レーナード・スキナード、1973年の名曲「Free Bird」の公式MVを初制作

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Photo: Michael Ochs Archives/Getty Images

リリースから50年以上を経て、レーナード・スキナード(Lynyrd Skynyrd)の名曲「Free Bird」の公式ミュージック・ビデオが初公開された。

ノックド・ルーズやクロエ・モリオンドらの作品を手掛けてきたマックス・ムーアが監督を務めるこの約9分に及ぶミュージック・ビデオは、年老いた男性が埃をかぶった古いフォト・アルバムを開き、若き日の恋を回想するというシネマティックな内容となっている。

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レーナード・スキナードの代表曲のひとつとして知られる「Free Bird」は、バンドのデビュー・アルバム『Pronounced ‘Lĕh-‘nérd ‘Skin-‘nérd』の収録曲として1973年に初リリースされた。

楽曲はその後、2年にわたってチャートを駆け上がり、1975年には全米シングル・チャート(Billboard Hot 100)でトップ20入りを果たした。現在では、Spotifyでの再生数が7億7,300万回を超えており、その人気は衰えることを知らない。さらに同曲は、ボブ・ディランや、2023年のアルバム『Rockstar』でカヴァーしたドリー・パートンをはじめ、多くの著名アーティストによってカヴァーされてきた。

実際にこの名曲「Free Bird」は、『フォレスト・ガンプ』、『キングスマン』『エリザベスタウン』、『デビルズ・リジェクト マーダー・ライド・ショー2』といった数々の名作映画の劇中で起用されてきた。

今回の新MVは、レーナード・スキナードの50年に及ぶキャリアを記念して2023年にリリースされたボックス・セット『Fyfty』にあわせて公開されたバンドのもうひとつの代表曲「Sweet Home Alabama」の公式リリック・ビデオに続くものとなる。

その半世紀にわたるキャリアを象徴する全50曲を収録した本ボックス・セットには、アラバマ州の伝説的なマッスル・ショールズ・スタジオで録音された初期の音源から、故ゲイリー・ロッシントン(ギター)が参加した2022年の最後のライヴ音源までが収められている。

2019年、ゲイリー・ロッシントンは「Free Bird」のレコーディングについて振り返り、歌詞を書き留めたくないと言い張るヴォーカルのロニー・ヴァン・ザントが、彼とアレン・コリンズにリフレイン・パートを何度か演奏させ、その間に頭の中だけで歌詞を全て完成させたことを明かしている。

「僕らが2、3回繰り返した後、突然彼は“これをどう思う?”と言って、完成した曲の歌詞を歌ったんだ。彼はそれを書き留めることはなかった。覚えられないような歌詞なら、残す価値はないと考えていたんだ」

Written By Sam Armstrong




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