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  • ゼッドが語る『ドラゴンボールDAIMA』の主題歌、そして日本との関係性

    ゼッドが語る『ドラゴンボールDAIMA』の主題歌、そして日本との関係性

    2024年8月30日に3作目のスタジオ・アルバム『Telos』をリリース、さらに10月11日からフジテレビ系にて放送が開始された完全新作アニメシリーズ『ドラゴンボールDAIMA』のオープニング主題歌「ジャカ☆ジャ~ン」、そしてエンディングテーマ「NAKAMA」を手掛け、2025年2月24日にKアリーナ横浜、2月26日には神戸ワールド記念ホールでの来日公演も決定するなど大きな話題が続くゼッド(ZEDD)。

    そんな彼がプロモーション来日中におこなったインタビューを掲載。今回の特大タイアップや彼自身が思う日本との関係性などについて話をきいた。

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    『ドラゴンボール』シリーズ新作のタイアップ

    ―― 日本で初めてのタイアップが、ご自身が大好きな『ドラゴンボール』シリーズ新作であることについて、率直にどのようなお気持ちですか?

    とても光栄に思うよ。『ドラゴンボール』と一緒に育ち、作中の音楽やアニメそのものからもインスピレーションを与えてくれた大好きなアニメの主題歌を書けるなんて夢にも思っていなかった。本当に夢のようだし、携わることができて本当に光栄だよ。

    *2021年のゼッドの投稿「ドラゴンボールをまた見て、続けてドラゴンボールZを観ているよ…最高の決断だね」

    ―― 周りのご友人やご家族からの反響はありましたか?

    『ドラゴンボール』が好きな友達が周りに多いから喜んでくれたよ。『ドラゴンボール』は常に友達との会話の中で出てくるし、『ドラゴンボール』のために作曲することが夢でもあり目標だったよ。まさか実現するとは思わなかったけど、「グラミー賞を受賞したよ」と友人に報告したときの「あ、そう」みたいな反応に対して、『ドランゴンボール』のために音楽をつくるんだと伝えた時の「マジ!? すごいね」という反応の差から、素直に喜んでくれたと実感したよ。

    ―― また、「日本の作品」のために収録・作曲することは今回が初めてですね。そちらについてはいかがでしたか?

    そうだね、日本の文化と深いつながりみたいなのを感じたよ。キャリアの初期の頃から日本には最低でも1年に1回は来日をしているから、今回のプロジェクトを通して、より日本文化とのつながりを感じられて嬉しく思うよ。また、日本の文化と出会わなければ、僕のキャリアは成り立たなかったと思うんだ。好きな番組やビデオゲームは日本のものだし、そのビデオゲームに収録されている楽曲からインスピレーションを受けることがよくあることから、同じテイストやパッションを持っていると感じていて、日本とはとても深いつながりがあるように感じるんだ。本当に最高だよ。

     

    アニメ主題歌の製作

    ―― アニメのための音楽プロデュースは、普段の楽曲制作とはどのように異なりましたか?

    僕個人の意見だけど、日本の文化や音楽、ビデオゲームでの、作曲や音楽性のレベルが海外の多くの作曲よりも高いと思うよ。制作をする際には、手が込んでいるユニークなコード進行の音楽の作曲を好むことで日本の音楽とつながっているように感じるし、日本の音楽を聴いて育ち、インスパイアされているからこそ、日本ほど高い音楽教育を受けていない国や、他の文化圏ではそれほど標準的でない国のために書く音楽よりも、日本のアニメのために書く音楽の方が、音楽的なつながりを強く感じるよ。

    ―― なるほど、興味深いですね。では、高い音楽性というのは、メロディーの組み立て方やコード進行、コーラスなど、実際に使われているようなものですか?

    基本的なレベルでは、それぞれの国や大陸、文化にはフォー・コード進行のようなものがあると思うんだ。また、僕の意見だけど、日本は、僕が人生の大半を過ごしているヨーロッパやアメリカよりも、ずっと音楽的だと思うよ。地域が違えば、本来持っている基準も違うと思うし、少しでも基準が高い国にいると、クレイジーだと感じないようなコード進行を書く余裕が生まれてくると思う。

    半音以上の音がある文化も、半音の間に音がある文化もあるし、僕らにとっては奇妙に感じるかもしれないけど、それで育った文化にとっては普通に感じられる。だから、少し複雑なコード進行に慣れている国のために曲を書くことで、よりクリエイティブになれると思うんだ。ウソかもしれないけれど、僕はそう解釈しているし、このことについてよく考えるきっかけとなったよ。

    ―― 「ジャカ☆ジャ~ン」(『ドラゴンボールDAIMA』オープニング主題歌)と「Out of Time」(最新アルバム『テロス』収録)の関係性についてぜひ教えてください。

    以前から部分的に思い描いていたメロディーがあって、それは、当時僕が作っていた音楽よりも少し音楽的で、演劇的で、シネマティックな感じがしていたんだ。でも、この曲が大好きだからこそ、いつかこれを曲にする完璧な機会が来るだろうなと思っていた。だけど当時はどうすれば良いのかわからないなと思っていたときに、『ドラゴンボールDAIMA』の主題歌を作ってほしいという依頼を頂いた。

    これに対する僕の答えとしては、『ドラゴンボール』そのものを表す曲はこれしかなく、これ以上のものは書けないと思ったんだ。結果として「Out of Time」という2つめのヴァージョンの制作に取りかかることもできた。「ジャカ☆ジャ~ン」と「Out of Time」は後半部分のコード進行が異なる楽曲に仕上げたんだけど、両曲、同じDNAを受け継いではいるけど全く別の道を歩んでいる、そういう関係性だよ。

    Zedd – Jaka Jaan feat. C&K (Dragon Ball DAIMA Opening Theme – Anime Ver.) [Japanese Lyric Video]

     

    好きなキャラや好きなシーン

    ―― 『ドラゴンボール』のお気に入りのキャラクターは誰ですか?

    何人かいるんだけど、亀仙人が特に大好きだよ。その理由は、『ドラゴンボール』の最初のリーダー的存在で、先生的存在で、そして重要なキャラクターでありながら、自分自身をギャグにもできるような人物のダイナミックさがあるからなんだ。それに、魔人ブウもいつも最高だよね。総じて『ドラゴンボール』というのは最高のアニメのひとつだと思う。個々のキャラクターがとても個性的で、それぞれが独自の世界を持っているからね。だから好きなキャラクターを一人選ぶのは難しいけど、日によって、亀仙人と魔人ブウのどちらかかな。

    ―― ドラゴンボールで印象に残っているシーンはありますか?

    (幼少期に暮らしていた)ドイツでは1日に1話ずつ放送されていたんだけど、ある時からまた再放送されて、その再放送が何度も繰り返されていたから、『ドラゴンボール』は全話少なくとも3回ずつは繰り返して観たと思うよ。お気に入りのシーンを選ぶのはとても難しいけど、初めて超サイヤ人になった瞬間は、ドラゴンボールファンにとって忘れられないシーンだったよ。特別な瞬間がたくさんありすぎて、お気に入りを1つだけ選ぶのは難しいよ。

    ―― ドイツ語や英語版の『ドラゴンボール』では主題歌も流れていましたか?

