スティーヴィー・ワンダー21枚目となるスタジオ・アルバム『Characters』

Published on

スティーヴィー・ワンダーの新作を待ちこがれるのは慣れっこだろう。だが、彼はいつでもその待つ価値がある作品を生み出している。1980年代には凄まじい制作ぶりで、3枚のニュー・アルバム、映画のサウンドトラック、そして新鮮な楽曲を含んだコンピレーションのすべてを7年という期間で制作した。1987年12月19日、彼の21枚目となるスタジオ・アルバム『Characters』はR&Bチャート入りしたわずか1週間後に、連続ではないが、7週もの間、チャート・トップに君臨した。

一つ前のアルバムで、スティーヴィー・ワンダーが1985年にリリースした『In Square Circle』にはチャートのトップを記録した「Part Time Lover」が収録されており、アメリカだけでプラチナ・ディスクを達成。『Characters』はその2年後に発表された。収録曲でファースト・シングルの「Skeletons」がR&Bチャートのトップを記録し、『Characters』も同じように熱いプレヴューの幕開けを行なった。

 

スティーヴィー・ワンダーのアルバムはどれを取ってもそれぞれにひとつの出来事として成り立っているが、これは完璧なお膳立てだった。『Characters』はスティーヴィー・ワンダー自身がプロデュースし、過去の作品ほど大きなクロスオーヴァーしたポップ・アルバムではなかったかもしれないが、グラミー賞の3部門でのノミネーションと、通算20作目のR&Bチャート1位(「You Will Know」)をもたらした。また収録曲の「Get It」は、マイケル・ジャクソンとのデュエットでトップ5入りを果たした。『Characters』は全米アルバム・チャートで17位しか達成できなかったものの、アメリカではプラチナ、イギリスとフランスではゴールド認定を受けた。

「特に驚くことはない」とシカゴ・トリビューン紙は『Characters』について書いた。「スティーヴィー・ワンダーが25年近くもチャートにい続けている所以であるポップ、ソウルとファンクの融合に満ちている」。ローリング・ストーン誌は「“Characters”がスティーヴィー・ワンダーの最高作品のレベルにいまひとつ達していないとしても、彼の抑えきれない内なるヴィジョンを私たちに伝えてくれることは、私たちにとって紛れもない喜びである」と評した。

Written by Paul Sexton



スティーヴィー・ワンダー『Characters』

  

uDiscoverのスティーヴィー・ワンダー・ベスト・オブ・プレイリストをSpotifyで聴く

Share this story

Don't Miss

{"vars":{"account":"UA-90870517-1"},"triggers":{"trackPageview":{"on":"visible","request":"pageview"}}}
モバイルバージョンを終了