スティーヴィー・ワンダーのベスト・ソング20曲:音楽界きっての偉大なアーティストの名曲たち

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Photo: Motown/EMI Hayes Archives

このタイトルは不可能な仕事のように思えるであろうが、音楽界きっての偉大なアーティストのプレイリストを楽しんで作ることにした。スティーヴィー・ワンダーの何百もの名曲の数々から厳選した、そのキャリアのハイライトとなる20曲をここに紹介する(Spotifyのリンクはこちら)。

1950年5月13日にスティーヴランド・モリスとして誕生し、幼い頃から神童だった彼は、現在も精力的な創造力を維持し世界中の観客にそのことを知らしめている。彼は今でも、1963年に初めて全米ナンバー1ヒット曲となった「Fingertips」の時と同じスピリットで、演奏をしているのだ。その曲が、プレイリストの1曲目である。ライヴ音源の、6分半のヴァージョンを選んだ。

彼の次のクロスオーヴァー・ヒット曲は、1966年に誕生した最強の「Uptight (Everything’s Alright) 」である。その次に、過小評価されているいくつかの1967年の曲を入れた。R&Bチャートにトップ10入りしたヒット曲「Hey Love」は、彼のヴォーカルの凄味が強化された初期の曲の好例である。そして「Until You Come Back To Me」の彼のヴァージョン。これは後に、アレサ・フランクリンが不滅の曲にしたが、何年も先になるまで発売されていなかった。しかし、これもまた名曲である。そして同じく1967年、またR&Bチャートで1位を獲得した曲が、「I Was Made To Love Her(邦題:愛するあの娘に)」だ。

1969年の曲では、「I Don’t Know Why」がスティーヴィー・ワンダーの大きな変遷期の曲で、神童だった彼の才能が更に開花した様が聴こえる。

アルバム『Signed Sealed & Delivered』からの「Heaven Help Us All」で、彼は社会的発言を拡大したばかりか、ザ・ビートルズのカヴァー曲の中で最も素晴らしい曲のひとつである「We Can Work It Out(邦題:恋を抱きしめよう)」を、世に送り出した。

記念碑的なアルバム『Where I’m Coming From』は、様々な意味において、完全に形成されたスティーヴィー・ワンダーの作品であった。「Look Around」といったメッセージ・ソング、「Never Dreamed You’d Leave In Summer」のような豪華なバラードが収録されていた。それに続くのは、彼の1970年代の比類なき傑作の数々である。その中には、彼のトレードマークとなるヒット曲もある。われわれが言うまでもなく、どのジャンルにおいてもこれだけ連続で素晴らしい曲を発表したアーティストはごく僅かで、スティーヴィー・ワンダーはその一人なのだ。

後年の名曲としては、1982年のR&Bチャート1位達成曲「That Girl」を選んだ。コンピレーション・アルバム『Original Musiqarium』に収録された4曲の新曲の内の1曲だ。それから、2005年、直近のアルバム『A Time 2 Love』に収録されたエレガントな「Moon Blue」をリストに入れた。スティーヴィー・ワンダーの新しい作品を出すという約束にじらされ続けているが、とりあえず、この20曲の歴史的な傑作を楽しもうではないか。

Written By Paul Sexton


♪ 『Stevie Wonder In 20 Songs

  



 

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