    国によって違うかもしれないけど、特に『ドラゴンボールZ』は、最初にドイツ語版で観て、それから英語版を観たんだけど、ドイツ語版と英語版は主題歌が違っていた記憶があるんだ。だから、僕の好きな主題歌で、「ジャカ☆ジャ~ン」と同じ魂を持っていると思うのは、日本のスタッフにも前「これが好きだ」と話した…

    ―― 「CHA-LA HEAD-CHA-LA」ですね!

    そう! 特に「CHA-LA HEAD-CHA-LA」は、作曲的にも、エネルギー的にも、同じキーで、幸福感や希望、総じてエネルギーを感じさせる曲になっていると思うよ。そもそも『ドラゴンボール』にインスパイアされていなかったら、「ジャカ☆ジャ~ン」は書けなかったかもしれない。だから、作中の音楽からインスピレーションを受けて何かを書こうと思い、それが主題歌になり、1周回って原点に戻ってきたという意味合いでも、「CHA-LA HEAD-CHA-LA」が『ドラゴンボール』の主題歌の中で一番好きな曲だよ。

     

    主題歌製作で学んだこと

    ―― 初音ミクさんとのリミックス・プロジェクト以来の日本のアーティストとのコラボ、そして新曲の制作という意味では今回が初となる日本のアーティストとのコラボ曲「ジャカ☆ジャ~ン」と「NAKAMA」ですが、C&KさんやAIさんとの制作はいかがでしたか?

    一緒に仕事ができて本当に嬉しかったよ。日本人のアーティストと一緒に仕事をするのは初めてだったんだけど、歌が日本語ということで言語の壁があるのが難点だったね。でも、C&KとAIが大好きで、彼らの意見を尊重しているからこそ、本当に意見を交換し合うことができたし、特に「ジャカ☆ジャ~ン」は今ある形に仕上がったと思うんだ。C&KとAI、2組ともとても最高な人たちで、今回コラボしたことによって、僕1人ではたどり着けないところへ連れて行ってくれたよ。

    Zedd – NAKAMA feat. AI (Dragon Ball DAIMA Ending Theme – Anime Ver.) [Japanese Lyric Video]

    ―― この2曲についてもう少しお聞かせください。「ジャカ☆ジャ~ン」については、どのようなことを意識しましたか? 

    僕たちは、サビで感情を爆発させることを望んでいたんだ。この曲はとてもユニークな構成で出来上がっているし、ヴァースからサビという感じではなく、サビに入る前にブリッジに入る展開になっているよ。そして、サビで感情が爆発するような、ご褒美的なものにしたくて、C&Kがコードを変えてくれたし、メロディーもすごく良いから、結果的にサビでみんなの感情を揺さぶるようになる仕上がりになって、本当に特別なものになったよ。

    ―― 「NAKAMA」についてはいかがですか?

    「NAKAMA」の制作もとても楽しかったよ。この曲のヴォーカルを書いたときと同じように、ピアノのメロディーから始めたんだ。構成がはっきりわかっていなかったというわけではないけど、AIのヴォーカルと編成、そしてヴォーカル・メロディーを中心に構成された楽曲だよ。

    僕は日本話者ではないから歌詞が何を意味するのか日本語ネイティブの人のように100%完全には理解できなかったかもしれない。(今までの英語の曲とは違って)その中でヴォーカル作成、そして、そのヴォーカルを中心にエモーショナルさを作り上げようとする経験は、初めてのことだったよ。日本語がわからない中ヴォーカルの編成をしていたときにAIが、ヴォーカルのカットの仕方によって、その言葉が意味を成さなくなったと教えてくれたのを鮮明に覚えているよ。自分が話すことのできない言語を使って作業する方法を学んだのは、キャリア全体で見ても初めての経験だったよ。

     

    2月の来日公演、そして日本との関係

    ―― 2025年2月には最新作『Telos』を引っ提げたファン待望の来日単独ツアー『Telos』ツアーも控えていますね! 意気込みをお聞かせください。

    日本での公演をとても楽しみにしているよ。ファンの皆さんもご存知のように、日本は地球上で最も重要な場所のひとつだし、僕の大好きな場所のひとつだ。このツアーは僕がこれまでやってきた中で最高のショーのひとつだと思うから、それを日本のファンのみんなに披露できるのは本当に大切なことだと思っているよ。だから、また戻ってこられることを今からとても楽しみにしているし、きっとみんなもショーを楽しんでくれると思っているよ。

    Zedd – Lucky (feat. Remi Wolf) [Live From Zedd In The Park 2024]

     

    ―― これまで何度も日本を訪れていますが、何か実現、挑戦したいことはありますか?

    今日、ちょうどこの話をしていたんだ。キャリアをスタートさせてから、少なくとも年に1回は日本に来ているから今日までで何度も来ているけど、まだ何も見られていないような気もするんだ。それでもまだ来るたびにワクワクするし、まだお寺をいくつか見ただけだから、もっと見てみたいよ。街もとても広いから、やることがたくさんある気がする。

    東京以外の場所をまだあまり見たことがないような気がするから、東京以外の場所も探検してみたいな。大阪にも行ったし、京都にも行ったけど、山のほうをもっと探検してみたいし、日本でまだ探検したことのない自然をもう少し見てみたい。

    ―― 最後に、日本のファンへメッセージをお願いします!

    日本のファンのことを本当に愛しているよ。また戻ってくるのが待ちきれないし、『Telos』ツアーで会えるのが待ち切れないです。それまで楽しみにしていてね!またね!

    Written By uDiscover Team


    ゼッド feat. C&K「ジャカ☆ジャ〜ン (Anime ver.)」
    2024年12月4日配信
    作詞:森雪之丞 / 作曲:Anton Zaslavski (Zedd)、KEEN (C&K) / 歌:C&K / プロデュース:ゼッド
    iTunes Store / Apple Music / Spotify / Amazon Music / YouTube Music

    ゼッド feat. AI「NAKAMA (Anime ver.)」
    2024年12月10日配信
    作詞:AI / 作曲:Anton Zaslavski (Zedd)、AI / 歌:AI / プロデュース:ゼッド
    iTunes Store / Apple Music / Spotify / Amazon Music / YouTube Music


    ゼッド『Telos』

    2024年8月30日発売
    CD&LP / iTunes Store / Apple Music / Spotify / Amazon Music / YouTube Music



  • ゼッド、3作目のアルバム『Telos』発売。『ドラゴンボール DAIMA』主題歌を担当することも決定

    ゼッド、3作目のアルバム『Telos』発売。『ドラゴンボール DAIMA』主題歌を担当することも決定

    ゼッド(Zedd)が3作目のスタジオ・アルバム『Telos』を2024年8月30日にリリースした。この最新作には、ジョン・メイヤー、ミューズ、レミ・ウルフ、ドーラ・ジャー、ビー・ミラー、ジ・オラム、そして故ジェフ・バックリィのヴォーカルなど、多彩なゲストが参加。

    さらに、10月11日よりフジテレビ系にて放送開始することが決定となった完全新作アニメシリーズ『ドラゴンボールDAIMA(ダイマ)』のオープニング主題歌「Jaka Jaan(ジャカ☆ジャ~ン)」を手掛けることが発表された

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    Zedd – 1685 (feat. Muse) [Official Lyric Video]

     

