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16歳の新星ポップスター、フレイヤ・スカイが語るデビューまでと最新EP『stardust』

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ディズニー・チャンネル出身、16歳の新星ポップスター、フレイヤ・スカイ(Freya Skye)。

2025年夏『ゾンビーズ4 バンパイアたちの夜明け』に出演後、全米のティーンズの間で絶大な人気を得て、12月にリリースしたシングル「silent treatment」がSpotify『TOP SONGS DEBUT』チャートのUSAで5位を記録するなどヒットを記録。

今年2月4日にデビューEP『stardust』をリリースし、全公演完売のヘッドライナーツアーを敢行中の彼女が日本向けに初めてインタビューに応えてくれた。そんな彼女の言葉を交えながら、音楽ライターの村上ひさしさんに寄稿頂きました。

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ユーロビジョンから世界&ディズニー・チャンネルへと飛躍

ディズニーからまたもやニュースターが現れた。13歳でジュニア・ユーロビジョン・コンテストのUK代表としてセンセーションを巻き起こし、ハリウッド・レコードと契約。ディズニー・チャンネルの映画『ゾンビーズ4 バンパイアたちの夜明け』で主要キャストを務め、ミュージカル女優としての才能とバイタリティで圧倒。

同キャストによるツアーでも大活躍を繰り広げたフレイヤ・スカイ(Freya Skye)が16歳になった今、満を持してデビューEP『stardust』をリリース。オリヴィア・ロドリゴやサブリナ・カーペンターに続きそうなビッグな次世代ポップスターの誕生だ。

The Place To Be (From "ZOMBIES 4: Dawn of the Vampires")

イギリスのロンドン郊外(イングランドのバッキンガム州)で生まれ、幼い頃から歌が大好きだったフレイヤ。9歳から歌やダンス、演技やパフォーマンスのレッスンに励んでいたが、「プロを目指していたわけではなく、ただ好きで楽しんでいただけ」だったという。そんな普通の少女の人生を大きく変えたのが、彼女が定期的にネットにアップしていた動画だった。

「自分で曲を書いたり、他の人の曲をカバーしたり。そんなパフォーマンス動画を投稿していたら、ユーロビジョンの関係者が見つけて連絡をくれて、オーディションに誘ってくれたんです。もちろんビックリ大興奮でした。全てはそこから始まっています」

彼女がコンテストで歌った「Lose My Head」は、一般視聴者によるグローバル投票で1位に、最終審査では5位に輝いた。同時にBBCが彼女のドキュメンタリーを放送し、クリスマス特番にも出演。一躍人気者となり、そしてわずか3年後、今こうしてリモート取材に応じてくれているフレイヤは、初の本格的なヘッドライナーツアーを北米で開催中。全公演がソールドアウトという状況に、本人も喜びが隠しきれない様子だ。

「少しクレイジーじゃないかと思うほど(笑)。会場によって規模や動員数は違っているけれど、観客席を見渡すと、みんながライトを掲げてくれていたりして。それが一人一人の人々を表しているわけで、こんなに多くの人が集まってくれていることに改めて驚かされ、毎晩感激しています。その一瞬一瞬がとても楽しくて。毎晩ステージに立って最高の時間を過ごし、後からビデオを観直して振り返っています。本当に夢のよう。最高の気分です」

5歳から歌い始めたというフレイヤ。当時、夢中になったのは、カーリー・レイ・ジェプセンだったという。

「とにかく彼女の“Call Me Maybe”が大好きで、初めてカラオケマシーンで歌ったのもこの曲だし、カーリーにすごく憧れていました。ええ、もちろん今でも彼女の大ファンです。彼女のLPレコードもたくさん持っているし、彼女から受けた影響はとても大きいです」

8〜9歳から曲を書き始め、テイラー・スウィフトからも大きな影響を受けてきた。

「もちろん、彼女の作詞作曲、パフォーマンス、彼女の全てが本当に刺激的だと思います。本当の意味でのリーダー的存在だと思います。自分が何を望んでいるのかを知っていて、自分で人生のストーリーを描いていく。本当に素晴らしいと思います。彼女のほんの一部でも私にお裾分けしてほしいくらい(笑)。彼女の言動の全てにインスピレーションを受けています」

 

実体験を基にした赤裸々なソングライティング

テイラーの影響はデビューEP『stardust』にも認められる。自身の体験に基づいてフレイヤがペンを執った赤裸々な楽曲が並ぶ。中でもシングル「silent treatment」は、同世代を中心に大きな反響を呼んでいる。恋人から突然無視されて、音信不通になってしまう、いわゆる“ゴースティング体験”が題材だ。

「ゴースティングされた直後に書いた曲なんです。スタジオにいた共作者やプロデューサーに、これこれこういうことがあって、と事情を説明していたんです。少し苛立ちながら“Silent Treatment(=完全無視)されている!”とか言って。そしたら“それってタイトルにいいんじゃない?”という話になり、この曲が誕生したんです。みんながお互いにアイデアを出し合って、ごく自然に、あっという間に出来上がったという気がします。本当に楽しくて満足できる曲作りって、こういうことじゃないかと思います」

