネルのスピーカー用のミックスのリマスター。この究極のディープなリスニング体験には、未発表のデモ・ヴァージョン、レアなアウトテイク、隔離されたトラック・エレメント、そしてユニークな各々の楽曲の音声解説である“エヴォリューション・ドキュメンタリー”ではそれぞれの曲がデモ・テープの段階からマスター・レコーディングとして仕上がるまでの過程を、楽曲への指示、リハーサル、レコーディング、マルチトラックでのミキシング作業、そしてスタジオでの話し合い時の音声で再現。『イマジン:アルティメット・コレクション』は、クリエイティヴな才能の頂点を極めていたアーティストの作業を完璧に網羅した、究極のディープ・リスニング体験へと誘うコレクションである。

この『イマジン』は、いくつかの異なる形態でのリリースが予定されている。2枚組CDのデラックス・エディション、1CDのリマスター盤、そして180gの重量盤ブラック・ヴィニールの2LPエディションと、UNIVERAL MUSIC STORE限定の180gのクリア・ヴィニール盤2LP。デジタルの『アルティメイト・コレクション』 では、4枚組 CDのオーディオをすべて網羅したものに加えて、デラックスおよび通常のCDのデジタル版もダウンロード購入可能。

“『イマジン』は世界中の子どもたちへの溢れるほどの愛と心遣いをもってつくられたアルバムです。皆さん、楽しんでいただけると嬉しいです”とボックス・セットに付属する120ページのブックレットの序文でヨーコ・オノ・レノンはそう綴っている。

オリジナルのテープの入った箱を延々と探索した結果、エンジニアのロブ・スティーヴンスは、これほどの間ずっと気づかれずに眠っていた本当に素晴らしい素材を発見するに至った。「2016年初め、このプロジェクトがまだ企画段階の頃、私はLenonoの保存庫で、ラベルがなく内容のはっきりしないテープや、ラベル違いのもの、また、ラベルが読めないテープなどを整理していました」とスティーヴンス、その中に1インチの8トラックの“DEMO”と書かれたテープがあり、他にはアスコット・サウンドのラベルと、ジョン・レノンの名前、日時、そしてエンジニアの名前(フィル・マクドナルド)だけが記載されていました。このテープにどのような素材が録音されているかは、まったく記載がありませんでした。のちに注意深くデジタル変換してみると、なんと「イマジン」のデモ・テープでした。これをポール・ヒックスが見事に音質を向上させて、この完全版とも言えるボックス・セットに収録されることになりました。本当に偶然の巡り合わせです」

この完全未発表のオリジナル・デモは、レノンがピアノに向かって、彼の、最も有名な曲「イマジン」をしみじみと歌い上げる、自宅でのレコーディングの模様を収録したもので、本日よりこの『イマジン:アルティメット・コレクション』の世界的な発表を記念して、デジタル・アルバムの先行予約者は特別に無料でのダウンロードが可能になる。是非今、アルバムを先行予約して、「イマジン」のオリジナル・デモを手に入れて欲しい。先行予約はこちら: http://imaginejohnyoko.com

また、10月5日にイーグル・ヴィジョンは、ジョン&ヨーコの製作した2本の映像作品『イマジン』と『ギミ・サム・トゥルース〜メイキング・オブ・ジョン・レノンズ“イマジン”アルバム』をDVD、ブルーレイ、そしてデジタル版でリリースする。どちらの作品もオリジナルの作品のリールを手作業で修復し、HDでリマスターしたものとなる。音声はグラミー賞を3度受賞しているエンジニアのポール・ヒックスがサラウンド・サウンドにリミックス。どちらの商品にも、ライヴ・スタジオ音源を含む未発表素材が含まれており、デヴィッド・ベイリーの写真撮影セッションの裏側を垣間みることも可能だ。これらすべての商品の先行予約も、http://imaginejohnyoko.comで行なえる。

また、独占で、ドルビーアトモスでこの作品を体感できる『イマジン』の限定的な劇場公開も予定されている、劇場公開版限定の未発表映像も用意されている。

1971年、ジョン・レノンとヨーコ・オノは、彼らの自宅のあったイギリスのバークシャー州にあるティッテンハースト・パークのジョージ王朝時代のカントリー・ハウスの庭に自分たちが作った最先端のスタジオ、そしてニューヨークのレコード・プラントにて、有名なアルバム『イマジン』のレコーディングを行なった。タイトル・トラックの、普遍的に人々を惹きつける歌詞は、オノ・レノンが1964年に発売した『グレープフルーツ』という本の“イベント・スコア(行動指示)”にインスピレーションを得て書かれたもので、2017年6月にヨーコはこの曲の共作者として、正式に認められた。発売されたこの『イマジン』アルバムは、日本、オーストラリア、オランダ、ノルウェイ、イギリス、そしてアメリカで、チャートの1位を獲得した。