    3枚目のスタジオ・アルバム

    ギリシャ語から付けられたアルバム・タイトルについて彼はこう説明する。

    「“Telos”には複数の意味があって、そのひとつが“達成”や“人間の芸術の完成”。30年後に振り返って、とても誇りに思えるようなアルバムを作りたいとずっと夢見てきた。その頃も、今と同じくらい素晴らしい作品であり続けるだろう。なぜならこの作品は、いずれ廃れてしまうかもしれない流行やサウンドデザインに左右されず、僕自身を成長させてくれた、そして今でも愛聴している不朽の音楽がベースになっているから。“Telos”で、僕は自分ができるとは思ってもみなかったものを創り上げた。ただ、そこに到達するまでに少し時間がかかったんだ」

    さらに前作から約10年振りとなったアルバムについてはファンに向けて次のようなメッセージを寄せている。

    「今までで最高のアルバムを作るためにずっと待ってくれて、そして僕が制作した作品の中で最高傑作だと思えるまでにクリエイティブにインスピレーションを得て創り上げるために必要な時間を与えてくれて、本当にありがとう。“Telos”は僕の心からの作品だ。自叙伝でもある。初期のインスピレーションから最近のお気に入りアーティストまで、僕の人生のすべてが詰まっているんだ。僕の音楽的クリエイティブ、最大のインスピレーションの源である人たち、僕が敬愛する人たち、一緒にライティングするのが大好きな作家たち、そして僕にインスピレーションを与え、より創造的な思考を促してくれるクリエーターたちと仕事をすることができた。前作のアルバムから10年近くも経った。それさえも信じられない。でも、最も重要なのは、全てみんなのおかげだということ。何年もかけて創り上げた『Telos』は、もう君のもの」

    アルバム収録曲の「Dream Brother」は、1997年にテネシー州メンフィスで30歳の若さで亡くなったジェフ・バックリィとのコラボ曲で、バックリーの遺族が彼の作品の権利を与えた唯一の例となる。

    Zedd – Dream Brother (feat. Jeff Buckley) [Official Lyric Video]

     

    ドラゴンボール新作の主題歌

    最新アルバムを発売したばかりのゼッドだが、さらなる話題が届けられた。2024年10月11日よりフジテレビ系にて放送開始することが決定となった完全新作アニメシリーズ『ドラゴンボールDAIMA(ダイマ)』のオープニング主題歌を担当することが発表されたのだ。

    「Jaka Jaan(ジャカ☆ジャ~ン)」と題された主題歌はゼッド自身にとって初となるアニメ主題歌となり、長年「ドラゴンボール」のファンだと公言していたゼッドが作品側からのオファーを受け、『ドラゴンボールDAIMA(ダイマ)』のために制作した楽曲となっており、ゼットは次のようにコメントを寄せている。

    「『ドラゴンボール』のために音楽をプロデュースすることを検討してもらえただけでも自分でも信じられないくらい光栄に思います。小さい頃から作品の大ファンで、まさかそのような作品に携われる日が来るとは思っていませんでした。テーマソングやスコアを書くのは夢でした。子供の頃から親しんできた作品のためにこうした音楽制作ができるなんてまるで夢のようです」

    同曲の作詞は、「CHA-LA HEAD-CHA-LA」「限界突破×サバイバー」など「ドラゴンボール」の世界を彩る数々の名曲を世に送り出した森雪之丞が歌詞を担当、さらに日本のシンガーソングライターユニットC&Kが日本発のアニメならではのサビが欲しいというリクエストのもと作曲と歌唱を担当する。

    この楽曲を視聴することができる本予告映像も公開となっている。

    「ドラゴンボールDAIMA」本予告映像/10月11日(金)23時40分放送決定!

     

     

    自身の主催フェスZedd in the Park

    また、現地時間9月6日と7日には、ゼッド主催による毎年恒例のフェスティバル“Zedd in the Park”が再びロサンゼルスで開催される。2018年の初開催以来、毎年ソールドアウトを記録しているこの人気フェスティバルを今年は2日間に拡大。ゼッドはその後、ニューヨーク、ボストン、ダラス、シアトル、サンフランシスコを経て、コロラド州を象徴するレッド・ロック野外劇場でのクロージング・ショーを含む全米ツアーに乗り出す予定だ。

    ゼッドは今年のEDCラスベガスで初めて『Telos』の発売を予告し、ロラパルーザでのパフォーマンスでもこのアルバムからのティザーを披露していた。

    ZEDD IN THE PARK 2022 RECAP

    Written By uDiscover Team



    ゼッド『Telos』

    2024年8月30日発売
    LP / iTunes Store / Apple Music / Spotify / Amazon Music / YouTube Music



  • ゼッド『Clarity』がApple Musicにて空間オーディオで配信。GarageBandでREMIXができるように

    ゼッド『Clarity』がApple Musicにて空間オーディオで配信。GarageBandでREMIXができるように

    エレクトロニックミュージックのスター、ゼッド(Zedd)のデビュー・アルバム『Clarity』の発売10周年を記念して、Apple Musicで空間オーディオとして配信された。

    また、この配信に合わせて、Appleの無料音楽制作アプリGarageBandの新しいアーティストセッションが公開され、iPhoneとiPadユーザーは『Clarity』のタイトル・トラック「Clarity (feat. Foxes)」を自分でリミックスできるようになった。

    ゼット自身の音楽制作の原点やヒット曲制作の舞台裏を語り、GarageBand上のLive Loopsインターフェイスを使いながら、彼が「Clarity (feat. Foxes)」のリミックスの方法を教える映像も公開された。

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    How to Remix "Clarity" by Zedd in GarageBand | Apple Music

     

    GarageBand上のLive Loopsでは、「Clarity (feat. Foxes)」が再構築されており、ゼッドのファンは、このトラックの成功に不可欠な個々の音源(ボーカル、ドラム、シンセ)にアクセスすることができる。Live Loopの管理しやすいインターフェースにより、ユーザーは音楽の経験がなくても、楽曲のアレンジや新しい楽器の追加を行うことができるようになった。

    GarageBand

    大忙しだった2022年

    このアルバムの記念すべき再リリースは、ダンスミュージック界のスーパースターにとって素晴らしい1年を締めくくるものとなった。夏には、ニューヨーク州ブルックリン、コロラド州モリソン、カリフォルニア州サンフランシスコでヘッドライン公演を行い、7月にはロサンゼルスで自身のイベント「Zedd In The Park」を開催して大成功を記録、9月にはULTRA JAPANでも久しぶりの来日を果たした。

    また、LAのドルビー・シアターではオーケストラをバックに『Clarity』を全曲演奏し、その後、サンフランシスコのBill Graham Civic Center Auditoriumでも名誉ある公演を行った。

    また、マレン・モリスと再会し、大ヒット曲「The Middle」に続くコラボ・シングル 「Make You Say」をヒットさせている。

    Clarity 10-Year Anniversary – Orchestra Show Recap

    Written By Kristian Gonzales



    ゼッド『Clarity』
    2012年10月5日配信
    Apple Music



     

  • アリアナ・グランデの20曲:同世代アーティストたちを凌駕するカルチャー・アイコン

    アリアナ・グランデの20曲:同世代アーティストたちを凌駕するカルチャー・アイコン

    アリアナ・グランデ(Ariana Grande)は、数十年に渡り世間の注目を浴びてきたが、とりわけ『Sweetener』と『thank u, next』と立て続けに発表した2作のアルバムが、文化的影響を及ぼすほどの大ヒットを記録したお蔭で、彼女の時代が漸くやって来た。

