ローリング・ストーンズ1971年のイギリス脱出後に住んだフランス南部の物件

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ザ・ローリング・ストーンズはイギリスでのサヨナラ・ツアーを済ませ、ニュー・アルバム『Sticky Fingers』の録音/ミキシング/マスタリングを完了させたあと、イギリス脱出の準備を整えた。そして“ヨーロッパ大陸への亡命者”となった。メンバーはみな、1971年4月5日、つまりイギリスの税制上の年度末までに故国を離れなければならなかった。彼らが国外に脱出したのは、イギリスの重税を逃れるため。移住先として選ばれたのはフランス南部だった。

ビル・ワイマン、ミック・テイラー、チャーリー・ワッツ、ミック・ジャガーの4人は、4月4日までに出国を完了。しかしキース・リチャーズはのんびりと構えていた。彼はチェルシーにあったチェーン・ウォークの家からギリギリ最後の日に出て、ロンドンのヒースロー空港からニース行きの便に乗った。当時一部の人たちは、ストーンズのメンバーがフランスの田舎風の屋敷でヒッピー・スタイルの共同生活を送るのだろうと想像していた。しかし現実はそれとは程遠いものだった。ストーンズ事務所のジョー・バーグマンは、フランスのさまざまな不動産業者に物件の問い合わせをしていた。その内容は、2年間借りられる“気品のある家5軒”という注文だった。

ビル・ワイマンとミック・テイラーは、グラースという町を移住先に選んだ。ビルの住むバスティード・サン・アントワンヌは、美しい庭園付きの大邸宅。一方ミック・テイラーの借りたル・ホーントは、ビルの家から少し北に行ったところにあるティネという村にあった。最初にフランスに到着していたチャーリーは当初カンヌのホテルに住んでいたが、その後アルルの近くにあるトレのラ・ボリーで家を借りた。

ミック・ジャガーはパリに飛び、まずプラザ・アテネ・ホテルに宿泊。それから数カ月のあいだ、そことフランス南部のホテルを往復しながら物件を探し、やがてアルプ・マルティム県のビオーで家を借りた。ビオーは地中海を見下ろす城壁に囲まれた町だった。

そしてみなさんご存じの通り、キースはヴィルフランシュ=シュル=メールのアヴェニュー・ルイ・ボルデにあるヴィラ・ネルコートを借りた。この大邸宅はジャングルのような庭園で囲まれており、プライバシーを確保するには理想的な場所だった。初めのうち、メンバーは互いの自宅に集まってはパーティを開いていたが、まもなく『Exile on Main St.(邦題: メインストリートのならず者)』のレコーディングがヴィラ・ネルコートで始まった。

空から見たヴィラ・ネルコート

フランスの地図とストーンズのメンバーの家

その後2006年には、ロシアの富豪がヴィラ・ネルコートを1億2,800万ドル(約142億円)で購入している。またビルの借りていた家は、ミシュランのガイドブックに載る高級レストラン兼ホテルになった。

下の3枚の写真では、ビル・ワイマンが住んでいた屋敷の現在の様子(上)や、現在のヴィラ・ネルコート(中・下)が確認できる。



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