クイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジの4枚目は大音量の子守唄『Lullabies To Paralyze』

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アルバム評を書いた人の中には、これを初期ブラック・サバスと比較する人もいた。「2005年初の‘アルバム・オブ・ザ・イヤー’の候補作」と呼ぶものもいた。この年の3月21日、アメリカのロック・バンド、クイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジ(以下QOTSA)は4枚目のアルバム『Lullabies To Paralyze』を発表。それからまもなく、彼らはこのアルバムで初の全米チャート・トップ10入りを果たした。

元カイアスのジョッシュ・ホーミを中心としたこのバンドは、カリフォルニア州パーム・デザートのバンドで、最初にリリースした2枚のアルバム(1998年発表の『Queens Of The Stone Age』と2000年発表『Rated R』)はそこそこの結果しか残していなかったが、2002年になると3枚目のアルバム『Songs For The Deaf』が全米チャートのトップ20にまで到達。このアルバムは、発売後わずか5カ月でゴールド・ディスクに認定された。

当時既にQOTSAは英米両方でかなりの人気を得ていたが、この3枚目のアルバムはその人気をさらに高めることになり、イギリスでもシルバー・ディスクとゴールド・ディスクを相次いで獲得。この『Songs For The Deaf』は、発売から11年後の2013年の夏にプラチナ・ディスク認定まで上り詰めている。そして『Songs For The Deaf』に続き『Lullabies To Paralyze』も全英チャートのトップ5に到達。発売から1カ月も経たないうちに、イギリスでゴールド・ディスクを獲得している。アルバム評では、すべてではないにせよ、ほとんどの評論家がこのアルバムを絶賛していた。

これを誌面で「アルバム・オブ・ザ・イヤー候補だ」と評したのはオルタナティヴ・プレスだった。一方Trouser Pressの紙面では「ハード・ロックの世界に賢明で立派なものをもたらした」と評され、ロサンゼルス・タイムズは「これはスウィングするメタル。そこには巧みなタッチのヘヴィさがある」と論評。Q誌は「死ぬほどセクシー」だと形容。一方でフィルターはこのアルバムに「ヴァラエティが欠けている」とし、ピッチフォークもこれを「悩ましいほど一貫性がない」と苦々しく紹介した。

「Little Sister」や「In My Head」といったシングル・ヒットにも後押しされ、このアルバムは全英チャートで前作と同順位となる4位を記録。オーストラリア・チャートでは最高2位、全米チャートで最高5位を記録。アルバムが発売された当時、QOTSAは既に北米ツアー中の最中で、発売日にはニューヨークのヴァージン・メガストアで店頭ライヴを行っていた。そして2005年を通して、世界中を揺るがし続けたのだ。

Written by Paul Sexton



クイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジ『Lullabies To Paralyze』

  

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