    子役スターから強い影響力を持ったポップ・アイコンとなった彼女は、その類い稀な歌声で、常にチャートの上位を賑わし、これまでリリースしたアルバムによって、先駆者としての新たな道を歩み始めた。その猛烈な仕事量で同世代アーティストたちを凌駕しながら、自らのベスト・ソング集に加わる新たな作品を発表し続けているアリアナ・グランデからはいつだって目が離せないのだ。

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    20. bad idea

    元フィアンセのピート・デヴィッドソンとの別離の直後に書かれたアルバム『thank u, next』は、ドリーミーな仕上がりの『Sweetener』とはまるっきり正反対なタイプの作品だ。よりエッジの効いたサウンドは、エレクトロ・トラップ・ナンバー「bad idea」等で聴くことができる。この知る人ぞ知るトラックで、アリアナ・グランデは危うい雰囲気を醸しながら、采配を振るっている。

    ムーディーなギター、そして高揚感を煽るストリングスと小刻みでクセのあるアウトロにのせて、「痛みを麻痺させたいから…さっさと別の誰かをさっさ探した方がいいと」と歌うこの曲で、彼女は過去を振り切ろうとしているのだ。

    Ariana Grande – bad idea (Audio)

     

    19. Right There

    アルバム『Yours Truly』に収録の「Right There」(フィーチャーされているのは、過去に何度か共演してきたビッグ・ショーン)には、同アルバムに宿る90年代R&Bからの影響を象徴するヒップホップ・ソウルの要素が含まれている。

    ビッグ・ショーンが冒頭で宣言する、「頂点に上り詰めた俺のナンバー・ワン・ガールにこれを捧げる」は、多くのアリアナ・グランデ作品のコア・テーマを象徴する一節で、つまり、恋人とのロマンスを続けながら、トップの座を維持し続ける術を模索していく、ということだ。アリアナ・グランデはコーラスで、「知っていて欲しいの、わたしはずっと変わらないから」と歌い、この先もその栄華は続いていくことを暗示している。

    Ariana Grande – Right There (Official Video) ft. Big Sean

     

    18. break up with your girlfriend, i’m bored

    アルバム『thank u, next』の中で、ありとあらゆる負の感情を全て曝け出したアリアナ・グランデは、トラップ・ポップの極致とも言えるこの「break up with your girlfriend, i’m bored」で今作を陽気な雰囲気で締め括っている。

    同曲のプロデューサーであるマックス・マーティンが、イン・シンクの一連の大ヒット曲の立役者だったことを考えると、彼女がこの曲で、イン・シンクの「It Makes Me Ill」のサンプリングに乗せて、率直な宣言をしているのは腑に落ちる。

    アリアナ・グランデのアルバムには、常にその時代の音楽が反映されているが、Y2Kポップへのチャネリングは、2010年代後半に押し寄せた2000年代へのノスタルジアの象徴とも言える。

    Ariana Grande – break up with your girlfriend, i'm bored (Official Video)

     

    17. R.E.M.

    『Sweetener』のテーマを引き継いだ夢心地の「REM」で、眠りの中で失われた愛を見つけたアリアナ・グランデは、「わたし起きたくない」と主張する。ファレル・ウィリアムスの巧みな作曲とプロデュースによるこの告解のトラックは、アリアナ・グランデのベスト・ソングの中でも際立っており、彼女のより脆い側面が反映されている。

    Ariana Grande – R.E.M. (Official Audio)

     

    16. Be My Baby

    ファンの間で高い人気を誇る『My Everything』に収録の「Be My Baby」もまた、クラブ・サウンド寄りのハウス・ミュージックをふんだんに取り入れたトラックだ。

    カシミア・キャットがプロデュースを手掛け、まるでエンジンを空ぶかしするかのように「わたしの、わたしの、わたしの恋人になって、そしてわたしを夢中にさせて!」と彼女が繰り返す、少々クセのあるヴォーカリストとしての冒険心に満ちた曲である。

    お得意のヒップホップ・ソウル・ヴァイブを取り込んだ、『Yours Truly』収録の「Baby I」をより成熟させたサウンドに仕上がっている。

    Be My Baby

     

    15. breathin

    もし「no tears left to cry」が、アリアナ・グランデが堂々と主役の座に返り咲いた曲だとしたら、「breathin」はその挑戦的な姿勢を取り続けたナンバーだ。彼女の魅力のひとつはその清々しいまでの透明性であり、ここでも不安との闘いという、多くのファンが共感できる問題について、揺るぎないダンス・ポップ・ビートに乗せながら率直に歌っている。

    アリアナ・グランデは『Sweetener』について、「情に流されやすい自分の心と、その背後にあるトラップ・ビート」であると表現しているが、この言葉は「breathin」とアルバム全体についての二面性を上手く捉えている。

    Ariana Grande – breathin

     

    14. Baby I

    「Baby I」は、アリアナ・グランデのデビュー・アルバムに収録の他の楽曲同様、マライア・キャリー、ホイットニー・ヒューストン、クリスティーナ・アギレラら、90年代と2000年代初期の至高の歌姫達が好んだポップとR&Bのブレンドをお手本にして書かれたナンバーだ。

    当初はビヨンセの為に書かれた曲だったが、当時の彼女のボーイフレンドで、今は亡きマック・ミラーが、ふたりのデュエット曲「The Way」に続くシングルとしてリリースするよう彼女に勧めたという。『Yours Truly』からのヒット・シングルのひとつであるこの「Baby I」で、アリアナ・グランデはヴォーカリストとしての優れた能力を発揮し、ベイビーフェイスが手掛けた成熟した歌詞を完璧に歌いこなした。

    Ariana Grande – Baby I (Official Video)

     

    13. thank u, next

    ポップ・シーンを掌握しつつあったアリアナ・グランデだが、そんな彼女でもまだ手に入れていないものがひとつあった。当時4作のアルバムをリリースしていた彼女は、未だ全米シングル・チャートでのNo.1は獲得していなかったのだ。しかし、5作目のアルバム『thank u, next』のタイトル・トラックによって全てが変わった。

    アリアナ・グランデ史上最高の楽曲と言われる「thank u, next」は、元カレ達を許すことを歌い、デビュー・アルバム『Yours Truly』のソフトポップなR&Bに回帰した小生意気なナンバーだ。この曲が大成功を収めたのは、彼女のユーモア・センスと2000年初期のロマンティック・コメディへのパロディー的内容が大きな反響を呼んだ、そのミュージック・ビデオに負うところが大きい。

    Ariana Grande – thank u, next (Official Video)

     

    12. Be Alright

    『Dangerous Woman』に収録されているLGBTQアンセムは「Into You」だけではない。今作からのサード・トラックで、シカゴ生まれのディープ・ハウス・ミュージックからヒントを得た「Be Alright」は、アリアナ・グランデが彼女のライヴ・ショウで、「わたし達、何の心配もないわ」とオーディエンスを安心させることから、瞬く間にファンの間で人気曲となった。

    マドンナの「Vogue」同様に、この「Be Alright」は 、曲そのものが話題のポップ・カルチャーとなり、彼女はこの曲のパフォーマンスでヴォーギングを披露するほどだった。

    Ariana Grande – Be Alright (Live On SNL)

     

    11. One Last Time

    『My Everything』は、グランデの切羽詰まった感のあるレコードだ。と言うのも、彼女は辛い人間関係から解放されようとしていたばかりでなく、もっと欲しいという自分の思いに気づくようになり、「One Last Time」ではそうした矛盾を受け入れている。魅力的なEDMの鼓動感に溢れたこのバラードもまた、このシンガーが自身の心内を省みた歌であり、その才能の幅を更に広げたナンバーだ。

