エルトン・ジョン、グラストンベリーにて母国最後のコンサートが無事終了

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Elton John at Glastonbury Festival on June 25, 2023. Photo: Joseph Okpako/WireImage

エルトン・ジョン(Elton John)は2023年6月25日、現在世界中を回っている『Farewell Yellow Brick Road』の英国での最終日公演でもあり、英国最大級の音楽フェス、グラストンベリー最終日のヘッドライナー公演を務め、52年間にわたる素晴らしい愛と忠誠心で支えてくれた僕のファンに対して感謝の意を表した。

2時間に及んだこのショーは、エルトンにとって英国での最後のコンサートとして広く知られているが、彼は今後のライヴ出演の可能性を否定していない。彼はショウの最中のMCで次のように観客に語り掛けていた。

「グラストンベリーで演奏するなんて思ってもみなかったよ。今夜のショウは、イングランドでの最後になるかもしれない。だから、いいプレーをして、みんなを楽しませないとね」

大勢の観客、そしてBBCの生中継を観ていた何百万人もの観客にとって、パフォーミングの歴史において最も長い治世のひとつが、崇高な結末を迎えたように感じられたに違いない。

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頑強なバンドとのロック

事前での約束通り、セットリストはこれまでのUK/ヨーロッパ公演とは異なっていた。黄金のスーツに身を包んだ彼は、ザ・フーの「Pinball Wizard」でオープニングを飾った。デイヴィー・ジョンストンのギター・ソロは相変わらず軽快で、彼がパーカッションのレイ・クーパーとドラムのナイジェル・オルソンというバンドの重鎮とともに「The Bitch Is Back」へと素早く移行した。

「Daniel」もセットに戻り、ここ数ヶ月のツアーで最後のアンコールとなっている「Goodbye Yellow Brick Road」が早くも登場した。ソウル・ミュージックへの愛を語る彼は、プロデューサーのトム・ベルとの仕事について回想した後、スピナーズの「Are You Ready For Love」のヴァージョンを復活させ、この夜の最初のゲスト、ガブリエルズのジェイコブ・ラスクとロンドン・コミュニティ・ゴスペル・クワイアをフィーチャーした。

次の特別出演は、彼の推薦を受けたもう一人の若手アーティスト、カリフォルニアのシンガーソングライター、スティーブン・サンチェスで、彼のヒット曲「Until I Found You」を披露した。

 

キラーなゲストたち

エルトンが最初に招待しようと考えたアーティストであるザ・キラーズのブランドン・フラワーズが「Tiny Dancer」で、リナ・サワヤマは「Don’t Go Breaking My Heart」でヴォーカルをとった。また、「Don’t Let The Sun Go Down On Me」は親友ジョージ・マイケルの60歳の誕生日に捧げられた。

「愛と健康と幸せ」を信者に祈った後、エルトンの最後の別れは10分間の壮大な「Rocket Man」だった。グラストンベリーが再びこのような盛大な別れを迎えるのは、実に長い長い年月がかかることだろう。

Written By Paul Sexton


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