レゲエ界のアイコン、ジミー・クリフ『The Harder They Come』50周年記念のアナログ盤発売決定

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11月 1, 2022

ItoMasaki

Jimmy Cliff, ‘The Harder They Come’ - Photo: Courtesy of UMe

グラミー賞受賞歴を誇り、ロックの殿堂入りを果たしたレゲエ界のアイコン、ジミー・クリフ（Jimmy Cliff）の名盤『The Harder They Come』の発売50周年を記念したアニバーサリー・エディションが12月9日に初のアナログ盤でリリースされることが決定した、

グロス・コーティングが施された見開きジャケット仕様の2枚組LPには、40周年記念盤のライナーノーツに加え、ジミー自身とレゲエ史家のデイナ・スマートによる書き下ろし文も付属する。

ジミー・クリフが主演を務めた1972年公開のカルト的な名作映画『ハーダー・ゼイ・カム』のサウンドトラックとしてリリースされた『The Harder They Come Soundtrack』は、レゲエ・ミュージックの存在を世界に知らしめた作品だ。発売当初、全米アルバム・チャートで141位まで上昇した同アルバムのレガシーは時が経つにつれ、ますます重要視されている。

同サウンドトラックは、2021年に、米国議会図書館が“文化的、歴史的、芸術的に重要な録音物”を保存することを目的に管理している国家保存重要録音物登録簿（The National Recording Registry）に登録された他、米ローリングストーン誌による“500 Greatest Albums of All Time”（歴代最高のアルバム500）にも選出されている。

このアルバムの中でジミー・クリフは、「You Can Get It If You Want」、気骨あるタイトル・トラック、メロウな「Sitting In Limbo」、さらには彼の最高傑作として広く認められている「Many Rivers To Cross」（リリースから何十年経っても色褪せない感動的バラード）を歌っている。

また、ザ・メイタルズは、結婚式を祝う「Sweet And Dandy」と名曲「Pressure Drop」の2曲を提供。レスリー・コングが擁した世界的スター、デズモンド・デッカーが歌う威勢のよい「007」は、同サウンドトラックがリリースされた時点で既に5年前の曲ではあったが、そのルード・ボーイ的な歌詞は映画の内容とマッチしていた。

スリッカーズの「Johnny Too Bad」も同様だ。同曲は『The Harder They Come』のサウンドトラックの収録曲の中で、レスリー・コングがプロデュースしていない数少ない楽曲のひとつだったが、同じスタジオとバンドを起用している。

このアルバムの中でも、ひときわ穏やかで内省的な楽曲は、メロディアンズの「Rivers Of Babylon」だ。ボニー・Mのヴァージョンしか知らない気の毒なリスナーは、メロディアンズ・ヴァージョンの誠実でソウルフルな敬虔さに驚くだろう。

そして、デリック・ハリオットのプロデュースによるDJチューン、スコッティの「Draw Your Brakes」は、レゲエの未来を示唆した1曲である。

Written By Will Schube

ジミー・クリフ『The Harder They Come』50周年記念盤
2022年12月9日発売

＜収録曲＞
A1. Jimmy Cliff You Can Get It If You Really Want
A2. Scotty Draw Your Brakes
A3. The Melodions Rivers Of Babylon
A4. Jimmy Cliff Many Rivers To Cross
A5. The Maytals Sweet And Dandy
A6. Jimmy Cliff The Harder They Come
B1. The Slickers Johnny Too Bad
B2. Desmond Decker Shanty Town
B3. The Maytals Pressure Drop
B4 . Jimmy Cliff Sitting In Limbo
B5. Jimmy Cliff You Can Get It If You Really Want
B6. Jimmy Cliff The Harder They Come
B7. Jimmy Cliff The Harder They Come (Fillm Version)

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