【和訳】silent treatment – Freya Skye / フレイヤ・スカイ

その一方で、「why’d you have to call」では、ゴースティングとは対照的とも言える、別れてからも連絡してくる元恋人について歌われる。吹っ切れたいのに、なかなか離してくれない…。この曲には、ジャスティン・ビーバーからエド・シーラン、セレーナ・ゴメス、サブリナ・カーペンターまで多数の大物アーティストたちにヒット曲を提供し、自身でも「Issues」などのヒットを放つトップ・ソングライターのジュリア・マイケルズと共作。ジュリアはバックコーラスにも参加した。

「彼女を知っているみんなから“きっと仲良くなれるはず”と、ずっと言われていたんです。元々彼女の大ファンだったこともあり、一緒に曲を書くのは、とても緊張しました。作曲の世界や音楽界におけるジュリアは、あらゆる面でのインスピレーション。そろそろEP用の曲作りを始めようという段階で、彼女と3〜4日一緒に過ごしました。曲を作り始めたら、私たちはすぐさま意気投合。ボバティー(タピオカ風ドリンク)好きってことでも投合したし、ファッションなど、さまざまなことで繋がりを感じました。もちろん音楽に関しても。全てがとても自然でした。彼女は本当に素敵な人。彼女の言うこと為すこと全てから学んでいるという感じ。彼女がハミングしたり、何か言ったりするたびに、まさにその通り!と思うんです(笑)。この曲はこういう感じにした方がいいとか、素晴らしいアイデアに溢れていて、だからこれほど長いキャリアを築けてこられたのだと思います」

Freya Skye – why'd you have to call

フレイヤ自身が「特に深く関わった」と語る「golden boy」はギターで書かれた曲。今回のツアーでもギターを弾きながら歌っている。

「ギターはそれほど上手くはないけれど、この曲はたまたま“そこのギターをちょっと取ってくれない?”という感じで、ギターを弾きながら書いた曲です。普段は歌詞やメロディ、コンセプトなどを、プロダクションより先行で手がけることもあり、新発見をしたような気分。今後はこういう曲作りももっと開拓したいと考えています。この曲は、友達や家族やみんなから完璧だと思われている人物について歌っています。誰もがその人を完璧だと思って、本人もそう信じている。自分は無敵、他の人より優れていると思っているんですよね。みんなからそう言われて、その気になっている。でも本当は、その人が言ったり、やっていることは本心からの言動ではなくて、全てが偽り、演じてるだけなのが私にはわかっている。隠された裏の顔を私だけが知っている。そんなフラストレーションを歌っています」

Freya Skye – golden boy

 

粉々になった美しい“星くず”から生まれたデビューEP

それぞれの楽曲には異なる時期の異なる思いが込められているが、EP全体を見回すと小説のようなストーリー性を帯びている。あとから本人も気づいたという。

「一篇の物語のようなんです。1曲目の“silent treatment”で初めてゴースティングされて、“petty”で卑怯な人だなと感じ、“golden boy”でイラついて、“maybe tomorrow”で悲しいけど穏やかに折り合いをつける。そして“why’d you have to call”で、忘れ去り次のステージに前進する。1週間か、1か月か、1年なのかはわからないけれど、その間に起こった物語。実際の私の経験にも似通っていて、隅々まで私自身の物語と言えると思います」

Freya Skye – petty

そんなEPに付けられた『stardust』(星くず)というタイトルには、壮大でロマンティックな思いも込められている。宇宙や世界、人間なども、全てがそもそも星くずの一部であり、星くずへと舞い戻る。そんなファンタジーのような乙女心も見え隠れ。

「”stardust”(星くず)という言葉を耳にした時、これだ!と思ったんです。もともと占星術や星座にもすごく興味を持っていたので、そういう世界観になればすごく魅力的じゃないかと思っていたし、ストーリー的にもピッタリ。そもそも星くずというのは、私たちを形成しているものでもあり、私たち全員の中に星くずがあるんじゃないかと思うんです。つまり世界を繋ぐ美しいもの。また同時に、私にとっては、EPの各曲が私の星くずであり、失恋で粉々になった私の一部じゃないかと思うんです」

Freya Skye – Who I Thought I Knew (Official Video)

フレイヤ・スカイというスターがここから誕生する、といった思いも込められているのではないかと思って尋ねてみると、「とんでもない!」と完全否定。

「自分で自分をスターとは呼びたくないし、呼んでいるとは思われたくないし…そんなのすごく変だし、ナルシストのように感じます。そもそもスターという表現が、私には居心地悪く感じます。星くずというのが、私にはピッタリ(笑)。あらゆる存在が粉々になった時、星くずになるという考え方が、私にはとても美しく感じられます」

と謙虚すぎるほど謙虚な応えが返ってきた。とはいえ、実際には歌もダンスもパフォーマンスもバイタリティも存在感も好感度も、全てにおいて突出している彼女。スーパー級のポップスターになる日は、そう遠くないはずだ。既にデビューアルバムの準備や構想もできていると胸を張るフレイヤ。本人は全否定するものの、やはりこのEP『stardust』には、スター誕生の瞬間が間違いなく刻まれているという気がする。

Written by 村上ひさし


フレイヤ・スカイ『stardust』
2026年2月4日発売
Apple Music / Spotify / Amazon Music / YouTube Music



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