ベックがプリンスのスタジオで録音したEPをAmazon Music限定配信。プリンス・メドレーも収録

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Photo © 2019 Fonograf Records, under exclusive license to Capitol Records, LLC

2019年11月22日にキャリア14作目となる待望の新作アルバム『Hyperspace』をリリースするベックが11月12日に『Paisley Park Sessions (Amazon Original)』をAmazon Music(Amazon Primeを含む)限定でデジタル・リリースした。

タイトルからピンと来た方も多いかもしれないが、この作品は2016年に急逝したプリンスの自宅兼スタジオとして30年以上に渡って数多くのヒットが生み出されたミネソタ州ミネアポリス郊外にあるペイズリー・パーク・スタジオでレコーディングした楽曲を収録したEP。

今年の初めにペイズリー・パーク・スタジオ側からレコーディングの招待を受けたというベックは、今や“音楽界の聖地”の1つとなっているこのスタジオで、プリンス亡き以降で初めてレコーディングを行い、作品をリリースしたメジャー・アーティストとなった。

ベックの公式YouTubeチャンネルではペイズリー・パーク・スタジオで収録されたベックの最新インタビュー&レコーディング時の映像も公開された。11月18日には実際のパフォーマンス映像をフルで公開予定とのこと。

 

収録曲は2017年発表の前作アルバム『Colors』からのリード・トラックで、日本ではDAOKOをフィーチャーしたリミックス・ヴァージョンも制作された「Up All Night」、1996年の5thアルバム『Odelay』からの1stシングル「Where It’s At」という2曲のベック代表曲に加え、プリンスのヒット曲「Raspberry Beret」「When Doves Cry」「Kiss」「1999」 をメドレーでカヴァーした「The Paisley Experience」という3曲。

ベックはプリンスが1987年に建設し、『Lovesexy』『Diamonds And Pearls』『The Gold Experience』などのアルバムをレコーディングしたスタジオについてこう語っている。 「とてもクリエイティブだと感じました。私は自分が何をしたいのか期待していませんでした。ただここに来て、それが私たちをどこへ連れて行くのかを見ていただけなんです。驚くべき体験でした。プリンスは僕に大きな影響を与えています。彼はインスピレーションの源なんです。彼の音楽性だけでなく、遊び心やパフォーマンスも私を作り上げるものとなりました」

ペイズリー・パークは、単なるスタジオではなく、プリンスが定期的にコンサートを行い、映画『プリンス/グラフィティ・ブリッジ』を撮影したこともある。ミネソタ州ミネアポリス郊外に位置するこの建物は、プリンスの住居としても機能していた。

ベックは今回のプリンス・メドレーの中で「Raspberry Beret」のソロ・アコースティック・パフォーマンスから「1999」のフルバンドでの演奏に至るまで、自身のライブで今は亡きスターに敬意を表している。

ベックとプリンスという音楽界を代表する2人のカリスマ・アーティストの邂逅は音楽ファンなら要チェックだ。


ベック『Paisley Park Sessions (Amazon Original)』
2019年11月12日配信
購入はこちら

(収録曲)
1. Where It’s At
2. Up All Night
3. The Paisley Experience *
(*:Prince楽曲のメドレー“Raspberry Beret”“When Doves Cry”“Kiss”“1999”)



ベック「Hyperspace」
2019年11月22日発売
CD / iTunes / Apple Music


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