ゴールデン・グローブ受賞作曲家、ヨハン・ヨハンソンが48歳で死去

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Photo: Jeff Vespa/WireImage

2014年に公開されたスティーヴン・ホーキング博士の伝記映画『博士と彼女のセオリー』の音楽を担当してゴールデン・グローブ賞を受賞したアイスランド出身のエレクトロニック・ミュージシャンでありプロデューサーとして知られるヨハン・ヨハンソンが2018年2月9日金曜日、ベルリンにて死亡しているのが発見された。享年48歳。マネージャーのティム・ハサムが彼の死をヴァラエティ誌に正式に発表したが、この記事を書いている時点で死因はまだ明かされていない。

「深い悲しみでいっぱいですが、私たちの親愛なる友人ヨハンが亡くなりました」と、所属事務所のレッドバード・ミュージック・マネージメントはヨハン・ヨハンソンのFacebookページに声明を投稿した。「お互いを知り、そして一緒に仕事をさせてもらえるという機会に恵まれた最も有能で素晴らしい人々のうちの一人を失いました。彼の音楽はこれからも私たちに刺激を与え続けますように」。

アイスランドのレイキャヴィークに生まれたヨハン・ヨハンソンは、インディーズのロッカー、そしてエクスペリメンタルな電子音楽家として彼のキャリアをスタートさせ、2002年に最初のアルバム『Englabörn』をリリース。それからの15年の間、コンピューターの大企業に勤務していた彼の父に捧げたアルバム『IBM 1401, A User’s Manual』を2004年にリリースするなどヨハン・ヨハンソンは彼自身の活動と、映画やNETFLIXのSFシリーズ「The OA」など、そして舞台などへの作曲活動とを両立させてきた。ヨハン・ヨハンソンの最後のオリジナル作品『Orphée』は2016年にローリング・ストーンズ誌が最も優れたアバンギャルド/実験的な作品に送る「ベスト・アヴァン・アルバム」のTOP20に選ばれた。

ハリウッドでのヨハン・ヨハンソンの活躍は、2013年の映画『プリズナーズ』や2015年の映画『ボーダーライン』、そして2016年の『メッセージ』らのサウンドトラックにヨハン・ヨハンソンを起用してきた映画監督であり、何度も共同制作を行ってきたドゥニ・ヴィルヌーヴのキャリアと重なっていた。ヨハン・ヨハンソンはドゥニヴィルヌーヴの監督作品『ブレードランナー2049』も手掛ける予定になっていたが、途中でハンス・ジマーが担当が変更した。

過去10年間で最も高く評価された映画界の作曲家の一人であるヨハン・ヨハンソンは、2014年の『博士と彼女のセオリー』と2015年の『ボーダーライン』のサウンドトラックはアカデミー賞のベスト・オリジナル・スコアにノミネートされた。グラミー賞のベスト・スコア・サウンドトラック、ヴィジュアル・メディア部門にもノミネートし、『博士と彼女のセオリー』ではゴールデン・グローブ賞を受賞している。

今から約2週間前に、ヨハン・ヨハンソンはバルセロナのラウディトリでパフォーマンスを行っていた。また、今年の夏にバルセロナで開催されるプリマヴェー・ラ・サウンドにもヨハン・ヨハンソンは出演予定だった。彼の死の前に、ヨハン・ヨハンソンはニコラス・ケイジが主演のサンダンス映画祭で話題となった作品『Mandy』、ジェームス・マーシュ監督の『The Mersey』、そして2018年3月に公開予定の新約聖書のマグダラのマリアを描いた映画『Mary Magdalene』のサウンドトラックも手掛けていた。

ヨハン・ヨハンソンへの追悼はすでにたくさん押し寄せている。2016年以降ヨハン・ヨハンソンが所属していたレーベルのドイツ・グラモフォンは以下のようにツイートした。「ドイツ・グラモフォンのチームは、私たちの友人、ヨハン・ヨハンソンを失ったことを深く嘆いています。3年間に及ぶ私たちの親密なコラボレーション活動の中で、真の友情が芽生えていました。彼の音楽が持つパワーはこれからも生き続け、私たちを感動させ続けるでしょう」。

ブロードキャスターのエディス・ボウマンはツイッターでこう書いた。「ただただ悲しいニュースです。ヨハン、どうぞ安らかに。あなたの構想と創造物は永遠に私に刺激を与え、影響を与え続けるでしょう。すべての家族と友人にお悔やみ申し上げます」。

Written by Tim Peacock



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