ザ・ローリング・ストーンズ『オン・エア』12月1日発売決定。『ブルー&ロンサム』の原点はここにある。初期のラジオ用ライヴ音源、未発売音源も収録

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ザ・ローリング・ストーンズが1963年~1965年に出演した『Saturday Club』、『Top Gear』、『Rhythm and Blues』、『The Joe Loss Pop Show』といったBBCのラジオ番組での貴重なライヴ音源を収録したアルバム『オン・エア』が2017年12月1日に発売されることが発表となった。

アルバムは1CDスタンダード、2枚組CDのデラックス・エディション、重量盤LP、そしてカラーLP(Universal Music Store限定発売)の4種類とデジタル配信にて発売される。

彼らのデビュー・シングルでもあり、今作の1曲目に収録されている「カム・オン」は、アルバムからの最初のトラックとして、現在デジタル及びストリーミングで先行して配信中。この「カム・オン」は伝説的司会者ブライアン・マシューがホストを務めていた番組『Saturday Club』で初めて演奏したときの音源となる。

また、アルバムには、過去ザ・ローリング・ストーンズが正式にレコーディングもしくは発売されてこなかった曲も8曲が収録される。(「ロール・オーヴァー・ベートーヴェン」、「コップス・アンド・ロバーズ」、「メンフィス・テネシー」、「ハイ・ヒール・スニーカーズ」、「ファニー・メイ」、「エイント・ザット・ラヴィング・ユー・ベイビー」、「ビューティフル・デライラ」、「クラッキン・アップ」)

今作のリリースに際して、テープには“音源の分離”という処理が施されている。これはアビイ・ロードのエンジニアたちがそれぞれのトラックに存在するオリジナルの楽器や、音声にアクセスし、そこからバランス調整をして質感のある音に仕上げるために、“ミキシングを分離する”という作業となっている。

当時のザ・ローリング・ストーンズのメンバーは、ミック・ジャガー、キース・リチャーズ、チャーリー・ワッツ、ブライアン・ジョーンズ、ビル・ワイマンの5人。『オン・エア』では彼らが“世界一のロックン・ロール・バンド”という呼び名が現実のものとなるずっと以前、最も情熱的で強烈だった時代のザ・ローリング・ストーンズの様子を垣間見ることが出来る。

The Rolling Stones on a rooftop, 17th June 1964. Left to right: Brian Jones (1942 – 1969), Keith Richards, Bill Wyman, Mick Jagger and Charlie Watts. (Photo by Archive Photos/Getty Images)


■リリース情報
ザ・ローリング・ストーンズ『オン・エア』
The Rolling Stones “On Air”
2017年12月1日発売

各形態詳細
・1CD(スタンダード)2,500円+税(UICY-15695)
・2CD(デラックス)3,600円+税(UICY-78515/6)
・2枚組LP(ゲートフォールド/180g重量盤)5,000円+税(UIJY-75071/2)
・2枚組カラーLP【ユニバーサルミュージック・ストア限定発売】(ゲートフォールド/180g重量盤)5,500円+税 (PDJT-1001/2)
・デジタル・ダウンロード

購入/詳細はこちら

iTunesにて『オン・エア』デラックス予約受付中

 

収録曲(カナ表記 / 英語表記 / 放送された番組名&年)
ディスク1
1. カム・オン / Come On(Saturday Club, 1963)
2. サティスファクション/ (I Can’t Get No) Satisfaction (Saturday Club, 1965)
3. ロール・オーヴァー・ベートーヴェン / Roll Over Beethoven (Saturday Club, 1963)
4. クモとハエ / The Spider And The Fly (Yeah Yeah, 1965)
5. コップス・アンド・ロバーズ / Cops And Robbers (Blues in Rhythm, 1964)
6. イッツ・オール・オーヴァー・ナウ / It’s All Over Now (The Joe Loss Pop Show, 1964)
7. ルート66 / Route 66 (Blues in Rhythm, 1964)
8. メンフィス・テネシー / Memphis, Tennessee (Saturday Club, 1963)
9. ダウン・ザ・ロード・アピース / Down The Road Apiece (Top Gear, 1965)
10. ラスト・タイム / The Last Time (Top Gear, 1965)
11. クライ・トゥ・ミー / Cry To Me (Saturday Club, 1965)
12. マーシー・マーシー / Mercy, Mercy (Yeah Yeah, 1965)
13. オー・ベイビー / Oh! Baby (We Got A Good Thing Goin’) (Saturday Club, 1965)
14. アラウンド・アンド・アラウンド / Around And Around (Top Gear, 1964)
15. ハイ・ヒール・スニーカーズ / Hi Heel Sneakers (Saturday Club, 1964)
16. ファニー・メイ / Fannie Mae (Saturday Club, 1965)
17. ユー・ベター・ムーヴ・オン / You Better Move On (Blues in Rhythm, 1964)
18. モナ / Mona (Blues In Rhythm, 1964)