レノンのソロ・シングルとしては、最も多い売り上げを記録したこのタイトル・トラックは、世界平和を望んで書かれたことで有名だ。この曲は現在でも最も伝説的な曲の一つとして有名で、様々な栄誉に輝いている。BMI(ブロードキャスト・ミュージック)は、この曲を20世紀で最も演奏された100曲に選定し、レコーディング・アカデミーは、グラミー賞の殿堂入りに指定、そしてロックンロールの殿堂は、ロックンロールを形作った500 曲に指定した。加えて、ギネス世界記録は、英国でのヒット・シングルのカテゴリーで、今までのヒット・シングルの通算2位に選出、そして『ローリング・ストーン』誌は、最も偉大な500曲の3位に選出した。この曲はスティーヴィー・ワンダー、エルトン・ジョン、レイ・チャールズ、マドンナ、ウィリー・ネルソン、ニール・ヤング、ダイアナ・ロス、ハービー・ハンコック、そしてジョーン・バエズなどにカヴァーされている。

オリジナルの『イマジン』アルバムは、ヨーコ・オノ・レノンの監修の下、アビイ・ロード・スタジオで前述のポール・ヒックスにより忠実にリミックスされた。ヒックスはこの作業のためにHDの24-bit/96kHzを使用して、アルバムのオリジナルの第一世代マルチトラック・レコーディング・テープのオーディオ・トランスファーを行なった。そして、その結果、楽器とヴォーカルの両方が今までよりも格段にクリアに聴こえるようになった。特にブルーレイ・ディスク1のサラウンド・サウンドのミックスではそれが顕著だ。スーパー・デラックス版に付属する小冊子でヒックスもこう記している。“ヨーコは、このアルティメット・ミックスでは、3つのことを達成したいと熱心に語っていた。オリジナルに忠実で、オリジナル音源に敬意を表したものであること、全体的にクリアな音にすること、そして、ジョンのヴォーカルをより明瞭に聴かせること。‘ジョンが肝心だから’と彼女は言っていた。そして彼女は正しかった。彼の声こそ、このアルバムに感情的なインパクトを与える最も大きな要素だった。”

加えてヒックスは、オリジナルのスペクター/レノン/オノの手による『イマジン』の4チャンネル・ステレオ用のミックスのリマスターも行なった。オリジナルがリリースされて以来、この4チャンネル用のミックスに手が加えられたのは初めてのことだ。

ディスク1は、『イマジン』アルバムのステレオ・ヴァージョンに加えて、政治的なスローガンを歌った「パワー・トゥ・ザ・ピープル」「ゴッド・セイヴ・アウ」「ドゥ・ジ・オズ」そしてクリスマスの定番「ハッピー・クリスマス(戦争は終わった)」などシングルやおまけが収録されている。ディスク2には主にアルバムとシングルのアウトテイクが収録され、「イマジン」や「ハウ?」のストリングスだけ、「オー・マイ・ラヴ」のヴォーカルのみ、そしてピアノ、ベース、ドラムなどの楽器のみで演奏された「ジェラス・ガイ」など、いわゆる“エレメント・ミックス”がディスク2の1/4ほどを占めている。このエレメント・ミックスは、オリジナルのマルチトラックのテープの基本の要素(エレメント)のいくつかから作られたもので、マスター・ミックスに使用するディテールなどをさらにクリアに聴かせるためにつくられた。これらは、以前はモノラルにまとめられたり、音に埋もれていたが、このような処理をすることにより、さらに音の幅が広がり、クリーンで、明るい音にすることが可能となった。

ディスク3のロウ・スタジオ・ミックス (ライヴのスタジオ・ミックス)については、エンジニアのロブ・スティーヴンスが指揮をとった。これらのミックスは、ティッテンハーストにあるジョンとヨーコの自宅に作られたアスコット・サウンド・スタジオの真ん中で、ジョンとプラスティック・オノ・バンドがそれぞれの曲をレコーディングしたときのままの、いわゆるライヴ音源である。これらのトラックには一切のエフェクト(リヴァーブ、テープ・ディレイなど)はかかっておらず、最終ヴァージョンからはかけ離れたものとなっている。ここでのハイライトには、『イマジン』の中でも象徴的な「兵隊にはなりたくない」、「ハウ・ドゥ・ユー・スリープ(眠れるかい?)」そして「オー・ヨーコ」などが含まれる。ブルーレイのディスク2には、このライヴのスタジオ・ミックスが5.1サラウンド・サウンドで収められている。ここではリスナーはアスコット・サウンド・スタジオの真ん中に移動し、レノンが自分の正面にいて、バンドが自分の後ろを囲んでいるというこの上なくユニークなリスニング体験をすることができる。

