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ジョン・レノン生誕80周年記念特番でショーン・レノンがジュリアン、ポール、エルトンらと初対談

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John Lennon and son Sean in 1977. Photo: Vinnie Zuffante/Michael Ochs Archives/Getty Images

2020年10月9日、ジョン・レノン( John Lennon)の生誕80周年を記念して、ジョンの息子ショーン・オノ・レノンと、母親違いの兄であるジュリアン・レノン、ポール・マッカートニーエルトン・ジョンとの初対談などを収めた2部構成のドキュメンタリー特番『John Lennon At 80』が、英時間10月3日と4日の午後9時(日本時間10月4日と5日の午前5時)からイギリスの国営放送局BBCラジオ2で放送されることが発表となった。

さらにBBCラジオ2では、10月4日午後7時から9時(日本時間10月5日午前3時から5時)にかけて、生前のジョン・レノンによる過去の名パフォーマンスやインタビューを特集した独占番組『John Lennon at the BBC』を放送予定で、これらの番組のアーカイヴは、BBC Radio 2やBBC Soundsのアプリで放送から1ヶ月間聴くことができる。

これら2番組は、ジョン・レノンの人生や作品に新鮮な光を当て、非常にパーソナルな視点を通して紹介していくもので、ショーン・レノンが母親違いの兄であるジュリアン・レノンと公の場で初めて対談し、彼らの父親の作曲や人生における重要な瞬間についての考えや思い出を共有する他、ポール・マッカートニーやショーンの名付け親であるエルトン・ジョンとの対談も今回が初となる。

BBCの局長であるヘレン・トーマスはこうコメントしている。

「ジョン・レノンはラジオ2のリスナーの中で最も人気があり、最も愛されているミュージシャンの一人です。ショーンが兄のジュリアン、ポール・マッカートニー、エルトン・ジョンと彼の父親について語る初のラジオ番組を、私たちのネットワークで放送できることに感激しています」

Beautiful Boy (Darling Boy) – John Lennon (official music video HD)

聴くたびに思いが溢れる『Double Fantasy』

同番組の中でジュリアン・レノンは、11歳の時に父親にギターを買ってもらったことや、学校で行った初期の頃のライヴをカセットでジョンに送ったエピソードなどを披露している他、ショーン・レノンは、父ジョン・レノンの生前最後のアルバム『Double Fantasy』について、今作のレコーディング中にスタジオで過ごした時間が父親との最も初期の記憶であるために、今でも聴くたびに思いが溢れてしまう作品であることを明かしている。

さらに2人は、父親がザ・ビートルズのメンバーだったと知った時のお互いのエピソードについても言及し、ジュリアンがまだ2、3歳だった頃、イギリスの自宅の庭先で毎日ファンを目撃していたことや、ショーンもまた、ニューヨークのダコタ・ハウスの外で似た光景を目にしていたことを共有した。

ポール・マッカートニーはショーンに対して、ジョン・レノンとの最初の出会いについて次のように語っている。

「今、ファンのような感覚であの頃を振り返ってみて、バスの中で私と同じように音楽を演奏する見知らぬテディ・ボーイに出会えたことがどれほど幸運だったかことかと思うし、僕らは一緒に音楽をやりながらお互いを補い合っていたんだよ」

そして、ジョン・レノンが17歳の時に亡くなった彼の母で、ショーンにとっての祖母でもある、ジュリアについて尋ねられたポール・マッカートニーは、「彼女は人形のような(美しい)人で、君も彼女を大好きなっていたと思うよ」と、彼女がどれだけジョンに似ていたかを説明した。

一緒に学ぶ過程を楽しんでいた

さらにショーン・レノンが、父ジョンとの初期の仕事についてポール・マッカートニーに質問すると、「あまり良くない出来の曲もあった…まだ経験の浅いソングライターならどうしたらいいのかがわからない時があるだろ」、そんな時、彼はギターを手にして、結局レコーディングすることはなかったレノン/マッカートニー曲の1節を気晴らしに演奏し始めて、「最終的に僕たちはちょっと良い曲が書けるようになって、そんな風に一緒に学ぶ過程を楽しんでいるうちに、僕らは成功するようになっていったんだ」と振り返っている。

