スロウハンド、東京の一夜:エリック・クラプトン『Just One Night』

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エリック・クラプトンにとって、1970年代は、私生活の浮き沈みやキャリアの異例な復活などに満ちた浮き沈みの多い期間だった。この10年の最後に、彼は1978年のアルバム『Backless』に伴うワールド・ツアーの一部で東京にある有名な会場、武道館で公演を行った。この公演は2枚組ライヴ・アルバム『Just One Night(邦題:ジャスト・ワン・ナイト~エリック・クラプトン・ライヴ・アット・武道館)』としてリリースされ、1980年5月10日にUKチャート入りした。

当時のクラプトンのバンドは、彼の仲間でギター・マエストロのアルバート・リー、プロコル・ハルムのキーボードでありフロントマンのゲイリー・ブルッカー、幅広く旅をするキーボーディストのクリス・ステイトン(ジョー・コッカーのバンドのベテランであり、『Mad Dogs and Englishmen』ツアーにも参加していた、エリック・クラプトン・グループの新しいメンバーとしてステージに立った)など、例によってAリストの才能あるミュージシャン達だった。また、デイヴ・マーキーはベースを、ポール・マッカートニーとリンダ・マッカートニーによるアルバム『Ram』や数えきれない作品にクレジットされているヘンリー・スピネッティはドラムを演奏した。

東京、武道館

『Just One Night』のトラックリスト(実際は、12月3日、4日の2日間武道館で公演が行われた)は1980年に入り、‘スロウハンド’(エリック・クラプトン)のキャリアがどこにあるかを閉じ込めたタイムカプセルのようなものだ。「After Midnight」、彼のお気に入りJ.J.ケイルの「Cocaine」がセットを支え、彼のポップ・オーディエンスは、「Wonderful Tonight」や「Lay Down Sally」といった70年代後半のヒットによって、満足させられた。

エリック・クラプトンは、ダイアース・ストレイツのファースト・セルフ・タイトル・アルバムに収録された マーク・ノップラーの楽曲のカヴァーを、アルバート・リーのヴォーカルを見せるために収録した。その他、ブルースマン、オーティス・ラッシュの「Double Trouble」やロバート・ジョンソンの定番曲「Rambling On My Mind」などのカヴァーも収録されている。

『Just One Night』は 初めは比較的控えめなチャート・アクションで、UKでは27位にランクインし、翌週3位にアップ、そしてそこに2週とどまった。アメリカでは最高位2位を記録し、チャート・デビューから1か月でゴールドに認定された。



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