Bonus Tracks (2CDデラックス/2LP)
19. 彼氏になりたい / I Wanna Be Your Man (Saturday Club, 1964)
20. かわいいキャロル / Carol (Saturday Club, 1964)
21. アイム・ムーヴィング・オン / I’m moving On (The Joe Loss Pop Show, 1964)
22. イフ・ユー・ニード・ミー / If You Need Me (The Joe Loss Pop Show, 1964)
23. ウォーキング・ザ・ドッグ / Walking The Dog (Saturday Club, 1964)
24. コンフェッシン・ザ・ブルース / Confessin’ The Blues (The Joe Loss Pop Show, 1964)
25. エヴリバディ・ニーズ・サムバディ・トゥ・ラヴ / Everybody Needs Somebody To Love(Top Gear, 1965)
26. リトル・バイ・リトル / Little By Little (The Joe Loss Pop Show, 1964)
27. エイント・ザット・ラヴィング・ユー・ベイビー / Ain’t That Loving You Baby (Rhythm And Blues, 1964)
28. ビューティフル・デライラ / Beautiful Delilah (Saturday Club, 1964)
29. クラッキン・アップ / Crackin’ Up (Top Gear, 1964)
30. アイ・キャント・ビー・サティスファイド / I Can’t Be Satisfied (Top Gear, 1964)
31. 恋をしようよ / I Just Want to Make Love To You (Saturday Club, 1964)
32. 南ミシガン通り2120 / 2120 South Michigan Avenue (Rhythm and Blues, 1964)

===以下海外プレス・リリース訳===

ザ・ローリング・ストーンズ『オン・エア』
12月1日に発売!!
ファースト・トラック「カム・オン」は
現在デジタル及びストリーミングで配信中

www.RollingStones.com

2017年12月1日に、バンドの初期時代にラジオ用に録音したレア音源を収録した『ザ・ローリング・ストーンズ/オン・エア』が発売される。この作品は、イギリスのBBCラジオの昔の番組「Saturday Club」、「Top Gear」、「Rhythm and Blues」、そして「The Joe Loss Pop Show」で1963年から1965年の間に放送されたもので、バンドがこれまでに正式にレコーディング、もしくはリリースしてこなかった8曲が含まれている。

CD、2枚組CDのデラックス・エディション、重量盤LP、そして特別限定のカラーLPの4種類でポリドール・レコードから発売されるこのフラッシュバック音源では、常に人々を驚愕させるライヴ・バンドとして精力的に活動していた頃の彼らの様子を知ることが出来る。当時、バンドはBBCのスタジオに頻繁に出入りしていたが、彼らは常にリスナーに異なる内容のものを届けようとしていた。シングルやアルバムに収録されなかった曲はもちろんのこと、これらの音源のうち7曲は、アルバムやEPとしてリリースされる前に、ラジオで初披露された。

「ロール・オーヴァー・ベートーヴェン」、「メンフィス・テネシー」、「ビューティフル・デライラ」(すべてオリジナルはチャック・ベリー)など、おなじみのR&B定番曲の演奏からは、当時のストーンズの力強く勢いのあるライヴの雰囲気が感じられる。BBCからは常に最新シングルの曲を演奏するように求められていて、当然、彼らも喜んでその要求に応じていたが、同時にそのような機会を利用して、毎夜クラブやダンスルームを満杯にするイギリスで最高のブルース・バンドとしての実力を余すところなく発揮していた。

