【全曲試聴可】ザ・サンデイズの名曲ベスト10:ドリーム・ポップを彩る珠玉の楽曲

Published on

デビュー・シングル「Can’t Be Sure」と、瞬く間に人々に愛されたデビュー・アルバム『Reading, Writing and Arithmetic』で登場して以来、ザ・サンデイズ(The Sundays)は、文学的でありながらどこか現実離れした趣を持つ、ギター主導のインディー・ポップを体現してきた。

ひそやかなカリスマ性を備えたハリエット・ウィーラーと、ギタリストのデヴィッド・ガヴリンを中心とするこの英国バンドが残したアルバムはわずか3作だが、ドリーム・ポップやシューゲイザー、インディー・ミュージックに与えた影響は、今なお続いている。

ザ・サンデイズの楽曲は、感情を鮮やかに浮かび上がらせる輝きを放っている。澄み切ったハリエット・ウィーラーの歌声と、歯切れよく煌めくギター・サウンドが見事に調和しているのだ。彼らが商業的な流行を追い求めることはなかったが、感情に嘘のない表現と緻密なメロディによって、その音楽は広く人々の心に届いた。「Here’s Where the Story Ends」や「Summertime」といった楽曲は、リリースから数十年を経た今も、オルタナティヴ・ミュージックのプレイリストに欠かせない存在となっている。

1997年の『Static & Silence』を最後に、ザ・サンデイズは表舞台から静かに姿を消したが、残したカタログには一点の曇りもない。ここでは、必聴の10曲を紹介する。

<関連記事>
・ 【動画付】90年代オルタナティブ・ソング・ベスト100選
・ ローリング・ストーンズ「Wild Horses」解説:60年代の夢が砕け散った歌
・ ビーチ・ボーイズはいかにしてドリーム・ポップのゴッドファーザーになったか


10. Nothing Sweet

「Summertime」のB面にひっそりと収録されたこの隠れた名曲は、ザ・サンデイズならではの繊細な魅力を体現している。音数を抑えたサウンドに、静かな憧れをたたえる「Nothing Sweet」は、友人同士が交わすささやかな秘密のように響く。控えめながらも、一度耳にすれば忘れられない楽曲だ。

 

9. On Earth

1992年のEP『Blind』に収録された際立つ一曲「On Earth」は、憂いを帯びながらも広がりを感じさせる、ゆったりとしたギター・フレーズで幕を開ける。バンド屈指の空気感豊かな楽曲のひとつであり、メロディを大切にする持ち味はそのままに、よりダークで内省的な音世界を描き出している。

 

8. Life Goes On

1997年のEP『Cry』に収録された、ほろ苦い余韻を残すこの楽曲で、ウィーラーは変化を受け入れながら前へ進むことに思いを巡らせている。ゆったりとしたテンポと豊かな音の重なりが特徴の「Life Goes On」は、優雅さと成熟を極めたザ・サンデイズの魅力を捉えている。

 

7. You’re Not the Only One I Know

デビュー作に収録されたこの曲は、きらめくギターと温かみのあるハーモニーが際立つ、90年代インディー・ポップの名曲だ。ウィーラーの穏やかな皮肉を含んだ歌詞は、軽やかに弾む曲調と絶妙にマッチし、ザ・サンデイズがいかにチャーミングで、さりげないユーモアのセンスにあふれたバンドだったかを思い起こさせてくれる。

 

6. Cry

壊れた関係のその後を描く、美しいギター主体のバラード「Cry」は、アルバム『Static & Silence』からのセカンド・シングルとして発表された。繊細なアレンジと囁くような歌唱が、感情の深みを驚くほど抑制の効いた表現で伝える、ザ・サンデイズの真骨頂を際立たせている。

 

5. Wild Horses

ザ・ローリング・ストーンズの名曲をドリーミーなアレンジでカバーしたザ・サンデイズの「Wild Horses」は、原曲の角を丸め、天上のような響きをまとった一曲だ。もともとはB面曲として収録されたが、やがてファンに愛される人気曲となり、ライヴでも定番のレパートリーに。他者の作品さえ完全に自分たちのものにできることを証明した1曲である。

 

4. Goodbye

アルバム『Blind』の中核をなす、ダークでじわじわと熱を帯びていく楽曲「Goodbye」では、ウィーラーの歌声がより幽玄な響きへと広がっていく。きらめくギター・フレーズと憂いを帯びた歌詞の対比が、複雑な感情を自在に表現できるバンドの力量を浮き彫りにしている。

 

3. Can’t Be Sure

1989年に全英インディー・チャートで1位を獲得した、ザ・サンデイズのデビュー・シングル「Can’t Be Sure」は、彼らが新たな重要アーティストとして登場したことを告げる作品となった。自意識を映し出す歌詞と、ザ・スミスを思わせるきらめくギター・サウンドを備え、今なおバンドを代表する鮮烈な楽曲のひとつであり続ける。さらに同年、ジョン・ピールが毎年発表していた伝説的な年間ベスト・ソング・リスト「Festive 50」でも1位に輝いた。

 

2. Summertime

バンド最大の世界的ヒットとなった「Summertime」は、恋愛にまつわる定型的なイメージを覆し、皮肉と優雅さを交えながらデート文化を鋭く描き出した名曲だ。軽やかなメロディと語りかけるような歌唱がラジオで人気を集め、全英シングル・チャートで最高15位を記録。世界各国のチャートにもランクインした。

 

1. Here’s Where the Story Ends

ザ・サンデイズを象徴する一曲「Here’s Where the Story Ends」は、陽だまりのような明るさと悲しみが同居する、決して声を荒らげることのない別れのアンセムだ。デビュー・アルバム『Reading, Writing and Arithmetic』からのセカンド・シングルとしてリリースされ、バンドの代表曲となった。米ビルボードのModern Rock Tracksで1位を獲得し、数十年を経た今もオルタナティヴ系ラジオで繰り返しオンエアされている。

Written By Sam Armstrong



Don't Miss

{"vars":{"account":"UA-90870517-1"},"triggers":{"trackPageview":{"on":"visible","request":"pageview"}}}
モバイルバージョンを終了