エイコンの大ヒット曲「Lonely」がSpotifyで10億回再生を突破。自身3曲目の快挙
エイコン(Akon)の2005年の大ヒット曲「Lonely」がSpotifyで10億回再生を突破し“Billions Club”入りを果たした。これはエイコンにとって、デヴィッド・ゲッタとのコラボ曲「Smack That」、そしてエミネムをフィーチャーした「Smack That」に続く、3曲目にして、初のソロ曲での快挙となる。
2004年のデビュー・アルバム『Trouble』に収録された「Lonely」は、2005年2月にシングルとしてリリースされ、エイコンを一躍ブレイクへと導いた。エイコンが ベニー・D、Knobody(ジェローム・フォスター)、シャキム・ウィリアムズ、Disco Dと共同プロデュースを手掛けた同曲には、ボビー・ヴィントンによる1964年の全米No.1ヒット「Mr. Lonely」がサンプリングされている。
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「Mr. Lonely」のサンプルを、“アルビンとチップマンクス”のキャラクターのように大幅にピッチを上げて使用した、“チップマンク・ボイス”とも呼ばれるこの手法は、2000年代当時、カニエ・ウェストやジャスト・ブレイズといったプロデューサーによって広まったものだが、「Mr. Lonely」をサンプリングするというアイデア自体はエイコン独自のものであり、「Lonely」の作曲者としてクレジットされているのはエイコンと、原曲「Mr. Lonely」の作者であるボビー・ヴィントンとジーン・アランの3名のみである。
「Lonely」は、エイコンを2000年代ポップ・ミュージックの代表格に押し上げただけでなく、SRCレコーズのA&Rであり同曲の共同プロデューサーでもあるジェローム・フォスター(別名 Knobody)が初めてエイコンに注目するきっかけとなった曲で、それがユニバーサル傘下でのレコード契約につながった。2005年のHit Quartersのインタビューで ジェロームは、「Lonely」のデモを聴いた直後に、エイコンに会うためすぐにアトランタへ飛んだと語っている。
エイコンは2023年のNMEのインタビューでこの曲について次のように明かしていた。
「この曲を書いたとき、僕は本当に孤独だった――実話なんだ。当時、僕を支えてくれていた唯一の人は、僕自身の過ちや判断ミスのせいでもうそばにいなかった。でも、僕にとってこういう曲を書くことは一種のセラピーだった。吐き出してしまえば気分がすごく楽になる。そして、それを他の人たちが共有してくれているのを見ると、さらに気分が良くなるんだ。明らかに、20年以上経った今も、人々はこの曲に深く共感し続けている」
Written By Devon Clarke
エイコン『Trouble (20th Anniversary Edition)』
2004年6月29日発売
2LP / iTunes Store / Apple Music / Spotify / Amazon Music / YouTube Music
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