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ネリーの『Country Grammar』20周年記念デラックス・エディションが配信決定

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「Grillz」「Hot in Herre」「Dilemma」「Shake Ya Tailfeather」などのNo.1ヒット曲で知られる、セントルイス生まれのヒップホップ界の大御所、ネリーが、2020年7月24日にRepublic/UMeからデビュー・アルバム『Country Grammar』の発売20周年を記念して、デラックス・エディションが配信されることが発表となった。

アルバムはリリース時に、ローリング・ストーン誌では「レッド・フォックス以来、セントルイスから生まれた最高傑作だ」、NME誌では「はやくも『アルバム・オブ・ザ・イヤー』が決まった」、さらにピープル誌では、ネリーが「故郷であるセントルイスを、重要な候補地としてマークした」などと評されていた。

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『Country Grammar』は全米アルバム・チャートにて初登場3位を飾り、その後すぐに1位に躍り出た。2016年には、アメリカレコード協会が同アルバムをダイヤモンドに認定。現在まで1000万枚以上のセールスを記録している。

ほとんどのラッパーが東海岸、西海岸、あるいは南海岸出身だった当時、ネリーのさわやかなアプローチは、セントルイス出身のクリエイティヴな重鎮としてラップ界にとって新鮮な息吹を与えることが証明された。2000年2月にリリースされたデビュー・シングル「Country Grammar (Hot Shit)」は、子供たちの手拍子ゲーム「ダウン・ダウン・ベイビー」に掛けられたもので、スマッシュ・ヒットを記録。全米シングルチャートでは7位でピークを迎え、デビュー・アルバムが大ヒットし、メインストリームでブレイクするための基礎が築かれた。

Nelly – Country Grammar (Hot…) (Official Music Video)

 

このアルバムの20周年記念盤は、デジタル・デラックス・エディションとしてリリースされる予定で、ボーナス・トラックの「Icey」「Come Over」「Country Grammar (Instrumental)」「Ride Wit Me (Instrumental)」の4曲が収録される。「Ride Wit Me」を含む『Country Grammar』の人気のヒット曲は、20年もの間、世界のカルチャーを席巻してきた。このアルバムのプロデュースは、2000年代に中西部のヒップホップ・サウンド作りに多大な貢献を果たしたジェイ・イーが担当している。

Nelly – Ride Wit Me (Official Music Video) ft. St. Lunatics

 

テキサス州オースティンで、 コーネル・アイラル・ヘインズ・ジュニアとして生まれたネリーは、1993年に幼馴染であるMCのアリ・ジョーンズ、トーヒ・マーフィー・リー・ハーパー、ラヴェル・シティ・スパッド・ウェブ、ロバート・ケイジャン・クリーブランドと共にセント・ルナティクスを結成し、早くから有望視されていた存在だった。ジェイ・イーがネリーと一緒に楽曲制作を行った後、2人はニューヨークでレーベルを探し歩き、1999年にネリーはユニバーサル・レコードと契約。2人は中西部のアーバン、カントリー、ヒップホップといった、彼らを取り巻くサウンドを深く掘り下げ、新鮮で影響力があり、忘れられないフックのある楽曲に融合させた。

「Intro」ではセドリック・ジ・エンターテイナー、「For My,」ではリル・ウェインなど、ゲストアーティストの参加が多いことも、『Country Grammar』の魅力となっている。他にも「Never Let ‘Em C U Sweat」にザ・チームスターズ、セント・ルナティックスからネリーが信頼を寄せるコラボレーターのほとんどが「Steal the Show」「Thicky Thick Girl」「Batter Up」に参加している。このアルバムは900万枚以上のセールスを記録し、全米で9番目に売れたラップ・アルバムとなった。

Nelly, St. Lunatics – Batter Up (Official Music Video)

また、ビルボード誌が選ぶ「Top 200 Albums of All Time」では、歴代ベスト・アルバムの85番目に選ばれた。『カントリー・グラマー』は2000年のグラミー賞でも「ベスト・ラップ・アルバム」にノミネートされ、またタイトル・トラックは「ベスト・ラップ・ソロ・パフォーマンス」にノミネートされた。

さらにネリーは、2001年のBETアワードにて「ベスト・ニュー・アーティスト」に選出されている。もしも2パックが西海岸のヒップホップを定義し、ノトーリアス・B.I.G.が東海岸に統治していたとするならば、ネリーは間違いなく、中西部をラップゲームの地図にのせた存在だろう。

Nelly – E.I. (Official Music Video)

今回は、ヒップホップの境界線を打ち破った名作を手に入れるチャンスである。セントルイス出身の25歳の野心家が、どのようにしてラップミュージックの新しい形を生み出し、ポップスの世界観を永遠に変えることになったのか、そのストーリーに触れてみてほしい。



ネリー『Country Grammar (20th Anniversary Expanded Digital Edition)』
2020年7月24日発売
iTunes / Apple Music / Amazon Music


*デジタル未発表曲



 

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