ナイル・ロジャース&シック、25年振り新作『It’s About Time』を9月発売。ジャケは77年『Chic』のオマージュ

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ナイル・ロジャース&シックが25年振りのスタジオ・アルバムをリリースすること発表した。『It’s About Time』と名付けられたこのアルバムは2018年9月7日にヴァージンEMIから発売される予定だ。

多数のグラミー受賞歴を誇る作曲家、プロデューサー、アレンジャー、そしてギタリストであるナイル・ロジャースは、常に多くのスーパースターたちや注目の新人アーティストたちとのコラボレーションを果たしている。彼は、新たな音楽領域に踏み込み、ポピュラー・ミュージックの境界線を広げていくことで、その功績を積み重ねてきた。新たな作品では、Naoやムラ・マサ、ステフロン・ドン、コーシャ、クレイグ・デイヴィッドなどのイギリス勢に加え、カリフォルニア出身のアンダーソン・パーク、シカゴ出身のヴィック・メンサ他、これからも注目のコラボレーションが続々と発表される予定だ。

またアルバムのジャケットでは、バンドが結成当時からずっとこだわり続けてきた、コンセプチュアルな美学を表現している。ロキシー・ミュージックの『Stranded』や『Country Life』から一部影響を受けたとされるセルフ・タイトルのデビュー・アルバム『Chic』のアートワークには女優/モデルのValentine MonnierとAlva Chinnが登場し、バンドのユニークなスタイルと意図が擬人化している。

左が77年の『Chic』、右が新作の『It’s About Time』

新作『It’s About Time』のジャケットではモデルのダッキー・ソットとジャゼル・ザノーティがフィーチャーされている。カメラマンのBritt Lloydが撮影し、Vマガジンの共同設立者であるグレッグ・フォーリーがディレクションを手掛けたこの一枚では、ダッキーとジャゼルが単なるファッション・アイコンではなく、ファッション界の中で、大きく躍進する有色人種の女性活動家として表現されている。

「40年前に初めてシックのアルバム・ジャケットのコンセプトを思いついた時、“私たちは皆、豊かになれるんだ”っていうメッセージを表現したかったんだ。私たちは皆、美しい人々と一緒にいられるし、仲間にもなれる、そして楽しい時間を過ごせるんだってね。『It’s About Time』リリースするにあたり、今の世の中を見ていたら、あらためてこのメッセージを新しい世代に伝えていくことが大事なんじゃないかって感じたんだよ」とナイル・ロジャーズは語る。

ナイル・ロジャースはシックの共同設立者として「Le Freak」(アトランティック・レコード史上最高セールスを記録したシングル)や「Everybody Dance」、そしてヒップ・ホップ人気を後押しした「Good Times」などのヒット曲で新しい音楽言語を切り開いてきた。

 

ダフト・パンクやアヴィーチー、シガラ、ディスクロージャーサム・スミスらとの斬新で最先端のコラボレーションによって現代音楽シーンの第一線に立ち続ける一方で、シックでの作品、そしてデヴィッド・ボウイやダイアナ・ロスマドンナといった過去にプロデュースを手掛けたアーティストの作品での全世界セールスはアルバムにして5億枚、シングルでは7,500万枚にも及ぶ。

この最新作のリリースに加え、ナイル・ロジャーズ&シックはこの夏、ワイト島ミュージック・フェスティバルやワイルダーネス・フェスティバル を含む、イギリス中で開催される複数のフェスティヴァルへの出演も決定している。イギリス、ヨーロッパ、そしてアメリカでの最新ライヴ・スケジュールは下記の通り。

Written By Tim Peacock



ナイル・ロジャース&シック『It’s About Time』
2018年9月28日発売

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