エミネム、ライオネル・リッチー、ドリー・パートンらが2022年“ロックの殿堂”入りへ

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Eminem - Photo: Kevin C. Cox/Getty Images

エミネム(Eminem)、ライオネル・リッチー(Lionel Richie)、パット・ベネター(Pat Benatar)、デュラン・デュラン(Duran Duran)、ユーリズミックス(Eurythmics)、カーリー・サイモン(Carly Simon)、ドリー・パートン(Dolly Parton)が今年“ロックの殿堂”入りすることが明らかになった。

彼らは現地時間2022年11月5日に米ロサンゼルスのマイクロソフト・シアターで開催される第37回“ロックの殿堂”式典で新たに殿堂入りを果たす。

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ドリー・パートンは、以前までノミネーションの撤回を求めていたが、先週行われたNPRのインタビューの中でその理由について、「私は自分をロックアーティストだとは思っていませんでしたので、私よりもっと受賞に値する人の資格を奪ってしまうような気がして」と釈明した上で、受賞した場合はそれを受け入れる旨を明かしていた。

“ロックの殿堂”入り”アーティストは、毎年、ミュージシャン、経営者、歴史学者、ジャーナリストら、総勢1,000人以上の音楽業界の関係者による投票と一般のファン投票の結果によって決定する。“ロックの殿堂”の会長を務めるジョン・サイクスは今回の殿堂入りアーティストについてこう述べている。

「この多様な受賞者たちは、それぞれが若者文化のサウンドに多大な影響を与え、ロックンロールの流れを変えるのに貢献を果たしました。彼らの音楽は世代を超えて人々に感動を与え、後に続く多くのアーティストたちに影響を与えました」

11月に行われる式典は、シリウスXMラジオのサテライト・ラジオで生放送され、後日、収録映像が特別番組としてHBOとHBO Maxで放送される予定だ。

エミネムは、今年デビュー作『The Slim Shady EP』が発売25周年を迎え、ロックの殿堂入りの資格を得た初年度での受賞となり、その長いキャリアの中で初ノミネートとなったドリー・パートン、ライオネル・リッチー、カーリー・サイモン、デュラン・デュランに加え、過去にノミネートされていたパット・ベネターやユーリズミックスにとっても今年が初の受賞となる。

また、特別賞となる“ミュージカル・エクセレンス・アワード”は、メタル界のベテラン、ジューダス・プリーストと、先駆的音楽プロデューサー/ソングライター・デュオのジャム&ルイスこと、ジミー・ジャムとテリー・ルイスに贈られる。

ロックの歴史が始る以前のアーティストで、ロックの発展やその後のアーティストにインスピレーションを与えたアーティストを讃える“アーリー・インフルエンス”部門は、現在95歳のエンターテイナーで人道主義者としても知られるハリー・ベラフォンテと、フォーク・ブルースの女性ギタリストである故エリザベス・コットンに贈られる。

アトランティック・レコードの共同設立者で、ロックの殿堂の共同創始者でもある故アーメット・アーティガンの名を冠したアーメット・アーティガン賞は、インタースコープ・レコードの共同設立者であるジミー・アイオヴィン、シュガーヒル・レコードの共同設立者、シルビア・ロビンソン、弁護士のアレン・グラブマンに授与される。

その他、ベック、ア・トライブ・コールド・クエスト、ケイト・ブッシュ、ディーヴォ、フェラ・クティ、MC5、ニューヨーク・ドールズ、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン、ディオンヌ・ワーウィックらは、今年2月に発表された候補者リストに名を連ねていたが、惜しくも2022年の殿堂入りを逃した。

Written By Paul Sexton



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