最後のチャートイン、ダイアー・ストレイツの『On The Night』

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調べるまで知らなかったが、1993年5月22日は、ダイアー・ストレイツがUKチャートに新譜でチャート・インした最後の日だっだ。話題のライヴ・アルバム『On The Night(邦題:オン・ザ・ナイト~ダイアー・ストレイツ・ライヴ)』は、彼らの最後のスタジオ・アルバムとなった『On Every Street』をサポートするために1991年~92年にかけて216日間行われた大規模なツアーの記念品ともいうべき作品である。

そのツアーは1991年8月のダブリン公演から始まり、始めはヨーロッパ、そして10月中旬まで続いた。最初のツアーが非常に大規模だったので、ダイアー・ストレイツは92年の春から10月まで、途方もない規模でヨーロッパにまたもどってきた。このヨーロッパ・ツアーの間には、オーストラリア、ニュージーランド、そして北米でも公演を行っている。

ライブ盤『On The Night』は2つのツアー工程から成る。ひとつは、オランダ・ロッテルダムのアホイ・スタジアムで行われた3日間の公演、もうひとつは、フランスのニーム・アリーナの3日間の公演だ。

彼らの初のライヴ・アルバム『Alchemy(邦題:アルケミー~ダイアー・ストレイツ・ライヴ)』の9年後に届けられたこの作品では、当座のアリーナ/スタジアム・ロックの帝王として進化したダイアー・ストレイツが反映されている-だけれども、 マーク・ノップラーは大規模な公演が続く過酷さに疲れてしまった。

『On The Night』には、バンドの飛躍の一部であり、『Alchemy』にも収録された「Romeo and Juliet(邦題:ロミオとジュリエット)」や「Private Investigations(邦題:悲しみのダイアリー)」や100万枚以上を売り上げたアルバム

『Brothers In Arms』から少なくとも4曲のライヴ・ヴァージョンが収録された。また、アルバム 『On Every Street』からも「Calling Elvis」や「Heavy Fuel」を含む4曲も収録されている。アルバムはUKチャート入りし、最高位4位を獲得したが、それは驚くほど短期間で、TOP20にもう1週だけのチャートインで、合計で5週間TOP40にとどまっただけだった。アメリカでは、1週遅く、5週間チャートインしたものの、最高位は116位だった。しかし、『On The Night』はスイスやニュージーランドでTOP5入りし、録音された国オランダなど数国で1位を獲得した。




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