News

エルトン・ジョン＆キキ・ディー「Don’t Go Breaking My Heart」がSpotify10億回再生突破

Published on

10月 2, 2025

ItoMasaki

エルトン・ジョン（Elton John）の1976年のシングル「Don’t Go Breaking My Heart」がSpotifyで10億回再生を突破し、新たに“Billions Club”に加わった。

エルトンと英国人シンガー、キキ・ディーによるこのデュエット曲は、発売当時イギリス、アメリカをはじめ世界各国のチャートで首位を獲得した。

Elton John, Kiki Dee – Don't Go Breaking My Heart (with Kiki Dee)

エルトン・ジョンとバーニー・トーピンが、それぞれ“アン・オルソン（Ann Orson）”と“カルトブランシュ（Carte Blanche）”というペンネームのもと共作した同曲は、当初ダスティ・スプリングフィールドとのデュエット曲として構想されていたという。

もともとダスティ・スプリングフィールドのバック・コーラスとして、「Some of Your Lovin’」や「Little by Little」などのヒット曲に参加していたキキ・ディーは、その後、モータウンと契約した初の英国出身白人アーティストとなり、これがきっかけでエルトン・ジョンのマネージャーを務めていたジョン・リードと知り合った。ジョン・リードは、自らが設立した“ロケット・レコード”と契約するよう彼女を説得し、1973年に彼女の3作目のアルバム『Loving & Free』が同レーベルからリリースされた。

1976年にリリースされたエルトン・ジョンの11作目のスタジオ・アルバム『Blue Moves』のセッション中に録音された「Don’t Go Breaking My Heart」は、当時のオリジナル・アルバムには収録されなかったものの、同年半ばにシングルとしてリリースされると、イギリスで6週連続1位、アメリカでも4週連続1位獲得の大ヒットを記録。同曲は、ジョンとキキ・ディー双方にとって初の全英No.1シングルであり、ジョンにとっては6曲目の全米No.1シングルとなった。また1976年には、エルトン・ジョンとバーニー・トーピンが同シングルで、イギリスとアイルランドのソングライティングの才能を称えるアイヴァー・ノヴェロ・アワードの“Best Song Musically and Lyrically賞”を受賞している。

エルトンがソロ名義で次に全英1位を獲得したのは、1990年の両A面シングル「Sacrifice／Healing Hands」であり、一方アメリカで次に全米1位を記録したのは、ダイアナ元妃に捧げられた「Candle in the Wind 1997」である。

Candle In The Wind 1997

1994年、エルトンは、ジョルジオ・モロダーがプロデュースを手掛けた「Don’t Go Breaking My Heart」の新版でアメリカのドラァグクイーン、ル・ポールと共演。エルトン初のデュエット・アルバム『Duets』（1993年）に収録されたこの新ヴァージョンは、米ビルボードのダンス・クラブ・ソングス・チャートで3位を記録している。

Elton John, RuPaul – Don't Go Breaking My Heart (with RuPaul)

エルトンはまた、1977年に放送されたTV番組『マペット・ショー』にゲスト出演し、ミス・ピギーと共に「Don’t Go Breaking My Heart」を披露。1985年に開催された“ライヴ・エイド”では、キキ・ディーがエルトン・ジョンのステージに登場し、同曲で共演している。

Muppet Songs: Elton John and Miss Piggy – Don't Go Breaking My Heart

Written By Sam Armstrong