シュープリームスが「Love Is Here And Now You’re Gone」でストーンズから全米1位を奪った日

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2年半の間に9枚が全米ナンバー1シングルを記録するというのは、どのアーティストにとっても夢のような話である。1967年3月11日にシュープリームスはこの記録を現実のものとし、この記録は後に5年と4ヶ月で12枚の全米1位を記録するまでになった。この日はシュープリームスが、ザ・ビートルズとの数多くのチャートバトルを繰り広げたザ・ローリング・ストーンズから、その座を奪い取ったのであった。

「Love Is Here And Now You’re Gone(邦題:恋ははかなく)」は、ブライアン・ホーランドとエディ・ホーランド、そしてラモント・ドジャーのタムラ・チームの名手による作詞作曲、そしてブライアン・ホーランドとラモント・ドジャーによるプロデュースで1967年1月初旬にリリースされた。これは、前年の11月に2週に渡り首位を飾ったホーランド=ドジャー=ホーランドによる名曲「You Keep Me Hangin’ On」が全米シングル・チャートから落ちたのを見計らった、レーベルによるいつも通りの計算高いリリースであった。

その2枚のシングルと新たなアルバム『The Supremes Sing Holland-Dozier-Holland(邦題:シングH-D-H)』のリリースもあって、モータウンの女王達のファンにとって、67年はとてもエキサイティングなものとなった。このアルバムにはフォートップスの「It’s The Same Old Song」、アイズレー・ブラザーズの「I Guess I’ll Always Love You」やマーサ・アンド・ザ・ヴァンデラスの「Love Is Like A Heat Wave」といったホランド=ドジャー=ホランドが他のモータウン・スター達に提供した曲を彼女達が歌ったヴァージョンが収録されていた。


1月22日にシュープリームスは「Love Is Here And Now You’re Gone」をザ・アンディー・ウィリアムス・ショーという番組で完璧なパフォーマンスを披露すると、この曲は翌週のUSチャートで47位で初登場。1967年3月初旬にはザ・ローリング・ストーンズがバッキンガムズの「Kind Of A Drag」に代わり4度目の全米首位を「Ruby Tuesday」で記録していたが、それと同時に「Love Is Here…」は2週かけて全米トップ10入りまで駆け上がり、6週目にして遂にザ・ローリング・ストーンズから首位奪還を果たした。しかしそれも束の間、流れがまた英国勢に傾くと、ザ・ビートルズが新作「Penny Lane」で首位を記録するのであった。

By Paul Sexton


シュープリームス『The Supremes Sing Holland-Dozier-Holland』

  



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