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ザ・フー、50年前の未発表のライヴ音源『Live at the Fillmore East』が4月に発売決定

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1968年に録音されてからこれまで公式に発売されてこなかったザ・フーのライヴ作品が録音から50年目の今年、2枚組CD『Live at The Fillmore East: Saturday April 6, 1968』として4月20日にリリースが決定した。

ザ・フーの『Live at The Fillmore East: Saturday April 6, 1968』は、50年前の1968年4月5日金曜日と6日土曜日にニューヨーク市フィルモア・イーストで行われたライヴを当時のマネージャー、キット・ランバートが録音。今回は、その2日目のライヴを、当時その場所にもいたザ・フーのサウンド・エンジニアであるボブ・プリデンがレストアとミックスを担当して発売される。リマスターはジョン・アストリーが担当。


The Who_Fillmore East 1 (Small)_Pictoria Press Ltd Alamy Stock Photo

1968年4月4日、ザ・フーは過酷な全米ツアーの最終公演地ニューヨークに到着する。しかしこの日、マーティン・ルーサー・キング師が暗殺されてしまう。アメリカという国は当時から既に分断されており、ベトナム反戦運動、公民権運動、過激な学生運動が各地で激しさを増していた。こうした社会的混乱のさなかの1968年4月5日(金)から4月6日(土)にかけて、ザ・フーはマンハッタンのローワー・イースト・サイドにあったビル・グレアムの伝説的な劇場フィルモア・イーストに出演し、燃えるような扇動的なライヴを2セット行った。

当時この劇場は、3月にグレアムの手で再オープンしたばかり。それ以前はヴィレッジ・シアターという名前で、ザ・フーが前の年に2度出演したときもその名前だった。ザ・フーはこの新生フィルモア・イーストで初めてヘッドライナーを務めるイギリスのロック・バンドとなった。当初の出演予定は2日間で合計4セットだったが、キング師が暗殺されたことで不測の事態が起きるのではと懸念された結果、セットの数は両日とも1セットずつに切り詰められた。

1968年にニューヨーク・シティに現れたザ・フーは、まさに“元気一杯”という状態。キース・ムーンが宿泊先のホテルで爆竹を鳴らしたため、メンバーらは別のホテルに移動せざるを得なくなる。しかし次の宿泊先の一流ホテル、ウォルドーフ・アストリアでもキースがドアを吹き飛ばし、その結果、一行はまたもやホテルを追い出されることになった。

フィルモアでのリハーサルの朝、ザ・フーは雑誌『ライフ』用の写真を撮影した。もはや伝説の域に達しているが、このときメンバー一同はキースの悪ふざけのせいで疲労困憊になっていた。そのためモーニングサイド・パークのカール・シュルツ像の足下で、大きなユニオン・ジャックの旗にくるまれながらうたた寝をしていたという。その有名な写真は、のちにザ・フーの傑作映画『キッズ・アー・オールライト』のジャケットやポスターに使用されている。

「キッズ・アー・オールライト」の画像検索結果

フィルモアでの2ステージは、ザ・フーのマネージャー、キット・ランバートによってレコーディングされていた。キットは、この音源を『The Who Sell Out』に続く4枚目のアルバムとして『Tommy』の前に出すつもりだった。しかし残念なことに、機材の不調、あるいは人為的なミスにより初日の演奏は部分的にしか記録されていなかった。そのため、ライヴ盤発表の計画は頓挫してしまう。とはいえ、2日目の演奏は無事録音されていた。その伝説的なライヴの未発表音源が、今回2枚組CD/3枚組LPでついに発表される。オリジナル・4トラック・マスターテープからのミキシングと復元作業は、長年ザ・フーのエンジニアを務めてきたボブ・プリデン(1968年のフィルモアのライヴでは音響の責任者だった)の手で行われた。

70年代初頭、このライヴ録音の見本盤が海賊盤マーケットに流出し、その結果ザ・フーは“ロック界で最もダイナミックなライヴ・バンド”という評判を急速に広げていった。ファンのあいだでは、この音源は大名盤『Live at Leeds』と比肩し得るほどの“極めつきのお宝ライヴ音源”だと考えられている。それを最高の音質でお届けするため、今回のアルバムは入念にリマスタリングが施されている。このアルバムによって、当時最高のライヴ・バンドだったというザ・フーへの評価はさらに揺るぎないものになるはずだ。

今回のCD2枚組/LPレコード3枚組の目玉の一つはエディ・コクランのレパートリー3曲のカヴァー・ヴァージョン。「My Way」、「Summertime Blues」、そして「C’mon Everybody」がその曲で、「C’mon Everybody」のザ・フーによるカヴァー・ヴァージョンは今回が初の公式リリースに当たる。

ここで、ザ・フーはザ・ローリング・ストーンズが取り上げたことで広く知られるアレン・トゥーサンの作品「Fortune Teller」(オリジナル・アーティストはベニー・スペルマン)の貴重なライヴ・ヴァージョンや、当時の最新のスタジオ・アルバム『The Who Sell Out』からの「Tattoo」、「Relax」なども披露。また長尺の「A Quick One」の秀逸なライヴ・テイクも本作の聴きどころになっている。30分に亘って演奏される「My Generation」もまた然りで、長い即興パートを含むこのパフォーマンスはギターとドラム・セットが破壊されるところで幕となる。


The Who Live At The Fillmore East Cover Art (Small)

ザ・フー『Live at The Fillmore East: Saturday April 6, 1968』
発売日:2018年4月20日

CD
価格:3,600円+税
品番:UICY-15727/8
形態:CD2枚組
6面デジパック・スリーヴ仕様。
書下ろしのライナーノートと貴重な写真資料を掲載した12ページのブックレット付。
日本盤のみ:SHM-CD仕様、英文ライナー翻訳付/歌詞対訳付

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アナログ(輸入盤のみ)
価格:オープン価格
品番:674-4480
形態:アナログLP(重量盤)3枚組
ゲートフォールド・スリーヴ仕様。
書下ろしのライナーノートと貴重な写真資料を掲載したインナーバッグ(内袋)3点付

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<収録曲>
ディスク1
1. サマータイム・ブルース / Summertime Blues
2. フォーチュン・テラー / Fortune Teller
3. タトゥー / Tattoo
4. リトル・ビリー / Little Billy
5. アイ・キャント・エクスプレイン / I Can’t Explain
6. ハッピー・ジャック/ Happy Jack
7. リラックス / Relax
8. アイム・ア・ボーイ / I’m A Boy
9. ア・クイック・ワン / A Quick One
10. マイ・ウェイ / My Way
11. カモン・エヴリバディ / C’mon Everybdy
12. シェイキン・オール・オーヴァー / Shakin’ All Over
13. ボリスのくも野郎 / Bris The Spider

ディスク2
1. マイ・ジェネレイション / My Generation


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