    Ariana Grande – One Last Time (Official Video)

     

    10. 7 rings

    アリアナ・グランデの楽曲の中でも最も強気な1曲だ。以前からラッパーのように次々とシングルをサプライズ・リリースしていた彼女が、実際にラッパーに挑戦するのは時間の問題だった。「7 rings」はリリース直後に初登場1位に輝き、ほぼ全てのストリーミング記録を更新した。

    アリアナ・グランデは、この段階で、ポップ・ミュージック界の“イット・ガール”となり、ニッキー・ミナージュが「Side To Side」で宣言していたことを実行に移した。この曲はまた、彼女がトラップ・ミュージックへとシフトするきっかけとなり、オフィシャル・リミックスでは2チェインズと共演を果たした。

    Ariana Grande – 7 rings (Official Video)

     

    9. Bang Bang

    シングル「Problem」を皮切りに、アリアナ・グランデは21世紀初頭のポップ界に浸透していった女性アーティストたちとのコラボレーションに才覚を発揮していった。

    シングル「Bang Bang」ではニッキー・ミナージュとイギリス人シンガーのジェシー・Jに声がけし、それぞれのシンガーにスポットライトを当てた。この曲はすぐさま、クリスティーナ・アギレラ、リル・キム、マイア、そしてピンクがフィーチャーされたディーヴァ達によるコラボレーション「Lady Marmalade」のリメイク(2002年)と引き合いに出されることになる。

    Jessie J – Bang Bang ft. Ariana Grande, Nicki Minaj

     

    8. Problem

    アルバム『My Everything』の成功は、当時最も注目を集めていたラッパーのイギー・アゼリアがフィーチャーされた、リード・シングル「Problem」に負うところが大きい。

    モノクロで撮影され、レトロな美しさが醸し出された同曲のミュージック・ビデオには、ゴーゴー・ブーツにミニドレスという、ナンシー・シナトラ風スタイルに身を包んだ両シンガーが登場。サクソフォンとトランペット、そして手拍子がプロダクションを支えるバックボーンとして加わり、ミュージック・ビデオ同様に60年代のモード・アプローチを体現した。

    Ariana Grande – Problem ft. Iggy Azalea

     

    7. Break Free

    ZEDDとマックス・マーティンがプロデュースした「Break Free」は、アリアナ・グランデにとって前作のポップR&B路線からの本格的な脱却となったが、それはエレクトロ・ダンスから離脱したリアーナと同様の影響を及ぼした。

    「嫌だと思っていることを、ここではっきりと言う。わたしは前よりも強くなった」と彼女が力強く歌うとおり、この「Break Free」は、「あなたなしでは生きられない」という『Yours Truly』での忠誠心ではなく、『My Everything』に一貫してみられる自立したアティチュードを体現しているのだ。このアルバムを通して彼女が歌う、破局を乗り越え、女性として自立することは、その後のアリアナ・グランデのベスト・ソングを特徴づける精神となった。

    Ariana Grande – Break Free (Official Video) ft. Zedd

     

    6. no tears left to cry

    3作の全米1位アルバムをリリースし、いよいよポップ界を席巻する準備ができていたアリアナ・グランデだったが、思いがけず自身のキャリア史上最大の試練に直面する。

    2017年の“Dangerous Woman tour”中にマンチェスターでのコンサートを狙った悲劇的な爆破事件は、彼女に深い心の傷を与え、同事件の犠牲者とその家族を支援するために開催されたチャリティーコンサート<One Love Manchester>に繋がった。

    <One Love Manchester>は、アリアナ・グランデ自身とファン達の感情を浄化する役割を果たしたが、彼女はその後ライヴ活動から遠ざかり、スポットライトから離れた彼女は、心の痛みを和らげるために全てを音楽に託すことにした。

    そうして前を向いて歩むことを綴った印象的な詩歌である、ドリーム・ポップ・アンセム「no tears left to cry」を引っ下げ、彼女はこれまで以上に強くなって戻って来た。この『Sweetener』からのリード・シングルで、彼女は心の痛みを抱えながらも、充実した人生を“力いっぱい”歩んでいることが、リスナーに伝えられた。

    Ariana Grande – no tears left to cry (Official Video)

     

    5. The Way

    「The Way」が2013年1月にリリースされた時、多くの批評家達はアリアナ・グランデに、“次世代のマライア・キャリー”という称号を与えた。しかしブレンダ・ラッセルの「A Little Bit Of Love」のピアノをサンプリングし、ヒップホップの要素を取り入れた「The Way」での彼女の歌声は、本家よりも若干甘く、柔らかい味わいを持っている。そのサウンドは、当時20歳だった彼女のデビュー・アルバム『Yours Truly』を通して聴くことができる。

    Ariana Grande – The Way (Official Video) ft. Mac Miller

     

    4. Side To Side

    男性のアレに跨ぐことについてラップする、ニッキー・ミナージュがフィーチャーされたこの「Side To Side」は、控え目に言っても、性的に露骨なナンバーだ。向こう見ずな性行為の前後を暗にほのめかした内容は、ソウルサイクルを真似た同曲のミュージック・ビデオと共にファンの共感を得た。

    このトロピカル・ポップ・トラックで、“ポップ界を牛耳る若きアリ”とラップするニッキー・ミナージュは、自分のこの発言が現実にものになるとはこの時気付いていなかった。

    Ariana Grande ft. Nicki Minaj – Side To Side (Official Video) ft. Nicki Minaj

     

    3. Dangerous Woman

    アリアナ・グランデは3作目のスタジオ・アルバムで、自身のキャリアにおいて最も大胆な改革を起こした。当時はまだ、彼女の音楽の成熟度を疑問視する声もあったが、洗練された官能性とヴォーカルが特徴の「Dangerous Woman」は、彼女は批評家たちへの辛辣な反論であるだけでなく、自信に満ち溢れた若い女性としての新たな一面を見せつけている。

    Ariana Grande – Dangerous Woman (Official Video)

     

    2. Into You

    アリアナ・グランデは、この「Into You」で、泥臭いダンス・ポップ調のサウンドにチャレンジした。安定したビートから情熱的なクラブ・バンガーへと変化していく、『Dangerous Woman』の中で最もダンサブルなナンバーだ。

    スリルを追い求める80年代ポップを手本にした彼女は、その上にエレキ・ギターを加え、ゴキゲンなアリーナ・ロック風のアンセムに仕上げている。このシングルは、アリアナ・グランデのベスト・ソングに数多く登場するLGBTQアンセムの第一号でもある。

    Ariana Grande – Into You (Official Video)

     

    1. God is a woman

    『Sweetener』は、“ポップ・スター”アリアナ・グランデにとって、新章の始まりになっただけでなく、“危険な女性”になるという約束を果たし、アーティストとしての自信を深めた彼女の成長ぶりが感じられる作品でもあった。

    この変化の大きな鍵となったのが「God is a woman」だ。2018年の夏にリリースされたこのトラップ調のアンセムは、当時25歳だったアリアナ・グランデの、自信に満ち溢れた新たなモードを特徴づける曲でもある。また2018年の“MTVビデオ・ミュージック・アワード”では、女性の体形を擁護する、野心的な振り付けを初披露した。

    Ariana Grande – God is a woman (Official Video)

