ナット・キング・コール、エド・サリヴァン・ショー初出演時の「Down In Mexico」映像公開

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Photo: Smith Collection/Gado/Getty Images

エド・サリヴァン・ショー(The Ed Sullivan Show)の公式YouTubeチャンネルで、新たに1949年3月27日に放送されたナット・キング・コール(Nat King Cole)による「Down In Mexico」のパフォーマンス映像が公開された。

ナット・キング・コールは、23年間続いた「エド・サリヴァン・ショー」に通算13回出演しており、1949年の番組デビュー時には、この「Down In Mexico」をはじめ複数の楽曲を披露した。

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「Down in Mexico」は英語で歌われているものの、ナット・キング・コールにはスペイン語音楽との深い歴史がある。

1958年、彼は自身初のスペイン語アルバム『Cole Español』を発表。収録された11曲の大半は、ハバナ中心部にあるパナルト・スタジオで録音され、キューバ最大のナイトクラブ“トロピカーナ”のハウスバンドとして知られるアルマンド・ロメウ Jr.率いるオーケストラが演奏を担当した。

ナット・キング・コールのヴォーカルはその後、ロサンゼルスのキャピトル・スタジオで録音された。同オーケストラでピアニストを務めるベボ・バルデスは、本作でメキシコの作曲家コンスエロ・ベラスケスによる「Cachito」など、ラテンアメリカの人々にはお馴染みのナンバーに独自のアフロ・キューバン・スウィングのアレンジを加えている。ナット・キング・コールが同クラブの屋外ステージに初めて出演したのは1956年3月のことだった。

アメリカでは『Cole Español』は単なる話題作にとどまらず、リリース後にビルボードのLPチャートで最高位12位を記録し、1958年の全米ラジオDJによる年間人気投票では8位に選出された。さらに翌1959年には、ブラジル・ツアー中にリオデジャネイロで録音した『A Mis Amigos』を発表し、続く1962年には最後のスペイン語アルバムとなる『More Cole Español』をリリースしている。

最新の関連ニュースとして、ユニバーサル・ミュージック・エンタープライズ(UMe)は高音質アナログ盤シリーズ“Vinylphyle”をスタート。その第一弾として、ナット・キング・コールのホリデイ・アルバム『The Christmas Song』が、名門RTI(Record Technology Incorporated)にてプレスされた180g重量盤ブラック・ヴァイナル仕様で発売された。本作のマスタリングは、スターリング・サウンドのジョー・ニノ=ヘルネスが手がけている。

Written By Sam Armstrong



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