夭折の天才作曲家、ハンス・ロット唯一の交響曲を指揮者ヤクブ・フルシャとバンベルク交響楽団が録音

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© Marian Lenhard

ブルックナーの弟子、マーラーの友人で、25歳の若さで亡くなったオーストリアの天才作曲家、ハンス・ロット。指揮者ヤクブ・フルシャ率いるバンベルク交響楽団の演奏による、ロットが残した唯一の交響曲を収録した『ハンス・ロット:交響曲第1番 他』がドイツ・グラモフォンより10月14日(金)にリリースされることが決定した。

1858年ウィーンに生まれたハンス・ロットは、フリーランスの音楽家として奮闘し、25歳の若さでこの世を去った作曲家。22歳の時に完成させた「交響曲第1番」は従来の交響曲の枠を大きく超えた作品であったが、ロットの死後は姿を消し、1989年まで演奏されることはなかった。

バンベルグ交響楽団とその首席指揮者のヤクブ・フルシャによるこの待望の新録音では、約100年の間クラシック音楽史から忘れ去られてしまっていたロットの名を語り継ぐ「交響曲第1番」を中心に、ロットのオルガンの師匠であるアントン・ブルックナーの「交響的前奏曲」と、ウィーン音楽院の学友であったグスタフ・マーラーの《花の章》を収録し、交響曲のレパートリーの中心に位置されるべきロットの作品に新しい光を当てている。

ヤクブ・フルシャはロットについて同学年のマーラーがまだ最初の交響曲を作曲しておらず、師であるブルックナーが中期に苦しんでいた時期に、ロットは信じられないほど画期的な音楽を生み出しました。交響曲がどのように発展していくかを、前例のない方法で見出すことができた作曲家です。とコメントしている。


■リリース情報

ヤクブ・フルシャ指揮 バンベルク交響楽団
ヤクブ・フルシャ『ハンス・ロット:交響曲第1番 他』

2022年10月14日発売
CD


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