    Written By Da’Shan Smith



  • ゼッドの代表曲「Stay」を振り返る:EDMの熱狂が収束していく地平から生み出された新しい幕開け

    ゼッドの代表曲「Stay」を振り返る:EDMの熱狂が収束していく地平から生み出された新しい幕開け

    音楽プロデューサー/DJのゼット(Zedd)がアレッシア・カーラ(Alessia Cara)をゲストに迎えた楽曲「Stay」が2022年2月23日に発売5周年を迎えた。

    彼の代表曲の一つにもなったこのヒット曲について、制作/プロデュース会社、株式会社一二三の代表でもありプロデューサーとして活動する佐藤 讓さんに寄稿いただきました。

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    【和訳】Zedd, Alessia Cara – Stay

    2010年代前半、EDMの熱狂

    現在から10年前の2012年は、スクリレックス、ディプロ、A-Trakの3人がBilboardの表紙を「DANCE DANCE EVOLUTION」という文言と共に飾り、EDMというメインストリームを巻き込んだ巨大なダンス・ミュージックのムーヴメントが加速しだした年となった。

    実際にその年の前後には象徴的な楽曲がいくつもリリースされている。いわゆる直球のEDMからメインストリームのポップスに派生したものまで、こうして並べてみると当時の勢いと熱狂が蘇ってくるような感覚を受ける。

    ・スクリレックス「Rock n Roll (Will Take You t the Mountain)」(2011/6/21)
    ・デヴィッド・ゲッタ「Where Them Girls At feat. Nick Minaj, Flo Rida」(2011/6/28)
    ・リアーナ「We Found Love feat. Calvin Harris」(2011/10/20)
    ・アヴィーチー「Levels」(2011/11/30)
    ・アウルシティ&カーリー・レイ・ジェプセン「Good Time」(2012/7/24)
    ・ゼッド「Spectrum feat. Matthew Koma」(2012/8/16)
    ・スウェディッシュ・ハウス・マフィア feat. ジョン・マーティン「Don’t Worry Child」(2012/9/14)
    ・ポーター・ロビンソン「Language」(2012/11/29)
    ・アヴィーチー vs, ニッキー・ロメロ「I Could Be The One」(2012/12/25)
    ・ゼッド「Clarity ft. Foxes」(2013/1/11)
    ・アヴィーチー「Wake Me Up」(2013/7/30)

    Rihanna – We Found Love ft. Calvin Harris

    EDMが巨大化した理由には、エイコンやNE-YO、クリス・ブラウン、ブラック・アイド・ピーズなど、アメリカのHIPHOP/R&B系のアーティストが、エレクトロ以降の4つ打ちのサウンドを積極的に取り入れたことが大きなきっかけになっている。具体的な事例を挙げるなら2009年のデヴィッド・ゲッタとエイコンのコラボレーションだったり、2011年のカルヴァン・ハリスのロック・ネイションへの電撃契約からのリアーナとのコラボ、2012年のUltra Music Festivalでアヴィーチーのステージにマドンナが登場したことだろう。刺激を求めたポップ・ミュージックが接近することで化学反応が生まれ、ダンス・ミュージックは至上最も大きなムーヴメントへと変貌を遂げたのである。

    Girl Gone Wild – UMF Mix (Live From Ultra Music Festival)

     

    「Stay」が発売された2017年のシーン

    今回発表から5周年を迎えるゼッドの「Stay」は、そうしたEDMの熱狂が陰りを見せた地平から生み出された彼のヒットメーカーとしての新しい幕開けを告げる名曲だ。

    リリースされたのは2017年。それまでの流れを振り返ってみると、メジャー・レイザー&DJスネイク「Lean On」や、スクリレックス&ディプロ「Where Are U Now with Justin Bieber」、カイゴ「Firestone feat. Conrad Sewell」が特大のヒットを記録した2015年の流れを受け、よりチルな色合いが顕著になってきた年と言えるだろう。

    具体的にはEDMの後を受けたフューチャー・ハウスやトロピカル・ハウスなどの人気。Lidoやフルームなど10年代初頭から動いていたフューチャー・ベースのトラックメーカーたちの台頭が挙げられる。アメリカでも成功し、年間79億円を稼ぎ出していたカルヴァン・ハリスも「My Way」「Slide feat. Frank Ocean, Migos」「Feels feat. Pharrell Williams, Katy Perry, Big Sean」など『Funk Wav Bounces Vol. 1』収録の一連の作品で大きく作風をシフトしている(そのせいかド派手に盛り上げたSUMMER SONIC 2017でのステージで、評論家筋や一部の音楽ファンからの批判があったことは皆さんの記憶にも残っているのではないだろうか)。

    特にフューチャー・ベースはエモーショナルでメロウなアプローチと相性のよいジャンルで、2010年くらいのジャンルが産声を上げた頃に比べ非常にレンジも広くなっており、ポップ・ミュージック的にもヴォーカルをより活かしやすいジャンルに育っていたこともあって、R&Bなどを巻き込み一連の流れは大きな広がりを見せていた。象徴的なのは2016年の「Closer」などで大ヒットを飛ばしたザ・チェインスモーカーズだろう。「Paris」でトドメを刺して、アルバム『Memories…Do Not Open』で、スーパースターの地位を確固たるものとするなど、EDMの天井知らずの盛り上がりとはまた異なる形で、ダンス・ミュージックとポップ・ミュージックはそのあり方を更新したのである。

    では、ゼッドはどうだったのかというと、2015年の時点ではアルバムリリースを控えていたこともあってか、押し寄せてくるチルな波に乗ることはなく、セレーナ・ゴメスとの「I Want You To Know feat. Selena Gomez」、そしてセカンド・アルバム『True Colors』という作品で、彼なりにEDMというものを総括しながら、より多くの大衆を魅了する方向へと自らの音楽を発展させた年となった。

    Zedd – I Want You To Know ft. Selena Gomez

    そして、一区切りをつけたゼッドは、周囲の流れを受け、2016年より新しいモードへと一気に舵を切っていくこととなる。アヴィーチーとの共演で知られるアロー・ブラックとのM&Mの75周年キャンペーンソング「Candyman」や、ヘイリー・スタインフェルドとグレイによる「Starving feat. ZEDD」でフューチャー・ベース系のサウンドを巧みに導入。後者に関しては全英5位、全米12位に送り込み改めて存在感を示した。そして、これらの作品の流れを受け、満を持してリリースされたのが「Stay」という訳だ。

     

    「Stay」のサウンドと歌詞

    アロー・ブラックとの「Candyman」からの繋がりを思わせるアーシーな男性ヴォーカルのフェイク(サンプリング元はBanksの「Poltergeist」で、ピッチを落として使用している)、デフ・ジャムの秘蔵っ子であるカナダ出身の新人シンガーソングライター、アレッシア・カーラの柔らかなヴォーカルが徐々にテンションを高め、ドロップ部分ではか彼らしいパツパツにコンプレッサーのかかったビートが、これまでの4つ打ちではなくダウンテンポ気味に展開されていく。そしてドロップのリフは極めてシンプルに削ぎ落とされている。

    「古いゼッドと新しいゼッドを融合した」「僕は音楽のジャンルを囲い込む壁をとり取り除こうとしてきた。この曲は僕にとって音楽の未来へ一歩前進する曲なんだ。型に収められず、自分が求めるあらゆるジャンルの音楽を作れる。そういう音楽の未来だね」

