コンポーザー・ピアニスト、ロジャー・イーノがアルバム『The Turning Year』を4月22日にリリース

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© Cecily Eno

レコーディング・アーティストとしての独特のスタイルがカルト的な人気を集めているロジャー・イーノ。2020年春に兄ブライアン・イーノとの初のコラボレーション・アルバム『ミキシング・カラーズ』をリリースし、そのサウンドはコロナ禍において多くのリスナーの不安や孤独を癒し、大きな反響を呼んだ。今回、そんな彼の最新ソロ・アルバム『The Turning Year』が2022年4月22日にドイツ・グラモフォンからリリースされることが発表された。

『The Turning Year』は、ロジャーの自作ソロ曲に焦点をあてた叙情的でメランコリックな作品集で、何曲かにはドイツの弦楽アンサンブル、スコーリング・ベルリンが参加し、メロディックなソロ・ピアノが美しい弦楽器の伴奏によって彩られている。

アルバムについて彼は、「完成したアルバムを聴き返してみると、それぞれのキャラクターを持った短編小説や風景写真集のようなシリーズになっているように感じました。曲順が決まってから、一つの作品が他の作品と密接な関係にあることに気づき、それがこのアルバムのタイトルにつながったのかもしれません。……聴いていて、私たちの年は、瞬間、日、そして変わりゆく月で構成されていることを考えました。私たちはどのように人生を生きているのでしょう。どのように一瞬をとらえ、どのようにターニング・イヤーに気づくのでしょうか」と語っている。

本日よりアルバムから先行配信スタートとなったのはアルバム・タイトル曲でもある「The Turning Year」で、イーノは「この曲は私の次女のお気に入りで、私が演奏するのを聴くたびに娘が“ロッティのお気に入り”と呼んでいた曲です」と説明する。「この曲は光と闇が不思議に混ざり合っていて、私は常にこの混合を意識しています」


■アーティスト情報

© Cecily Eno

ロジャー・イーノ

イングランド・ウッドブリッジ生まれ。12歳でユーフォニアムを習い始め、コルチェスター・インスティテュートで音楽史、楽理、ユーフォニアム、和声、演奏を学ぶ。卒業後はロンドンで路上ライヴ活動をしていたが、母校に戻り、音楽療法のコースを開設。1983年、兄ブライアン・イーノのスタジオ・アルバム『アポロ』(映画『宇宙へのフロンティア』サウンドトラック)の録音に参加し、プロ活動を開始。翌1984年、デイヴィッド・リンチ監督のSF大作『デューン/砂の惑星』サントラに兄ブライアンと共作した《プロフェシーのテーマ》を楽曲提供した。

1985年にEGレコードと契約し、エリック・サティの影響が濃いソロ・デビュー・アルバム『Voices』をリリース。1988年には室内楽編成によるアンビエント・ミュージックを収めたセカンド・アルバム『Between Tides』をリリースした。兄ブライアンと共作・楽曲提供した映画に『ナインハーフ』(1986)、『オペラ座/血の喝采』(1987)、『トレインスポッティング』(1996)など。2020年、兄弟名義のアルバム『ミキシング・カラーズ』でドイツ・グラモフォン・デビューを果たし、大きな話題を呼んだ。

(前島秀国 編)


■リリース情報

2022年4月22日発売
ロジャー・イーノ『The Turning Year』
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