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第18回ショパン国際ピアノ・コンクール第2位 アレクサンダー・ガジェヴ、デッカよりデビュー・アルバムをリリース

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2021年第18回ショパン国際ピアノ・コンクールでは第2位およびクリスチャン・ツィメルマン賞(ソナタ最優秀演奏賞)を受賞したピアニスト、アレクサンダー・ガジェヴ。同年7月で優勝を飾ったシドニー国際ピアノ・コンクールでのライヴ録音の国内盤が、2022年1月19日に発売されることが決定した。

イタリア・スロベニア出身のガジェヴは、2015年に浜松国際ピアノ・コンクール、2018年にモンテカルロ・ピアノ・マスターズで優勝を果たし、日本でも高い人気を得ている注目の若手ピアニスト。2019年から2021年のBBCのニュー・ジェネレーション・アーティストにも選ばれ、イギリスの主要な音楽祭や演奏会で、リサイタル演奏やBBCオーケストラのソリストとして活躍している。

今作はオンライン形式で行われた2021年シドニー国際ピアノ・コンクールのライヴ録音を収録しており、ガジェヴのデッカデビュー・アルバムとなる。ハイドンからショパン、リスト、スクリャービン、そしてプロコフィエフ、ショスタコーヴィチ、メシアン、ヴァインにわたる広いレパートリーで、ガジェヴの才能の豊かさが多角的に表現されている。

ガジェヴは今作のリリースについて、「このデッカの新しいアルバムがリリースされることをとても嬉しく思います。私の心にいちばん近いところにある作品が収録されています。」とコメントしている。

また、収録曲のコンセプトについて次のように語っている。「今作は、さまざまな部分で構成されています。ショパンの晩年の作品であるバラード、メシアン、そしてスクリャービンの小品。そしてスクリャービンからショスタコーヴィチ、プロコフィエフとつながり、ロシアのパートへと移っていきます。そして最後に、プロコフィエフとカール・ヴァイン、リストを、戦争と死というテーマで結びつけました。」

ガジェヴは来年1月と2月に「第18回ショパン国際ピアノ・コンクール2021 入賞者ガラ・コンサート」に出演のため、来日を予定している。来日に向けてガジェヴは「ショパン・コンクールで第2位、そしてソナタ賞を受賞したことは、信じられないような、そして私にとって忘れられない経験です。特に日本の皆さまにとってこのコンクールがいかに大切なものであるかを知っています。今後、皆さんとショパンの音楽をたくさん共有できることをとても嬉しく思っています。そしてコンクールでの受賞という素晴らしい結果を皆さまとともに祝うことを楽しみにしています。」とコメントを寄せている。

■来日ツアー情報(11/10現在)

第18回ショパン国際ピアノ・コンクール 入賞者ガラ・コンサート
2022/1/28(金) オーバード・ホール
2022/1/29(土) 愛知県芸術劇場 コンサートホール
2022/1/30(日) 栃木県総合文化センター
2022/2/1(火)  東京芸術劇場 コンサートホール
2022/2/2(水)  東京芸術劇場 コンサートホール

公演の詳細はこちら

2022年6~7月に協奏曲およびリサイタルを予定。
詳細は所属事務所の合同会社ノヴェレッテのサイトで順次発表予定。


■リリース情報

2022年1月19日発売
アレクサンダー・ガジェヴ『アレクサンダー・ガジェヴ~ライヴ』
CD Amazon Music / Apple Music / Spotify


■アーティスト情報


Alexander Gadjiev(アレクサンダー・ガジェヴ)

2021年第18回ショパン国際ピアノ・コンクールにて第2位、およびクリスチャン・ツィメルマン賞(ソナタ最優秀演奏賞)を受賞。いまヨーロッパで最も注目されている若手ピアニストの一人である。

2015年第9回浜松国際ピアノ・コンクールにて弱冠20歳で優勝、および聴衆賞を受賞。2018年にはモナコで3年に一度国際コンクール優勝者が集い開催されるモンテカルロ・ピアノ・マスターズ2018で優勝。2019年にはBBCラジオ3のニュー・ジェネレーション・アーティストに選ばれ、2021年までにイギリスの音楽祭や、ウィグモア・ホールでのリサイタルなどさまざまなコンサートに出演し、すべてのコンサートはBBCラジオ3にて放送される。2021年7月にはシドニー国際ピアノ・コンクールで優勝を飾った。

1994年イタリア・ゴリツィア市に生まれ、ピアノ教師の父の下で研鑽を積み、9歳でオーケストラと協演、10歳で初リサイタルを行う。2013年イタリアのプレミオ・ヴェネツィア・コンクールで優勝。2013年よりザルツブルク・モーツァルテウム大学修士課程にてパーヴェル・ギリロフに師事。その後、ベルリンのハンス・アイスラー音楽大学にて研鑽を積む。

オーケストラとはこれまでにスロベニア響、フェニーチェ歌劇場管、パドヴァ・ヴェネト管、プラハ響、エルサレム響、日本国内の主要なオーケストラと共演、指揮者はユーリ・テミルカーノフ、エン・シャオ、井上道義、高関健、下野竜也、山田和樹などと共演している。またヴェルビエ音楽祭、ボローニャ音楽祭などの国際音楽祭にも招かれている。今後はサカリ・オラモ指揮BBC響、ワレリー・ゲルギエフ指揮マリインスキー歌劇場管、ファビオ・ルイージ指揮RAI国立響などとの共演を予定している。

CDはAcousenceレーベルより2017年に「リテラリー・ファンタジー」と題するシューマンとリストの作品集、デッカレーベルより2021年にシドニー国際コンクールのライブCDがリリースされ高い評価を得ている。


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