    「よく『昔のゼッドのようなスタイルには戻らないの?』って言われることもあって、もちろん戻ることもできるけど、僕は楽しんで音楽を作り続けたいから、新しいものを探して作ろうとするんだ」

    こうした彼の発言とサウンドが示している通り、「Stay」ではこれまでのゼッドのビートの質感を活かしつつ、広義のフューチャー・ベース、ロー・ビートへと大きくシフト・チェンジしながら、誤解を恐れずに言うと、もはやオーセンティックなポップスにまで昇華された楽曲だ。

    歌詞では女性目線で、時の経過とともに恋人との別れを確信していながら、それでも愛する人にとどまって欲しい(「Stay」)と願う、一つの恋に思いを馳せる若者の切ない心情がビビッドに描かれており、ラヴ・ソングとして非常に王道かつ共感値の高い歌詞になっており、それがフレッシュなアレッシアの歌声をマッチしている。

    興味深いと思うのは、歌詞では男性にとどまることを求めながら、トラック・メイキングに関してはむしろとどまることを止め、前に進んでいるという点だろう。どこまで意図があったかは是非本人に確認を取ってみたいところだが(そして、その問いに本人も苦笑してしまいそうであるが)、女性のシンガーが「Stay」と歌いながら、ゼッド自身は(サウンドを)前に進めることを望むという構図になっており、この曲の構造そのものが、はからずもこの曲で描かれている男女の避けがたいすれ違いを体現しまったのかもしれないというところに、筆者はクリエイティブの妙、面白さを感じてしまうのである。

     

    商業的成功

    さて、「Stay」は全英チャート8位、全米チャート7位を記録。全米のメインストリームチャート、ダンスチャートでは1位を記録するだけでなく、年間チャートでも17位に残るなど、当時の彼のキャリアの中で、歴代最高となるチャートアクションを記録している。YouTubeにおいても現在までにリリック・ビデオが4.6億回。ミュージック・ビデオが1億回を突破。また、グラミー賞ではベスト・ポップ・デュオ/グループ・パフォーマンスにノミネートされ、ヴォーカルを担当したアレッシア・カーラが最優秀新人賞を受賞するというおまけまでついた。

    Zedd, Alessia Cara – Stay (Lyric Video)

    チャートアクション、賞レースという側面から見れば、その座は翌年にリリースされた「The Middle」に譲ってはいるものの(全英7位、全米5位年間8位、グラミー3部門ノミネート)、新たなチャレンジで最高の結果を残したという意味では、彼は「Stay」という曲で前進することで、間違いなく賭けに勝利し、新たな地平を切り拓いたのである。

    この後の流れはファンの方ならご存知の通り。ワン・ダイレクションのリアム・ペインをヴォーカルに招いた「Get Low」をリリース。そして、前述した通り「The Middle」を翌年2018年にリリースし、ゼッドのセカンド・シーズンはキャリア最良の結果を勝ち取ることとなる。

    Zedd, Maren Morris, Grey – The Middle (Official Music Video)

    業界屈指の好人物でありながら、非常に負けず嫌いで、野心的な側面を併せ持つ彼の攻めの姿勢と、ポップ・ミュージックへの愛情が結晶化した「Stay」。同曲で感じることのできた、彼の尽きることのないチャレンジ精神は、今年発表されたディスクロージャーとのコラボ曲「You’ve Got To Let Go If You Want To Be Free」を通過することで、また新たな局面を迎えるのではないだろうか。そんな彼の第2シーズンを象徴する楽曲として5周年を迎えた「Stay」には、今もなお聴くべきエッセンスが散りばめられ、我々を強く魅了してやまないのである。

    Disclosure x Zedd – You've Got To Let Go If You Want To Be Free

    Written By 佐藤 讓



    ゼッド&アレッシア・カーラ「Stay」
    2017年2月23日配信
    iTunes Stores / Apple Music / Spotify / Amazon Music



  • アリアナ・グランデ『My Everything』:R&BやEDMを組み合わせ、ポップ・ミュージックの新たな形

    アリアナ・グランデ『My Everything』:R&BやEDMを組み合わせ、ポップ・ミュージックの新たな形

    さまざまなジャンルの音楽を折衷したセカンド・アルバム『My Everything』で、アリアナ・グランデはデビュー・アルバムのライトなポップ性を捨て去り、独自の音楽性を確立し始めた。


    今までのスタジオ・アルバムで、アリアナ・グランデはアーティストとしての中核を成す要素を見せつけてきた。デビュー・アルバム『Yours Truly』で彼女は、レトロな要素を現代のポップス/R&Bと融合させる能力を見せた。サード・アルバム『Dangerous Woman』をリリースする頃には、叙情的な題材に不良少女というテーマを入れ込む遊び心も覗かせた。その中間にあたる『My Everything』では、彼女の歌声と巧みなR&BやEDMのビートを組み合わせ、ポップ・ミュージックの新たな形を提示した。


     

    自信に満ちた新たな方向性

    2014年8月25日にリリースされた『My Everything』はほぼ全編がアカペラの「Intro」で幕を開ける。軽やかなピアノと魅惑的なシンセサイザーに乗せて、アリアナが”I give you all I have and nothing less, I promise  約束する / 私の持っているすべてをあげる”とさわやかに歌い出す。この瞬間、リスナーは自信に満ちたアリアナの新たな方向性にすぐ心をつかまれる。

    この「Intro」に続いて登場するのは『My Everything』からのファースト・シングルに選ばれた「Problem」だ。サックスやトランペット、ベースのジャジーな演奏にのせ、アリアナは難しい音程を見事に歌い上げる。『Yours Truly』に影響を与えた90年代のR&Bを思わせるサウンドだが、今度は刺激が強めだ。

    イン・ヤン・ツインズ風のビッグ・ショーンによるささやきのパートから、アリアナのエイメリー風のヴォーカルにいたるまで、「Problem」は先人たちからの影響を完璧に融合させた楽曲だ。この曲では新鋭ラッパーのイギー・アゼリアを迎えている。イギーは楽曲な生意気な雰囲気を高めており、同曲はアメリカのシングル・チャートで最高位2位を獲得した。

    Ariana Grande – Problem ft. Iggy Azalea

     

    ポップの一大勢力

    『My Everything』がアリアナの作品の中でも際立っているのは、多くのヒット・シングルがここから生まれ、彼女を2010年代のポップの一大勢力に押し上げたからだ。アルバムからのセカンド・シングル「Break Free」では、ゼッドが手掛けたスペイシーなシンセ・ポップ・サウンドでアリアナ・グランデがEDMのジャンルに足を踏み入れている。脈打つようなビートに乗せ、”This is the part where I say I don’t want it/I’m stronger than I been before!/This is the part where I break free 今こそ必要ないって言う/ 私は強くなった / 今こそ自由になる”と歌い上げる彼女は女性として一皮剥けたように感じられる。同曲はすぐに同性愛のアンセムとして広まり、彼女のLGBTQのファン層に受け入れられた。そしてアリアナは現代の同性愛の正真正銘のアイコンになった。

    Ariana Grande – Break Free (Official Video) ft. Zedd

     

    続くヒット曲に向け、アリアナは力のあるシンガーのジェシー・Jと、ここから彼女とのコラボが増えるニッキー・ミナージュと組んだ。60年代のガール・グループ・サウンドを取り入れた「Bang Bang」は、女性の地位向上を賛美したアンセム調のポップ・シングルだ。同曲はもともとジェシー・Jのアルバムに収録されたが、『My Everything』のデラックス・エディションのボーナス・トラックにも加えられた。

