カート・コバーンにも影響を与えたザ・スミザリーンズのパット・ディニジオが死去

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ニュージャージーのロック・グループ、ザ・スミザリーンズのリード・シンガーであり、ソングライターのパット・ディニジオが12月12日に亡くなった。享年62歳だった。

ザ・スミザリーンズは声明でパット・ディニジオが亡くなったことを認めた。死因は正式に発表されていないが、この数年の間、パット・ディニジオは様々な健康上の問題を抱えていた。

「深い悲しみとともに、影響力の強いニュージャージーのロック・バンド、そしてアメリカのバンドであるザ・スミザリーンズのリード・シンガーであり、ソングライターのパット・ディニジオが亡くなったことをお伝えします」とバンドはFacebook ページにアップした。「パットはツアーに戻って、多くのファンや友人に再び会うことを楽しみにしていました。どうかこれからもパットを想い、祈りを捧げてください」。

ザ・スミザリーンズの残されたメンバーのジム・バブジャック、デニス・ダイケンとマイク・メサロスは、さらに公式サイトにも声明を加えた。「今日、私たちは友人、兄弟、バンドメイトのパット・ディニジオを失いました。パットは魔法のタッチを持っていました。彼は、人生の中でずっと持っていたロックン・ロールへの情熱を、そして喜びと悲痛の要素をフックを交えた3分間のポップ・ソングに込めました。パットとの旅は長い物語であり、とにかく最高に楽しかった。彼と一緒に育ってきたんです。一緒に年老いていけないなんて、思ってもみませんでした。さようなら、パット。昨日のことみたいだ」。

ザ・スミザリーンズは80年代初期に結成し、「A Girl Like You」、「Only a Memory」、「Blood and Roses」、「Too Much Passion」、「Top Of the Pops」や「Miles From Nowhere」など多くのロック・ラジオのヒットで知られ、これらはすべてパット・ディニジオが書き下ろした。

1990年4月に放送されたアメリカの人気テレビ番組『Saturday Night Live』にミュージカル・ゲストとして出演したことで、彼らのパワー・ポップは、ロック・ファンの中でカルト的な人気を博すようになった。最初の3枚のアルバム『Especially For You』、『Green Thoughts』と『11』はどれも全米アルバム・チャートでトップ75入りと成功を遂げた。

ザ・スミザリーンズの1986年のデビューLP『Especially For You』は、故カート・コバーンにインスピレーションを与えたと、ニルヴァーナのシンガーの死後に発表された日記に記されていた。カート・コバーンが受けた影響力は非常に大きく、『Especially For You』のプロデューサーであり、R.E.M.のコラボレーターだったドン・ディクソンを『Nevermind』のプロデューサーとして迎えようとしたほどだったが、結局バンドとプロデューサーの間でうまくいかなかった。

ザ・スミザリーンズは、そのキャリアの間、様々なアーティストの前座を務めた。ラモーンズやプリテンダーズからトム・ペティやルー・リード、さらに同郷のニュージャージー出身のロッカー、ブルース・スプリングスティーンやボン・ジョヴィも含む。「本当にたくさんの人と演奏したよ」とパット・ディニジオは2013年に話した。「それなりに長く続けて、存続することができれば、あらゆる状況の中で他のアーティストと一緒にライヴが出来るようになるんだ」。

ザ・フーの『Tommy』やザ・ビートルズの『Meet The Beatles』への完全なトリビュート・アルバムや、最近では2011年にリリースした『2011』など、ザ・スミザリーンズ名義の11枚のアルバムに加え、パット・ディニジオはソロ作品を4枚リリースしている。また、2000年にはパット・ディニジオはアメリカ上院選挙にニュージャージーの改革党候補者として出馬したが落選し、その様子はドキュメンタリー映画『Mr. Smithereen Goes to Washington』として残っている。

バンドは1999年の『God Save The Smithereens』から次の作品をリリースするまで12年間の歳月を経て、オリジナル楽曲を収録したアルバム『2011』を発表した。

「10年間素晴らしかったよ、ノンストップで活動して、ノンストップでツアーして、年間300回もの公演を行いながらバスで生活して、ヒットに続くヒットを連発していた。そこにグランジがヒットして、俺たちのキャリアは底が抜け落ちたようで、必死に堪えなければならなくなって、堪えて、堪えて、ついに観客が戻ってきてくれたんだ」とパット・ディニジオは2013年にアメリカで発行されているダウンタウン・ウェスト・パームに語っていた。

Written by Tim Peacock


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