ストーンズの演奏するこの32曲の中で人々が最初に耳にして、その後2年弱の間トランジスター・ラジオから常に流れていた曲が彼らのデビュー・シングル「カム・オン」である。そしてこのテイクはレジェンド司会者の故ブライアン・マシューがホストを務めていた伝説的な番組『Saturday Club』で初めて演奏したときのものだ。「カム・オン」は、アルバムからの最初のトラックとして、現在デジタル及びストリーミングで配信中だ。このアルバムのハイライトは他に、気取り歩き風の「ファニー・メイ」(オリジナルはブルースマンのバスター・ブラウンの1959年のレコーディング)、トミー・タッカーの「ハイ・ヒール・スニーカーズ」そしてボ・ディドリーの「コップス・アンド・ロバーズ」が挙げられる。

厳選された輝かしいカヴァー・ヴァージョンに混じって、荒削りながらも活気あるストーンズのジャガー/リチャーズのオリジナル曲も聴ける。「サティスファクション」、「ラスト・タイム」、そして「クモとハエ」などは、バンドのライヴの臨場感がレコードで聴くよりも遥かに直接的でスリリングに伝わってくる。この音源を聴くと、実際にその場にいなくても、当時の興奮を間近に感じることが出来る。

昨年リリースされた過去の偉大なブルースの名曲を集めた『ブルー&ロンサム』は、ストーンズが50年ぶりに自らのルーツに立ち返った作品だった。そしてこの『オン・エア』は、そのアルバムと対になる完璧な“姉妹”のような作品だと言えるだろう。丁寧に選曲され、修復されたこの宝物のような作品によって、リスナーは、当初の旋風をまさにど真ん中で体験することが可能となった。

これらの曲が最初に演奏されたときの雰囲気を出来るだけ再現出来るように、テープには“音源の分離”という処理が施された、これは、アビイ・ロードのエンジニアたちがそれぞれのトラックに存在するオリジナルの楽器や、音声にアクセスし、そこからバランス調整をして質感のある音に仕上げるために、“ミキシングを分離する”という作業を含むものだった。

結果、ストーンズが最も情熱的で強烈だった時代の音を再現することが出来た。リスナーは、バンドが既に地元では有名であったが、世界征服までまだ後少しという、彼らがまだハングリーで、切磋琢磨していた時代に戻ることが出来る。

このアルバムは、BBCの様々なラジオ番組からの音源をまとめたもので、このような音源が存在しているということはストーンズが、そのレコーディング・キャリアの初期の頃からBBCと特別な関係を持っていたという証だ。それは音楽を聴けばわかる。しかし『オン・エア』は、歴史的に重要な芸術品としての役割も担っており、バンドがいつまでも色褪せずに新鮮な大砲であり続けるために必要不可欠な要素がここにあると言える。

『ザ・ローリング・ストーンズ/オン・エア』は、まだ成長期のザ・ローリング・ストーンズの様子を垣間見ることが出来るユニークな作品だ。まだ“世界一のロックン・ロール・バンド”という呼び名が現実のものとなるずっと以前のこと。ブルース、R&B、ソウル、そしてカントリー・ミュージックまで、自分たちの大好きな音楽を演奏する彼らの姿がここにある。このような曲をクラブやツアーで毎晩繰り返し演奏することで彼らは自分たちの演奏を完璧に仕上げてきた。そして、ストーンズは、彼らが音楽財産として今も保ち続けている心からの愛を込めて、これらの曲を演奏していた。

このアルバムは、リチャード・ヘイヴァース著でヴァージン・ブックスから最近刊行された卓上用豪華本『The Rolling Stones – On Air』に続き、発売されるものである。

ザ・ローリング・ストーンズ 『オン・エア』 1963-65
ミック・ジャガー、キース・リチャーズ、チャーリー・ワッツ、ブライアン・ジョーンズ、ビル・ワイマン

ザ・ローリング・ストーンズ『オン・エア』はポリドール・レコードより2017年12月1日に全世界でリリースされる。(日本盤も同時発売)

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