スタックス全盛期の71年に発売されたジョニー・テイラー2回目のR&B1位獲得曲

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1971年の初め、ジョニー・テイラーはスタックス・レコードにて、飛ぶ鳥を落とす勢いのレーベルと同じぐらい自身も全盛期の真っ只中にいた。そしてその年の2月20日、スタックス・レコードのヒット曲が全米R&Bリストの首位にいた別のスタックス・レコードの曲からトップの座を奪った。トップにいたのはルーファス・トーマスの「Do The Push and Pull」で、ジョニー・テイラーの「Jody’s Got Your Girl and Gone」で自分2度目の第1位を獲得していた。


ジョニー・テイラーは、1968年に発売した「Who’s Making Love」で、R&Bチャートで1位。そしてジャンルの垣根を越え全米ポップ・チャートでTOP5となった。スタックス・レコードにてそれ以降も発売され続けた彼のソウル・ヒット曲は、そこまで大きなポップ・ファンを獲得することはなかったが、1968年の「Who’s Making Love」のあとに彼がリリースした「Jody’s Got Your Girl and Gone」といった4枚のシングルは、全米シングル・チャートのトップ40入りは果たしていた。ケント・バーカーとカム・ウィルソンと共にジョニー・テイラーのレコード・プロデューサー、ドン・デイヴィスが書いた曲は、アルバム『One Step Beyond』に収録され、3月にはチャート入り、R&B部門で6位まで上昇した。

「Jody’s Got Your Girl and Gone」にはドン・デイヴィス自身によるギター・フィルと伝説的なスタックスのハウス・バンドが起用された。レコーディング後の編集中、スタックスのスターグループでもあったドラマティクスによるテンプテーションズ風のバック・ヴォーカルが加えられた。その一年後、ドラマティクスはソウルのヒット曲「In The Rain」がナンバーワンとなり、絶頂期を迎えることになる。

アーカンソー州、クロフォーズビル出身の過小評価されがちだったジョニー・テイラーは、34年間にわたり、通算43回チャートに登場し、「Jody’s Got Your Girl and Gone」はその14度目のソウル・チャート入りした曲だった。彼の成功はそれぞれ3つの段階に訪れた。最初に訪れたのは、3枚目のR&Bベストセラーとなった1973年の「I Believe In You (You Believe In Me)」を含むスタックス時代。ジョニー・テイラーはその後、R&Bやポップで第1位となった「Disco Lady」で、コロンビアでも精力的な時代に突入。そしてサザン・ソウルのレーベル、マラコからリリースで幕を閉じた。2000年に心臓発作で亡くなった時、ジョニー・テイラーはまだ62歳だった。彼についてはuDiscover’sによるスタックス・レコードのレジェンドたちシリーズにて、長年のスタックス・の大黒柱であり、エグゼクティヴのディーニー・パーカーが懐かしく語ってくれている。

Written by Paul Sexton


  

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