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バリー・ホワイトがカバーしたビリー・ジョエルの「Just The Way You Are (素顔のままで)」

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1978年の秋、バリー・ホワイトはある曲をカヴァーすることにした。それは、ほんの1年前に出たばかりの曲で、当時は既にイージー・リスニングの名曲として評価され、やがてグラミー賞も2部門で受賞することになる曲だった。それをカヴァーするという判断は、一部の人からは疑問視されたかもしれない。

しかしバリー・ホワイトの直感は大当たりだった。その曲、ビリー・ジョエルの「Just The Way You Are(素顔のままで)」は、R&Bアレンジでカヴァーするのに打ってつけの曲だったのだ。1978年12月12日、イギリスでアルバム『The Man』からシングル・カットされたホワイトのカヴァーが全英チャートに初登場した。これはイギリスでホワイトが出した2番目に息の長い大ヒット曲になった。

Just The Way You Are

初登場時の順位は61位という控えめなものだったが、このシングルはやがて全英チャートのトップ40に入り、これでホワイトは5年半のあいだに全英チャート・トップ40ヒットを13曲出したことになった。その後もこの曲は着実に順位を上げていった。翌年の1月下旬には12位に到達。合計12週間チャート入りという成績は、1974年に首位に到達した「You’re The First, The Last, My Everything」に次ぐものだった。

いつもとは異なり、ホワイトの「Just The Way You Are」は母国アメリカよりも国外で好成績を収めていた。米国盤シングルは1979年1月にR&Bチャートに入ったが、最高で45位止まり。またポップ・チャートには登場することがなかった。

このビリー・ジョエルの曲は、1979年のグラミー賞で最優秀レコード賞と最優秀楽曲賞を受賞。そしてカバーは、ホワイトのヴァージョンだけにとどまらず、1978年だけで少なくとも15種類のカヴァーが出ている。その中には、ジョニー・マティス、グローヴァー・ワシントン・ジュニア、エンゲルベルト・フンパーディンク、レイ・コニフ、ディオンヌ・ワーウィック、アイザック・ヘイズのヴァージョンも含まれている。カヴァーの数はその後も増え続け、数十種類に達している。「Just The Way You Are」は、光栄なことにフランク・シナトラにもカヴァーされている (1980年のアルバム『Trilogy』に収録) 。

Written By Paul Sexton


バリー・ホワイト『The Man』

 

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『ベスト・オブ・バリー・ホワイト』


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