メアリー・J. ブライジのMSG公演がコンサート・フィルムとして劇場公開決定
グラミー賞およびエミー賞の受賞歴を誇る“ヒップホップ・ソウルの女王”メアリー・J. ブライジ(Mary J. Blige)が、2025年4月にマディソン・スクエア・ガーデンで開催した歴史的ソールドアウト公演を収めたコンサート・フィルム『Mary J. Blige: For My Fans』を、11月5日および8日に世界各国の劇場で限定上映することを発表した。
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今年1月から4月にかけて開催された“For My Fans Tour”のニューヨーク公演の模様を収めた本作では、メアリーのライヴ・パフォーマンスに加え、ゲスト出演やバックステージのシーンなども楽しむことができる。劇場やチケットなどの詳細は映画公式サイトでご覧いただける。
メアリー・J. ブライジは映画の公開にあたり、次のようにコメントしている。
「マディソン・スクエア・ガーデンでの公演は、私にとって本当に大きな意味を持つものでした。ここは私のホーム(故郷)です。この瞬間を世界中のファンと共有でき、また映画館で一緒に体験してもらえるなんて、言葉では言い表せないほど特別なことです。このツアーはもともと“ファンのためのもの”であり、それを映画というかたちでファンの皆さまに贈れるのはこの上ない喜びです」
映画の配給を担当するトラファルガー・リリーシング(Trafalgar Releasing)のプログラミング兼コンテンツ・アクイジション部門のEVP、キンバリー・フリューは、次のように述べている。
「メアリー・J. ブライジは常にニューヨークの“心と魂”を体現する存在であり、マディソン・スクエア・ガーデンでの彼女のパフォーマンスはまさにそれを映し出しています。この歴史的なホームタウン公演を、映画の魔法を通じて世界中の観客と共有できることを誇りに思います」
オープニング・アクトとしてR&Bシンガーのニーヨとマリオが出演した“For My Fans Tour”では、「Be Without You」「Family Affair」「No More Drama」といった代表曲に加え、2024年の最新作『Gratitude』からの楽曲など、彼女のキャリアを網羅するセットリストが披露された。
昨年、メアリー・J. ブライジはピーター・フランプトン、ア・トライブ・コールド・クエスト、ーフォリナ、クール&ザ・ギャング、オジー・オズボーン、デイヴ・マシューズ・バンドらとともに、ロックの殿堂(Rock & Roll Hall of Fame)入りを果たした。さらに、ジミー・バフェット、MC5、アレクシス・コーナー、ジョン・メイオール、ノーマン・ホイットフィールド、ビッグ・ママ・ソーントンらがミュージカル・エクセレンス賞を受賞し、その功績が称えられた。
ロックの殿堂入りの式典では、2001年のトリプル・プラチナ・アルバム『No More Drama』に収録の「Family Affair」で共作したドクター・ドレーがプレゼンターとして彼女を紹介し、「メアリーの歌を聴くと、失恋の悲しみの中で自分が一人ではないことがわかる」と語った。一方、メアリーは、「ヒップホップ・ソウルの女王はロックスターになったわ」と受賞スピーチで述べた。
Written By Sam Armstrong
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