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Classical Features

昨年ショパン国際ピアノ・コンクール覇者、ブルース・リウがドイツ・グラモフォンと専属契約を締結

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Bruce Liu Signs To Deutsche Grammophon. Photo: Deutsche Grammophon/Bernd Jaworek

ドイツ・グラモフォン(DG)が、ブルース・リウとの専属契約締結を発表した。24歳のカナダ人ピアニスト、リウは昨年10月のショパン国際ピアノ・コンクールに優勝し世界の檜舞台へと躍り出た。DGは、コンクールを運営するフレデリック・ショパン研究所の協力のもと、コンクールでのライヴ録音を収めたリウのCD「ブルース・リウ 第18回ショパン・コンクール優勝者ライヴ」をすでに発売しているが、この度遂に正式な契約を交わすこととなった。

DGは、リウとの契約を記念して、ショパンの「夜想曲第20番嬰ハ短調」を録音し、本日4月1日にeシングルとしてリリースした。

Chopin: Nocturne in C Sharp Minor, KK IVa/16

ドイツ・グラモフォン社長のDr.クレメンス・トラウトマンは、「ブルースをDGに迎えることができ、大変うれしく思っています。ショパン・コンクールとそれ以後のコンサートで彼は、知的でダイナミックなピアニズム、想像力、自発性を世界に示しています。同じくカナダ出身のエミリー・ダンジェロ、ヤン・リシエツキ、ヤニック・ネゼ=セガンらと共にDGに所属しますが、これは、今日のカナダが才能ある音楽家を多数輩出していることを証明するものです」と述べた。

リウは、「DGの家族的な雰囲気が大好きなので、DGの一員となったことをとてもうれしく思っています。その家族の一員になることで、私のショパン・コンクールのアルバムを制作した素晴らしいチームとはもちろん、異なる音楽分野や背景を持つ非常に才能あるアーティストたちとコラボレーションする機会がたくさん得られると期待しています。どんな未来が待っているのか、楽しみでなりません」」と語った。

また、リウは現在、2枚のアルバムを企画している。1枚はフランスをテーマにしたもので、ショパンやラモーを含むレパートリー。生まれ故郷の音楽を探求したいというリウの願望と、フランスとの個人的なつながりを反映したものとなる予定だ。2枚目には、3月初めのイギリス・デビューで演奏した作品、チャイコフスキーのピアノ協奏曲第2番を取り上げる予定となっている。


■リリース情報

ブルース・リウ『Chopin: Nocturne in C Sharp Minor, KK IVa/16』
2022年4月1日発売
 iTunes / Amazon Music / Apple Music / Spotify


■アーティスト情報

ブルース・リウ
Bruce Liu

ピアニストのブルース・リウは、2021年10月、ショパン国際ピアノ・コンクールで優勝し、この最も権威あるコンクールの長い歴史の中で、カナダ人として初めて第1位を獲得し、世界の舞台へと躍り出た。コンクールの各ステージを通して彼の演奏を特徴づけていた新鮮で自発的なダイナミズムと完璧なテクニック(「彼の協奏曲ホ短調は……詩情と名人芸を素晴らしいバランスで保持していた」デイリー・テレグラフ)は審査員を納得させただけでなく、以来、世界中のコンサート・ホールで評論家や聴衆を魅了し続けている。

1997年5月8日、パリで中国人の両親のもとに生まれ、6歳のときに父親とモントリオールへ移住した。中国文化に囲まれて育つと同時に、定期的に中国を訪れ、流暢な中国語を話す。カナダで育ち、ヨーロッパとも密接な関係にあるため、人間的にも芸術的にも文化の多様性に触れてきた。2011年から2018年にかけてモントリオール音楽院でリチャード・レイモンドに師事し、その間、わずか15歳でモントリオール交響楽団コンクールで大賞を獲得した。これまでに仙台、テルアヴィヴ、ヴィセウなどの国際ピアノ・コンクールでも入賞している。現在、ダン・タイ・ソン(第10回ショパン・コンクール優勝者)に師事している。

すでにクリーヴランド管弦楽団、イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団、ルクセンブルク・フィルハーモニー管弦楽団、モントリオール交響楽団、フィルハーモニア管弦楽団など世界有数のオーケストラと、ロンドンのロイヤル・フェスティヴァル・ホール、パリのシャンゼリゼ劇場、ウィーン・コンツェルトハウスなどの一流の会場で共演している。

最近および今後のツアー・スケジュールのハイライトは、「伝統と独創性を融合させたリサイタルでセンセーションを巻き起こした」(レス・ムジカ)ショパン・ソロ・プログラムが絶賛されたパリ・デビュー、「緻密なタッチと巧みなドラマの筆致によって調整された、手応えのある独創的な演奏」(シーン・アンド・ハード・インターナショナル)と評されたサントゥ=マティアス・ロウヴァリ指揮フィルハーモニア管弦楽団とのチャイコフスキー:ピアノ協奏曲第2番。また、リオネル・ブランギエ指揮ルクセンブルク・フィルハーモニー管弦楽団へのデビュー、アンドレイ・ボレイコ指揮ワルシャワ・フィルハーモニックとのフロリダへの演奏旅行、この夏にはルール・ピアノ・フェスティヴァル、ラインガウ音楽祭、ラ・ロック・ダンテロン音楽祭、グスタード・メニューイン音楽祭、ドゥシュニキ国際ショパン音楽祭、エディンバラ音楽祭などに出演する予定だ。

リウは、ツアーや演奏に追われることなく、練習時間と水泳、チェス、カート、映画、ジャズ、歴史など、その他多くの趣味や興味とのバランスをとっている。また、練習や演奏に集中することで、多くの利点があることも認識している。「すべての趣味をバランスよく楽しむことが、より新鮮な音楽を生み出す原動力になっているのです」


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