New Releases
脳卒中から回復中のマイケル・キワヌーカ、5作目『FUDGE』を10月23日発売。

数々の受賞歴を誇る英国のシンガー・ソングライター、マイケル・キワヌーカ(Michael Kiwanuka)が5作目のフル・スタジオ・アルバム『FUDGE』を2026年10月23日にリリースすることを発表した。
全12曲を収録した本作は、長年のコラボレーターだったデンジャー・マウスとインフローをプロデューサーに迎えずに制作した初のアルバムで、代わりにキワヌーカ自身がプロダクションを主導している。イギリスのサウサンプトンとフルームで録音され、アルバム自体はすでに完成していたが、その後、脳卒中の発症によりリリースが約1年延期されていた。
<関連記事>
・ マイケル・キワヌーカがトム・ミッシュと共演した新曲「Money」を公開
・ 第63回グラミー賞全ノミネーションと受賞者、パフォーマンスアーティスト
脳卒中からの回復
「新しいアルバム『FUDGE』をみなさんに発表できることを、とても嬉しく思っています。特に嬉しいのは、この数か月、今後しばらく音楽制作に大きな支障をきたしかねない健康上の問題と闘っていたからなんです。数か月前、高血圧が原因で脳内出血を起こし、それによって脳卒中を発症しました。脳卒中からの回復には長い時間がかかります。最近アメリカでいくつかの公演を欠席したのもそのためです。それでも、また近いうちにみなさんに会えるのを楽しみにしています。
いつまたツアーに戻れるのか、あるいはそれがどのような形になるのかは、まだわかりません。今回受けた脳の損傷はかなり深刻なものだったので、まだ多くのリハビリが必要です。長く厳しい道のりが待っているけど、良くなるために闘っています。この数か月は本当に大変でした。でも今は、少しずつ快方に向かえているように感じています。
素晴らしいNHS(*英国営医療サービス)のスタッフのみなさん、そして僕の治療に携わり、今も回復のために力を貸し、励ましてくれているすべての医療従事者のみなさんに、心から特別な感謝を伝えたいです。そして、変わらず支えてくれている友人や家族にも感謝しています。また、僕のチームからは今後も新作『FUDGE』に関するさまざまな最新情報をみなさんにお届けしていきます。
これは間違いなく、これまでの人生で直面した中でも最も厳しい試練のひとつです。そしてその時が来たら、この状況を乗り越えた側にいられることを嬉しく思うと思います。
それまでは、みなさんが元気でいてくれることを願っています。そして、またいつかこの先の道のどこかで会えることを楽しみにしています」
新作アルバムタイトル
キワヌーカは、2024年のアルバム『Small Changes』の制作と並行して、『FUDGE』の制作にも着手していた。収録曲の多くは、サウサンプトンの自宅近くにある一室だけのスタジオ、Dreamersで形作られ、そこで彼は、マルチ・インストゥルメンタリストであり、ライヴ・バンドのメンバーでもあるジョー・コネルと作業を進めた。
制作が大きく動き出したのは、2人が予定していたセッションを取りやめ、代わりに即興演奏を始めたことがきっかけだった。そこから生まれたのが、7分に及ぶ「Love in My Heart」だった。キワヌーカは、このレコーディングをきっかけに、一連のセッションが単なるサイド・プロジェクトではなく、ひとつのアルバムになり得ると気づいた瞬間だったと振り返っている。
アルバム・タイトルには、キワヌーカが今回のセッションに持ち込んだ、より自由で型にはまらないアプローチが反映されている。彼はこう語る
「“Fudge”と聞くと、遊び心があって子供っぽい感じがする。それはクリエイティヴィティにとって良いことだと思う。でも同時に、“とにかくやってしまおう”ということを、ちょっと上品に言った表現でもあるんだ」
またキワヌーカは、本作の参考にしたアルバムとして、ザ・ビートルズの『Rubber Soul』、ニール・ヤングの『On the Beach』、フランク・オーシャンの『Blonde』、シュギー・オーティスの『Inspiration Information』などを挙げている。
Dreamersでのセッションを終えた後、キワヌーカは録音した音源を、ローラ・マーリングやビッグ・シーフらの作品を手掛けてきたプロデューサーのドム・モンクスと、長年ストリングス・アレンジを担当してきたロージー・ダンヴァースのもとへ持ち込んだ。また本作には、ヘンリー・ランキンとハリー・フォージング・スミス率いるカルテットがDreamersで録音したストリングス・アレンジもフィーチャーされている。
「Summer Clothes」「California」「Drowning in Your Heart」「Across the Sky」「Stars」「Sing」、そしてアルバムを締めくくる「Swings and Roundabouts」など全12曲が収録されたニュー・アルバム『FUDGE』のアートワークは、イラストレーター/アニメーターのスティーヴィー・ジーが手掛けている。
Written By Devon Clarke

マイケル・キワヌーカ『FUDGE』
2026年10月23日発売
Apple Music / Spotify / Amazon Music / YouTube Music
- マイケル・キワヌーカがトム・ミッシュと共演した新曲「Money」を公開
- 第63回グラミー賞ノミネーションが発表。ビヨンセ最多9部門
- 第63回グラミー賞全ノミネーションと受賞者、パフォーマンスアーティスト
- バラク・オバマ元大統領が、毎年恒例の“サマー・プレイリスト”を公開
- 新人セレステはなぜ著名人を魅了し、多くのタイアップを獲得するのか




















