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【追悼】DMXのベスト・ソング:うなり声を上げ、吠え続けたハードコア・ラッパーによる9つの名曲

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Photo: Jonathan Mannion, courtesy of UMG

2021年4月9日に亡くなってしまったDMXは否定されることを拒否していた。うなり声を上げ、吠え、業界のドアをガタガタと叩き続けた。ニューヨーク州の南部のヨンカーズで育ったDMXは、地元のフリースタイル・バトルに参加した後、The Source誌の「Unsigned Hype」セクションで紹介され、90年代前半には「Born Loser」や「Make a Move」などの曲をリリースするも商業的成功を収めることはできなかった。時は流れて1997年、DMXはDJ Clueのミックステープに登場し、ようやくその地位を確立しつつあった。

そして、1998年にすべてが起こった。それは、音楽チャートから映画興行ランキングまで、彼の世界的な成功の始まりだった。1998年5月、Ruff Ryders/Def Jamから発売されたデビュー・アルバム『It’s Dark and Hell is Hot』は、5作連続で1位を獲得する最初のアルバムとなった。同年12月、トリプル・プラチナムの『Flesh of My Flesh, Blood of My Blood』をリリースし、1年の間に2枚のプラチナム・アルバムをリリースした最初のアーティストとなった。その後、翌年1999年12月には5プラチナを獲得することになる『…And Then There Was X』を発表した。

DMXの人気はその多作ぶりだけでは説明できないが、彼の音楽が共鳴する理由は無数にあった。彼の不機嫌な声は、砂利が混じったスモーキーなもので、紛れもない無二のものだった。彼の語り口の強さとカリスマ性は決して衰えることがなく、文字通りのうなり声や吠え声、そして”WHAT!”という激しいアドリブにもそれは表れていた。「Ruff Ryders Anthem」や「Party Up (Up in Here)」などのシングル曲では DMXは、自分の歌声と同じくらいアグレッシブで雷鳴のようなビートを選んでいる。それらはラジオやミュージック・ビデオのカウントダウンで爆発的にヒットを記録した。

DMXはまた、魅力的な二面性を持っていた。彼は強いが傷つきやすく、肉体的に破壊されることはないが、幼少期のトラウマに悩まされた男でもあった。暴動を起こすような大ヒットシングルに支えられたアルバムには、痛み、怒り、暴力、懺悔を歌った曲がたくさん収録されている。DMXは、ちょっとしたことで履いているティンバーランドのブーツを他人の顔に叩きつけて踊るかもしれないが、その場から離れた後にそのことを後悔するのだ。彼は低所得者団地(project)の牧師であり、神を信じろと言いながら肩に乗っている悪魔のことを思い出させる。

DMXのアルバムが発売されたタイミングも時代にあっていた。彼はニューヨーク・ラップの空白、ジェイ・Zとパフ・ダディによる“Jiggy Era”の終わりを埋めたのだ。ジェイ・Zはハスラーからビジネスマンに転身し、クールで思慮深く、街を買収したり、レコードレーベルを設立したり、クラブを買収したり、数百万ドル規模のビジネスを仲介したりしていた。パフ・ダディことディディと彼が率いるバッド・ボーイは、ボトルを何本も空け、パテントレザーを身にまとい、物事を極限まできわめていった。彼ら二人のライフスタイルは手の届かないものだったが、DMXはその反面教師となった。彼は、低所得者団地の中で四輪バギーでウイリーをしたり、刑務所の中で懸垂をしたりする人々のためのアンセムを作りあげ、最盛期でもタンクトップ姿で街に繰り出していた。

DMXは、ミュージシャンとしても俳優としても一躍スターになった。ジェット・リーの主演作品(『ロミオ・マスト・ダイ』『ブラック・ダイヤモンド』)やスティーヴン・セガール主演作品『DENGEKI 電撃』といったアクション映画に出演し、映画興行ランキングの上位を占めた。しかし、DMXが出演した映画やサウンドトラックがなくても、彼が90年代後半から2000年代前半に大量に残した作品は今も輝いている。そんな彼によるベスト9曲を紹介しよう。

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1. Get at Me Dog

1999年から2003年の間に、DMXは全米シングルチャートにソロ名義で12曲の楽曲を送り込んだ。彼のチャートの歴史は、デイム・グリースがプロデュースした「Get at Me Dog」から始まる。DJ Clueのミックステープでフリースタイルとして発表された「Get at Me Dog」は、DMXのデビュー・アルバム「It’s Dark and Hell is Hot」からの最初のシングルで、思いがけないヒットとなった。

DMXはアルバム・バージョンのために新しい歌詞を書き、それはそれぞれが生き延びるために奪い、必要ならば殺すことを思い起こさせるものだった。「Get at Me Dog」は、不良少年たちのアンセムであり、黒人が直面する貧富の差と、そこから生み出される絶望感を思い出させるものだった。

Get At Me Dog

 

2. Ruff Ryders Anthem

「Ruff Ryders Anthem」は、『It’s Dark and Hell is Hot』からの4枚目のシングルである。どういうわけか、この曲はチャートの記録上はDMXのシングルの中で最も低い記録となっている。しかし、この曲はDMXの代表曲であり続けている。もし誰かがDMXを聴いたことがないと言ったら、あなたは本能的に「Ruff Ryders Anthem」をかけるだろう。

