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“ビートルズがいない世界を描く” ダニー・ボイル監督新作『イエスタデイ』予告編公開

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『トレインスポッティング 』や『スラムドッグ$ミリオネア』を手掛け英国を代表する映画作家であるダニー・ボイルと、『ラブ・アクチュアリー 』『アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜 』で監督/脚本を担当したリチャード・カーティスの二人がタッグを組み、目が覚めると世界でザ・ビートルズの存在を知るのは自分だけだったいう男を主人公にした新たな音楽コメディー映画『イエスタデイ』を制作、予告編が公開となった。ダニー・ボイルが監督、リチャード・カーティスが脚本と担当する。(日本公開は2019年10月11日

映画『イエスタデイ』予告

海外版予告編はこちら

 

『イエスタデイ』というぴったりのタイトルが付けられた今作では、新人俳優のハイムシュ・パテルが、車に轢かれた後、ザ・ビートルズが存在しない世界に目覚める主人公のジャック・マリク役を演じている。彼がさりげなくギターで「Yesterday」を演奏する姿を、彼の友人たちは驚愕した様子で見つめ、かくして彼は一夜のうちに世界的スターとなる。なにせそこはGoogleで“The Beatles”を検索しても虫の写真しか出てこない世界なのである。リチャード・カーティスのラブコメ要素も多分に盛り込まれている今作では、リリー・ジェームズが、主人公のジャックが急速に名声を得ていく中で、なおざりにされる友人エリー役を演じている。

予告編映像には、カメオ出演しているエド・シーランが登場し、「Hey Jude」の曲名を変えることを提案し、ラップでそれを冷やかす場面もある。有名司会者/コメディアンのジェームズ・コーデンは本人役で登場し、 “サタデー・ナイト・ライブ”でお馴染みのベテラン女優、ケイト・マッキノンは名声と富を申し出るハリウッドの権力者を演じる。キャストにはキューバ人女優のアナ・デ・アルマス(『ブレードランナー 2049 』)やコメディアンのラモーネ・モリス(『New Girl / ダサかわ女子と三銃士』)、ジョエル・フライらも名を連ねている。

ダニー・ボイルとリチャード・カーティスはビートルマニアと言われるものとは真逆のアプローチにSFの要素を盛り込んでいる。そして結局のところ音楽コメディーである今作は、“もしザ・ビートルズの音楽が今日リリースされていたらどうなっていたのか?”という論点をはぐらかしている。

映画『イエスタデイ』は、ダニー・ボイルの監督作品としては映画『T2 トレインスポッティング』に続く作品で、リチャード・カーティスにとっては映画『マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー』の原案を手掛けたばかりだった。

主演のハイムシュ・パテルは、英BBCのテレビ・シリーズ『イーストエンダーズ』への出演でイギリス人には馴染みがあるが、この映画によって国際的な俳優として知られることになりそうだ。

映画『イエスタデイ』はイギリスにて6月28日に劇場公開予定。(日本公開は2019年10月11日

Written by Laura Stavropoulos

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