    Jessie J – Bang Bang ft. Ariana Grande, Nicki Minaj

     

    一聴すると「One Last Time」はバラードを得意とするアリアナ・グランデの遅めのテンポの曲に聴こえるが、途中からテンポは上がりダンス・ポップ・ナンバーに変わる。「One Last Time」には彼女の脆弱な側面が表れている。詞の中では恋を再燃させるために不貞に手を染める女性を歌っている。

    Ariana Grande – One Last Time (Official Video)

     

    熱心なコラボレーション

    アリアナの作品の興味深い点として、彼女がしばしばヒップホップ・ソウルに足を踏み入れることがある。彼女のスタイルはメアリー・J・ブライジとは違うが、アリアナはこのジャンルに彼女独自の深みを加えてきた。彼女は2010年代のヒップホップ・ソウルの進化に不可欠な役割を果たし、若者たち向けの均一的なサウンドを生み出したのだ。

    ポップ・ミュージックの世界の先輩格に当たるマライア・キャリーがヒップホップのファンの世界でも大物になったように、アリアナはヒップホップ界の輝かしい才能とコラボして『My Everything』を横断的な魅力ある作品に仕上げた。ゲスト参加したアゼリアやミナージュ以外にも、キーボードの伴奏による「Best Mistake」にもビッグ・ショーンが参加。同曲では打つようなベースラインに合わせ、アリアナは低めの音域を歌っている。ノトーリアス・B.I.G.の「Mo Money Mo Problems」をサンプリングした「Break Your Heart Right Back」にはチャイルディッシュ・ガンビーノが参加。跳ねるような「Hands On Me」にはアサップ・ファーグが参加している。同曲は『Dangerous Woman』の中心となったパーティー・ナンバーの先駆けといえる。

    Ariana Grande – Best Mistake (Live on the Honda Stage at the iHeartRadio Theater LA)

     

    甘いイメージの払拭

    『My Everything』は音楽的に進展があっただけではなく、デビュー作『Yours Truly』でアリアナ・グランデについた甘いおとぎ話のようなイメージを払拭し、人生や愛に成長した視点を示した作品でもある。ザ・ウィークエンドがゲストの「Love Me Harder」は、彼の魅惑的なシンセ・サウンドに乗せて歌われる。連名で発表されたことからも、同曲はザ・ウィークエンドをメインストリームに押し上げるきっかけにもなった。鼓動するようなシンセや包み隠さない性的な皮肉からも、アリアナがもはや単なるティーン・ポップの流行ものに留まらないことは明らかだった。

    Ariana Grande, The Weeknd – Love Me Harder

     

    『My Everything』をエッジのきいた作品にしているのは、ヒップホップの大物たちのサポートだけではない。アリアナ・グランデはゼッドやデヴィッド・ゲッタら、世界のトップに君臨するEDMプロデューサーを迎えている。ファンに人気の「Be My Baby」にはノルウェーのプロデューサー、カシミア・キャットが参加。エレクトロ調のR&Bが中心ではあるものの、『My Everything』に落ち着いた楽曲がないわけではない。ハリー・スタイルズの書いた「Just A Little Bit Of Your Heart」や、優しくアルバムを締めくくる表題曲「My Everything」がその例だ。

    『My Everything』のデラックス・エディションの最後に収録された「You Don’t Know Me」は、『Dangerous Woman』の時代に繋がる完璧な終幕といえる。アリアナ自身も、スロー・テンポから跳ねるビートに変化するサウンドにより彼女が<ふたたび注目の的>になったと感じている。彼女は最後に感情を乗せて”Think you know me but there’s more to see, my love 私を知っているつもりでも / まだまだ知るべきことはあるの “と歌い上げる。

    You Don't Know Me

    Written By Da’Shan Smith


    アリアナ・グランデ、サントラ初プロデュース!

    映画『チャーリーズ・エンジェル』 サウンドトラック
    2月21日(金)全国ロードショー
    公式サイト


  • ケイティ・ペリー、約2年ぶりの新曲「Never Really Over」配信開始&MVも公開

    ケイティ・ペリー、約2年ぶりの新曲「Never Really Over」配信開始&MVも公開

    2019年2月にZEDDのコラボ・シングル「365」をリリースし、ZEDDのコーチェラ・フェスティバルのステージにサプライズ出演したことも記憶が新しい、Twitterフォロワー数世界1位の歌姫、ケイティ・ペリー自身の楽曲としては約2年ぶりとなる新曲「Never Really Over」が5月31日に配信開始となり、ミュージック・ビデオも同時公開となった。

    Katy Perry – Never Really Over (Official Video)

     

    先日先に公開されたミュージック・ビデオのトレーラー動画では、山の上の広大な敷地で、様々なアクティヴィティーをする若者たちの映像の上に、イギリス英語発音の女性の声で、以下のことがナレーションとして語られていた。
    「ここは、心に癒しを求める場所。過去の恋愛関係で蓄積したエネルギーを解き放つ場所。平穏と共時性が存在する場所。私たちの傷ついた心を通じて一つになる場所。癒やしには押し引きがあるのだと学ぶ場所。その中で、過去の恋愛関係が終わることはないと感じることもあるだろうけど、ここでの活動や環境を通して癒すことを学び、最終的に解放されるの」

    Katy Perry – Never Really Over (Trailer)

     


    ケイティ・ペリー「Never Really Over」
    2019年5月31日配信
    試聴・購入はこちら




     

  • ゼッドとケイティによる新曲「365」が配信開始&MVも同時に公開

    ゼッドとケイティによる新曲「365」が配信開始&MVも同時に公開

    DJ/プロデューサーとして活躍するゼッドがバレンタインデーにケイティ・ペリーをフィーチャーした新曲「365」のミュージック・ビデオを公開。同時に配信も開始となった。このビデオは近未来が舞台となっており、ケイティ扮するロボットとゼットが恋に落ちる様子が描かれている。監督はThe 1975やザ・ウィークエンドを手掛けるウォーレン・フー。

    Zedd, Katy Perry – 365 (Official)

     

    「ケイティと僕は去年の夏のオーストラリア・ツアーで一緒になったんだ。ツアーの後に色々調整した後、一緒に仕事ができてようやく”365″が具体化しはじめたんだ。ようやく形になった時に、この曲は特別なものになったことがわかったよ。ケイティがこの曲で表現しているが大好きなんだ。この曲を僕たちのファンに届けることができたとても嬉しいね」とゼッドはコメントしている。

    ゼッドのビデオ公開前にトレッドミルで走る動画など、いくつかティザー動画や画像を公開していた。

     

    監督のウォーレン・フーは、現代のロック、ポップス界で人気の映像作家。シカゴで生まれ、L.A.育ちで、過去にダフト・パンク、ザ・ウィークエンド、スヌープ・ドッグ、ファレル・ウィリアムス、ザ・ストロークス、ハイム、ザ・キラーズなどのミュージック・ビデオを手掛けている。

    ゼッドは過去にNMEに「いつもっていうわけじゃないけど、ずっと作業はしているんだ。ケイティとはずっと一緒に曲を作りたいと思っていて、運が良ければ曲を完成させてお披露目できると思うよ」と語っていた。


    ゼッド&ケイティ・ペリー「365」

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