また、ポール・マッカートニーは、『Let It Be』時代について、最近発見されたレコーディング・セッションの映像を見るまでは、ずっとザ・ビートルズ後期における暗い時代として記憶していたが、当時の彼が結婚間近だったリンダ・マッカートニーがセッション中に撮影した、彼とジョンが曲作りをしている様子を捉えた写真を見て、ジョンとは強い友情で結ばれていたことを思い出したと証言する。

さらに彼は、ジョン・レノンの表向きの自信は彼にとっての “盾”だったこと、そして彼のウィットは不安を包み隠すためのものだったとショーンに伝えた。

「ちょっと待って、ジョン・レノンみたいな天才で、賢くて、機知に富んでいて、自信に満ち溢れた人が、なぜ不安を抱えているんだ?って思うだろ。でも我々は皆、脆い存在なんだよ」

The Beatles – Don't Let Me Down

名付け親であるエルトン・ジョンとの対談

エルトン・ジョンは、ショーン・レノンとの会話の中で、アルバム『Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band』を買うために、自宅から8マイル(約13km) 離れたミドルセックス州ハッチ・エンドまで自転車を走らせた時のエピソードを明かしつつ、「君のお父さんに会ったとき、僕は彼のことをずっと前から知っているような気がしたし、それは僕から彼への最大の賛辞なんだ」と語っている。

また、彼は、ジョン・レノンがサプライズ・ゲストとして出演し、彼にとって生前最後のステージ・パフォーマンスとなった1974年のマディソン・スクエア・ガーデン公演についても言及している。その公演の直後にオノ・ヨーコはショーンを妊娠し、息子の名付け親にエルトンを指名した。

I Saw Her Standing There (Live From Madison Square Garden, USA/1974)

英時間10月4日に放送される特番『John Lennon at the BBC』では、ザ・ビートルズ初期の頃から、1980年12月、ジョン・レノンが亡くなるわずか2日前に録音されたパーソナリティー、アンディー・ピーブルズとのインタビューに至るまで、貴重な音声が放送される。

中には、ジョンが1971年にパーキンソン・ショーにオノ・ヨーコと共に出演した当時のもの、ピーター・クックとダドリー・ムーアが主演を務めた1960年代のコメディ・シリーズ「Not Only…But Also」での自作詩のパフォーマンス、BBC2の伝説的音楽番組『The Old Grey Whistle Test』での、司会者ボブ・ハリスとのアルバム『Rock ‘N’ Roll』と『Walls And Bridges』についての会話などが含まれている。

Ain't That A Shame (Remastered 2010)

さらに、BBCワールド・サービスで放送されたブライアン・マシューとの初期のインタビューや、1969年にBBCの番組『24 Hours』のために撮影され、論争を巻き起こしたニューヨーク・タイムズ紙のベテラン従軍記者グロリア・エマソンとのインタビュー、10月9日にリリースされる最新ベスト盤『Gimme Some Truth. The Ultimate Mixes』のためにオリジナルのマルチ・トラックから新たにトランスファーしてリミックスされたソロ楽曲などもフィーチャーされる他、ケイティ・メルア、ローチフォード、アロー・ブラック、ジャック・セイボレッティがBBCコンサート・オーケストラと共演したジョン・レノンの名曲カヴァーも披露される予定だ。

JOHN LENNON. GIMME SOME TRUTH. FOUR LP BOX SET

Written By Paul Sexton


生誕80周年を祝う新ベスト

ジョン・レノン『GIMME SOME TRUTH.』
2020年10月9日発売
2CD+Blu-ray(Audio)デラックス・エディション
2CD / 1CD / 2LP / 4LP




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