当時まだ無名だったスウィズ・ビーツのビートは、シンプルでありながらも強烈な印象を与える。まるでビデオゲームのような奇妙なメロディと、素手で骨を叩くようなドラムを叩くスウィズの姿が目に浮かぶ。ビートが控えめなのは、DMXの独特の声を活かすために十分なスペースを残しているからだ。彼はすべての脅迫的なセリフを、ほとんど弾むようなリズムで発しながらビートの上にのせている。そして、まるでコール&レスポンスのようなサビがくる。「Stop!」と聞こえたら、すぐに「Drop!」と叫ぶ準備ができるだろう。

DMX – Ruff Ryders' Anthem (Official Music Video)

 

3. Party Up (Up in Here)

商業的にも人気的にも「Party Up (Up in Here)」を超えるDMXの曲はないだろう。この曲はラジオ、クラブ、そして映画(『60セカンズ』『ビー・バッド・ボーイズ』『陽だまりのグラウンド』など)で使われて大ヒットとなった。また、DMXの成功は、スウィズ・ビーツのおかげでもある。「Party Up」のビートは、誰かが火災報知器を引くのと同じような感覚だ。この曲は最初から最後まで鳴り響き、ボトルサービスや駐車場での無数の乱闘で熱狂的に鳴り響く雷鳴のような音源となっている。

DMXはいつものように、ビートの強さと歌詞の暴力性を一致させる。毎秒、彼は攻撃の準備をして、DMXは怒りを抽出して楽曲に仕上げたのだ。誰に何をされても、「Party Up」を聴けば、その怒りを正当化することができる。

DMX – Party Up (Up In Here)

 

4. Who We Be

彼の曲の多くはアガる楽曲の代名詞となったが、DMXには「Who We Be」のように、より感情的なコードを打つシングルも存在する。DMXの4枚目のアルバム『The Great Depression』からのセカンド・シングルである「Who We Be」は、DMXのシングルの中でも最もパーソナルで深みのある曲の一つだ。彼は、黒人居住区の貧困、刑事司法制度の不正、名声のはかなさなどを赤裸々に語り、どの小節からも傷ついた声が聞こえてくる。

DMX – Who We Be (Official Video)

 

5. Mase – 24 Hours to Live

DMXの存在感は非常に大きく、彼はしばしば単独で活動していた。彼が仲間とともに登場したとしても、すべての焦点が彼に移る。例えば、1997年にリリースされたメイスの『Harlem World』に収録されている「24 Hours to Live」がそれにあたる。DMXは6番目と最後のヴァースを担当し、ショーン・コムズことパフィの「もし、お前の人生があと24時間だとしたら何をする?」という問いに対して、当時のDMXは、トニー・モンタナのように敵を倒し、母に償いをし、子供たちと過ごすことを誓って、コートの下に爆弾を抱えて衝撃的な最後を迎えることをラップする。

Mase, Black Rob, Lox, DMX – 24 Hours To Live (Dirty Music Video)

 

6. On The Lox – Money, Power & Respect

The Loxの「Money, Power & Respect」でもDMXは再び最後のパートをラップしている。しかしながらここでは彼はお金や権力についてではなく、彼に逆らうとどうなるかを伝えている。DMXの世界では、恐怖は尊敬に等しいのだ。

The LOX – Money, Power, Respect (feat. Lil Kim & DMX)

 

7. Yung Wun – Tear It Up

2004年、ユッグ・ウンはヒット・シングル「Tear It Up」のサビにDMXを起用した。ユッグ・ウン、デヴィッド・バナー、リル・フリップの3人は、それぞれのヴァースを披露したが、DMXは、ブラスを多用したマーチングバンドの壮大なビートの上で、吠えたり叫んだりしてこの曲を支えた。彼のように切り裂くようなヴォーカルは他にはない。アメフトでの衝突よりもスタンドでの衝突の方が多いと感じさせることができるのは、他の誰でもない。

Yung Wun – Tear It Up (Radio Edit Video Version) ft. DMX, Lil' Flip, David Banner

 

8. How It’s Goin’ Down

DMXはラブソングを作らない。心の問題を扱った、あるいは少なくともそれに近い優れたDMXの曲を2つ選ぶとしたら「How It’s Goin’ Down」と「What They Really Want」でなければならないだろう。

「How It’s Goin’ Down」は、DMXが作った曲の中で最も繊細な曲と言っても過言ではない。曲の中で彼は不倫相手の女性を大切に思っているが、彼女の家族を壊したくはないのだ。

DMX – How's It Goin' Down (Official Video)

 

9. What They Really Want

しかし、「What They Really Want」では、DMXは冷淡なマックを演じている。彼はベッドルームでの民主主義とSisqoのフックを信じているが、それ以外はほとんど何も信じていません。もし、パートナーに気持ちが傾いていると感じたら、彼女の持ち物を盗んで去っていくのだ。

DMX – What They Really Want (Official Music Video) ft. Sisqo

少なくとも、そして間違いなく、DMXは決して嘘をつかない。ここで紹介した彼のカタログを通しての正直さは、彼の最も救いのある資質の一つである。

Written By Jim Bell




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