ラムシュタイン、10年ぶり7枚目の新作を発売:「ラムシュタインは火と水と土の要素は持っていたものの、風、言い換えれば軽快さみたいなものが欠けていた」

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ドイツが誇るインダストリアル・メタルのアイコン、ラムシュタインが10年ぶり、7枚目となる待望の新作を2019年5月17日にリリースした。CDと各デジタル・プラットフォームで発売になった新作は、イギリスのスパインファーム・レコードとアメリカのキャロライン・インターナショナからの共同リリースとなる。

「Zeig Dich」や「Radio」、「Deutschland」といったシングル他、全11曲を収録したこの作品は、2009年の『Liebe Ist Für Alle Da(邦題:最愛なる全ての物へ)』以来のニューアルバムである(*タイトルはなし)。オルセン・インヴォルティーニがバンドと共に今作のプロデュースを手掛けている。先行シングルとしてリリースされていた「Deutschland」と「Radio」は、現在までに2曲合計で1億回以上のストリーミング再生を記録。

 

バンドは独“メタル・ハマー”誌のトーステン・ザーンとのインタビューの中で、新作の制作について答えている。ギタリストのリヒャルト・クルスペはこう語る。

「何か新しいことをやってみたかったんです。基本的な曲作りの点において。それからプロデュースに関しても、今作では(長年一緒に仕事をしてきた)ジェイコブ・ヘルナーやステファン・グラウマンの代わりに、まず僕らはトム・ダルゲティ(ゴースト、ロイヤル・ブラッド)とオルセン・インヴォルティーニと一緒にフランスへ行きました」。

「変化とはいつだってはかないものです。成功を経験した物事については変えたくない一方で、ミュージシャンとして進化していくために変化に挑んでいかなければならない。だから、僕たちは安全な場所から一歩踏み出すことを決断しました。全てが順調だったわけではなく、最初はトムやオルセンとあまりうまくやれていませんでした。ジェイコブ・ヘルナーはある意味みんなを引っ張っていってくれる父親のような存在で、プロダクションもしっかりリードしてくれた。トムもオルセンもそれとは違っていて、誰もこの作品がどこへ向かっているのかわからない感じでした。占星術に例えるならば、ラムシュタインは火と水と土の要素は持っていたものの、風、言い換えれば軽快さみたいなものが欠けていた。だからそれを取り入れるために、オルセン・インヴォルティーニが手を貸してくれたんです」。

バンドは、今年5月27日から8月23日まで続くヨーロッパでのスタジアム・ツアーでこの新作を初披露する。このツアーの一環で、7月6日には、イギリスのミルトンキーンズ・スタジアムでもライヴを行う予定だが、チケットは既に完売している。

Written By Tim Peacock



ラムシュタイン
発売日:2019年5月17日
https://umj.lnk.to/RAMMSTEIN_Album


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