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「ここ10年以上のマッカートニーのソロ最高傑作」ポール・マッカートニー『Flowers in the Dirt』

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1989年発表の『Flowers In The Dirt』と前作『Press To Play』の間には3年のギャップがあったが、これはポール・マッカートニーのキャリアでは、当時での最も長い沈黙期間であった。1988年に『CHOBA B CCCP』をリリースしていたものの、これは当時、ソビエト連邦限定で世に送り出されたカヴァー集である。 80年代が幕を閉じる頃までには、世界は伝説の元ザ・ビートルズ・メンバーによる新たなスタジオ・アルバムを迎える準備が整っていた。

『Press To Play』には、理論上、望み得る全てのものが揃っていた。引く手数多なヒュー・パジャム(ザ・ポリス、ヒューマン・リーグ)がプロデュースを手掛けた同作には、ピート・タウンゼント、フィル・コリンズ、そして10ccのエリック・スチュワートらが参加。新鮮で現代的なポップ・アルバムに仕上がった。しかし、ローリング・ストーン誌が「マッカートニーのザ・ビートルズ後のキャリアの中で、最も作りのしっかりした作品の1つ」であると宣言したにもかかわらず、全英アルバム・チャートでは8位。全米では最高30位に終わった。

ポール・マッカートニーは恐らくその良くなかった結果を受け、1989年6月に発表される『Flowers In The Dirt』の曲を念入りに書き、磨き上げることに時間を割いたのだろう。1987年秋に開始されたセッションは、最終的に89年2月まで延長。その間ポールは、トレヴァー・ホーン(フランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッド)や、クラウデッド・ハウスを手掛けたミッチェル・フルームら、話題のプロデューサー勢と組み、加えて、エルヴィス・コステロとソングライティング面での協力関係を結んだ。コステロは当時、後に高い評価を受け、全英トップ10入りを果たした自身のアルバム『Spike』にも取り組んでいるところであった。

マッカートニー=コステロ連合は非常に生産的で、結局『Flowers In The Dirt』の中でも最も味わい深い曲の幾つかがそこから生まれている。アルバムの冒頭を飾っているのは『Rubber Soul』を思わせる「My Brave Face」で、これは英米両国のシングル・チャートでトップ30入り。一方、熱のこもった「You Want Her Too」にはコステロがゲスト参加、ジョン・レノン風の棘のある歌声を披露する機会を与えられている。また、マッカートニーから抑揚が見事なゴスペル調のヴォーカルを引き出しているのは「That Day Is Done(邦題:ふりむかないで)」だ。

しかしながら、コステロの協力を抜きにしても、一度聴いたら病みつきになる「Put It There」や、しっかりした作りでラジオ向きの「Figure Of Eight」、そして当然のようにフックが効いている「This One」といった曲で、マッカートニーは人生への肯定感に満ちた本領を発揮。 「My Brave Face」に続いてシングル化された「This One」は、全英トップ20入りを果たした。一方、恐らく自伝的な「We Got Married(邦題:幸せなる結婚)」のボルテージを上げているのは、ピンク・フロイドのデヴィッド・ギルモアによる表情豊かなソロだ。明るくファンキーな「Rough Ride」や、木管楽器を取り入れた「Distractions」、そして熱帯雨林伐採反対運動に関連したレゲエ風味のプロテスト・ソング「How Many People」等では、スタイル的に大胆な試みが行われている。

Paul McCartney – My Brave Face

 

メディアも世間も一様に、『Flowers In The Dirt』は新鮮かつ爽快な本来の姿に戻った作品であるということで意見が一致。ロサンゼルス・タイムズ紙の著名評論家ロバート・ヒルバーンは、本作について「ここ10年以上における、マッカートニーのソロ・アルバムの中の最高傑作」と断言すらしていた。商業的にも、本作は大ヒットを記録。英国では『McCartney II』に匹敵する成功を収め、全英チャートの首位に輝き、プラチナ・ディスクを獲得。米国でもゴールド・ディスクを達成している。

アルバムのセッションに参加していた一流ミュージシャン達をバックに従え、マッカートニーは、1975年から1976年にかけて世界を回った『Wings Around The Word』以来となるワールド・ツアーを行うことを発表。1989年9月に幕を開けた『ポール・マッカートニー・ワールド・ツアー』は、絶賛の中、1990年7月まで行われ、彼のキャリアを網羅した煌びやかなセットリストには、大成功を収めた最新作から選りすぐったナンバーに加え、1966年8月にザ・ビートルズがライヴ活動から身を退いて以来、マッカートニーが生演奏していなかった、数多くのザ・ビートルズの曲が含まれていた。

Written By Tim Peacock



ポール・マッカートニー『Flowers in the Dirt』

   

 

 

 

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2 Comments

2 Comments

  1. た~くん

    4月 7, 2017 at 2:53 am

    すごく懐かしい曲にこころ踊るナンバーでした。 ポールとかも若くてすごく伸びやかな声で歌ってたのが印象的でした。

  2. 札幌の猫使い

    9月 27, 2018 at 11:26 pm

    このアルバムを聴いた時、「すごい。復活というよりリボーンだ」と思った。
    そして東京ドーム公園。
    ポールが出てくるまでは、なかなか現実だと思えなかった。あのライブは素晴らしいものだった。
    近年のライブも見に行っているけど、比べものにならないくらい素晴らしいものでした。

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