ニュー・ファウンド・グローリーの創設メンバー、チャド・ギルバートが45歳で逝去。その功績を辿る
ポップパンク・バンド、ニュー・ファウンド・グローリー(New Found Glory)の創設メンバーで、ギタリスト兼バック・ヴォーカリストのチャド・ギルバート(Chad Gilbert)が逝去した。45歳だった。死因は明らかにされていないが、チャドは癌の治療を受けていた。
2026年初頭には、医師によって脳腫瘍が3つ見つかったことを明かしており、数年前に希少な副腎癌の治療を受けた後、あらためて副腎皮質癌と診断されていた。
バンドとチャドの妻リサ・チモレリは、SNSで共同声明を発表し、この訃報を伝えている。
「9月20日の朝、チャド・エヴェレット・ギルバートは眠りの中で安らかに息を引き取りました。彼は友人や家族に囲まれてこの世を去り、本人が望んでいたとおり、妻と母がそばで見守るなか、穏やかな最期を迎えました。私たちは、彼があまりにも早く私たちのもとを去ってしまったことに、打ちのめされ、言葉を失っています。それでも、彼がこれほど穏やかに、安らかに旅立てたことには、心から感謝しています。突然の知らせにもかかわらず、病院のロビーを埋め尽くすほど多くの方々が駆けつけてくれたことは、チャドがどれほど多くの人に愛され、大切にされていたか、そしてこれからもずっとそうあり続けることを物語っています。彼は伝説的なミュージシャンでしたが、彼にとって何より誇らしかったのは、夫であり、父親であることでした。彼が抱いていた最大の夢は叶えられました」
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1981年3月9日、フロリダ州コーラルスプリングスに生まれたチャド・ギルバートは、1997年にジョーダン・パンディク、スティーヴ・クライン、イアン・グルーシュカ、ジョー・モレノとともにニュー・ファウンド・グローリーを結成するまで、いくつかのバンドで活動していた。ジョーはほどなくしてサイラス・ブルーキに交代している。ニュー・ファウンド・グローリーがDrive-Thru Recordsと契約すると、チャドは11年生(日本での高校2年生相当)で学校を中退し、音楽活動に専念した。彼は今年初め、New Noise Magazineにバンド結成当時をこう振り返っていた。
「8人でランチテーブルを囲んでいたんだ。みんな髪を染めた変わり者だった。相手が誰であれ、どんな見た目であろうと気にしなかった――ただ、そこには自分たちの居場所があったんだ。同じ街の別の高校に通っていた奴もいたけど、みんな同じような経験をしていた。このバンドを始めたのは、その“ここに居場所がある”という感覚を持ち続けたかったからなんだ」
その後、ニュー・ファウンド・グローリーは、1990年代後半から2000年代初頭のポップパンク・シーンを代表する、最も影響力のあるバンドのひとつへと成長していった。チャドは、1999年のデビュー・アルバム『Nothing Gold Can Stay』から、今年初めにリリースされた最新作『Listen Up!』まで、バンドの全アルバムに参加。2002年のブレイク作『Sticks and Stones』には、全米シングル・チャート(Billboard Hot 100)で最高85位を記録したシングル「My Friends Over You」が収録されている。
バンドは、彼が亡くなった日に次のような追悼声明を発表している。
「チャドのギター演奏、ソングライティング、ユーモア、そしてたゆまぬ情熱は、30年近くにわたりニュー・ファウンド・グローリーを支えてきました。1ダースを超えるアルバム作品、世界中を巡る数え切れないほどのツアー、そして自分たちが想像していた以上の数々の称賛を通じて、チャドは、ミュージシャンとして、パフォーマーとして、そして人間として成長するよう、僕たち全員に刺激を与えてくれました。彼を失ったことは僕たちにとって計り知れない悲しみですが、彼が歩んだ素晴らしい人生、共に分かち合った思い出、そして僕たちが築いてきた兄弟のような絆に、心から感謝しています。彼の影響はこれからもずっとニュー・ファウンド・グローリーの一部であり続け、僕たちが立つすべてのステージで、奏でる一音一おんに、彼の魂を感じることになるでしょう」
チャド・ギルバートは、2000年代初頭のポップパンク・シーンにおいて欠かせない存在だった。ニュー・ファウンド・グローリーでの活動に加え、サイド・プロジェクトのインターナショナル・スーパーヒーローズ・オブ・ハードコアや、バンドのシャイ・ハルードでも活動していた。また、フォール・アウト・ボーイのアルバム『From Under the Cork Tree』収録曲ではゲスト・ヴォーカルで参加し、2007年の楽曲「The Take Over, The Breaks Over」ではギターを演奏している。
チャドは、パラモアのフロントウーマン、ヘイリー・ウィリアムスと長年にわたって交際していた。2人は2016年2月に結婚したものの、2017年末に離婚している。
チャド・ギルバートの訃報を受け、2021年にリンパ腫と診断され、闘病を経験したブリンク 182のマーク・ホッパスは次のような追悼メッセージを寄せている。
「チャドは、出会ったすべての人にとって最高の友人だった。彼が足を踏み入れたどんな場所でも、誰よりもポジティヴで、創造性にあふれた存在だった。この数年間、彼は喜びに満ちた、勇敢な戦士のような魂をもって病と闘い続けた。君がいなくなったことを、君が想像する以上に多くの人が心から寂しく思うだろう。また向こう側で会おう」
今年4月、チャドはRolling Stone誌のインタビューで、過酷な癌との闘病について、前向きな姿勢を崩すことなくこう語っていた。
「僕にも涙が出る瞬間はある。誰だってそうだけど、時には感情を吐き出さなきゃいけないからね。でも、それを何かポジティヴなものに変えていけるのがいいと思うんだ。僕たちの目的は、ずっと一貫して、ライヴに来て笑顔になり、楽しい時間を過ごしたいと思う人々のコミュニティを鼓舞し、育てていくことなんだ」
Written By Sam Armstrong
ニュー・ファウンド・グローリー『Sticks and Stones』
2002年6月11日発売
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