次のディスク4では、“エヴォリューション・ドキュメンタリー(進化過程のドキュメンタリー)”が体験できる。これはエンジニアのサム・ガンノンがモノラルでまとめたものだ。このドキュメンタリーは、『イマジン』収録のそれぞれの曲にまつわるストーリーが語られている。それぞれの曲がデモからマスターへと独自に進化していく様子が、楽曲への指示、リハーサル、レコーディング、マルチトラックでのミキシング作業、そしてスタジオでの話し合い時の音声などで再構成されている。

1枚目のブルーレイ・ディスクのメインを飾るのは『イマジン』のアルバム本編と、シングルをヒックスがハイレゾ・サラウンド・サウンドでミックスしたもので、加えて、4チャンネル・ミックスのアップデート版とシングルとアウトテイクのハイレゾ・ステレオ・ミックスも収録されている。

2枚目のブルーレイ・ディスクには、“スタジオでディープなリスニング体験を”という副題がついており、CDのエクステンデッド・アルバム・ヴァージョン、アウトテイク、エレメント・ミックスのサラウンド・サウンドとステレオ・ミックスがフィーチャー・されている。またDJでレノン一家とも長年の友人であるエリオット・ミンツによる、ジョン&ヨーコの素顔が垣間見られる、哲学的でユーモラスで、正直なインタヴューがトリビュートとして29分ほど収録されている。

また、『イマジン』と『ギミ・サム・トゥルース〜メイキング・オブ・ジョン・レノンズ“イマジン”アルバム』のどちらもイーグル・ヴィジョンから再発売が予定されているが、これらもオリジナルのネガを1コマずつ手作業により洗浄、修復したものとなる。そしてそれぞれのサウンドトラックも、5.1サラウンド・サウンドでリミックス&リマスターされた。

『イマジン』は、色、音、夢、そして現実が映画的にコラージュされた作品で、1971年にジョンとヨーコが監督、制作した作品である。作品には、ジョージ・ハリスン、フレッド・アステア、アンディ・ウォーホル、ディック・キャヴェット、ジャック・パランス、ジョナス・メカスなど数々のゲスト・スターが登場し、イマジネーションの世界を音楽と映像で豊かに盛り上げている。

この映像作品の撮影は1971年夏、イギリスのアスコットにある、ジョンとヨーコのティッテンハーストの自宅で、『イマジン』のレコーディングを開始するところから始まった。撮影は、フィル・スペクターとの共同プロデュースでアルバムを完成させた海の向こうのニューヨークのレコード・プラントまで続いた。

『イマジン』は、初の“ヴィデオ・アルバム”として広く知られている。というのも、アルバム収録の楽曲に対してそれぞれ独自の映像処理がなされているからである。期間限定で劇場公開される『イマジン』では、新たな音響技術が導入されたドルビーアトモスの世界に思う存分に浸ることができる。また映像独自のアルバム・レコーディング時の未公開映像も用意されている。

『ギミ・サム・トゥルース〜メイキング・オブ・ジョン・レノンズ“イマジン”アルバム』はグラミー賞を受賞した画期的な映像作品で、『イマジン』アルバムがいかにして作られたのかを知ることのできる内容となっている。また、ジョンとヨーコの間の驚くような、特別な瞬間なども収められていて、レノンの天才的なクリエイティヴィティを垣間見ることのできる作品となっている。楽曲の生まれる瞬間から最終的なレコーディングまでのプロセスをカメラが捉えていて、まさにロック時代を象徴する重要なアルバムがいかにして誕生したのかをこっそりと覗き見ることのできる素晴らしいドキュメンタリーに仕上がっている。

最後になったが、テームズ&ハドソン(イギリス)とグランド・セントラル・パブリッシング(アメリカ)は、『Imagine John Yoko by John Lennon & Yoko Ono』をレノンが(生きていれば)78歳のバースデーを迎える10月9日に発売する。ヨーコ・オノが個人的にまとめた本で、未発表素材が数多く使用されている。『Imagine John Yoko』は、伝説的なアルバムの制作にまつわる詳細や、その周辺の出来事、つまり、スタジオ環境、クリエイティヴ・チーム、アルバムのアートワーク、そして映像作品の話をジョンとヨーコ、および当時関わっていた人々の証言で綴る究極のインサイド・ストーリーである。

ジョン・レノンは、今でも世界的に尊敬されているソングライターであり、パフォーマーである。レノンは、死後グラミー賞の功労賞を受賞し、その音楽業界に対する数多くの貢献により、BRIT特別賞を2つ受賞している。また、ロックンロールの殿堂、そしてソングライターの殿堂入りを果たしている。2008年には『ローリング・ストーン』誌が今までで最も偉大な100人のシンガーの5位に選出した。彼の発信したメッセージは、今でもアルバムが作られたときと変わらず普遍的で、核心に迫っている。『イマジン』は文化的な歴史の中でジョンとヨーコの地位を確固たるものにしている。


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