クリームの初の全米1位は2枚組の『Wheels Of Fire』

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1968年、ザ・ビートルズがその年最高の2枚組アルバムをとなることを目指した作品をリリースする4か月前、クリームもその座を狙っていた。このロック・トリオによる名曲「White Room」やその他の素晴らしいパフォーマンスは、『Wheels Of Fire(邦題:クリームの素晴らしき世界)』で世に知れ渡ることになる。1968年8月9日にイギリスのレコード店に商品は並び、そしてチャートにとっては珍しい存在となった。しかし、その作品は売れに売れていた。

現在ではマルチ・フォーマットと呼ばれる形態の初期の例といえるだろう。所属レコード会社のポリドールは「White Room」、「Sitting On Top Of The World(邦題:トップ・オブ・ザ・ワールド)」、「Politician(邦題:政治家)」、そして「Born Under A Bad Sign(邦題:悪い星の下に)」を収録した1枚組のスタジオ作品『Wheels Of Fire – In The Studio』をリリース、同時にそのスタジオ作品と1968年にフィルモアで演奏した3度の異なるライヴを収録した『Wheels Of Fire – Live At The Fillmore』を、そしてその2枚をセットにした2枚組もリリースした。ハウリン・ウルフの「Sitting On Top Of The World」のカヴァー以外にも、クリームはブルースに敬意を表し、もう一曲ウィリー・ディクソンが作曲したハウリン・ウルフの「Spoonful」もカヴァーしている。そしてもちろん、ロバート・ジョンソンの見事な「Crossroads」のカヴァーも聴くことができる。

7月13日、『Wheels Of Fire』はBillboardベスト・セラーの54位でチャート・イン。その4週間後の8月10日、ハーブ・アルパート&ザ・ティファナ・ブラスの『The Beat of the Brass』をトップから引きずり降ろし、全米チャート首位を記録し4週間その座をキープした。イギリスでは、8月17日の週にアルバム1枚だけでなく、1枚組と2枚組の2つがチャート入りを果たした。1枚組はチャートイン2週目にして7位を記録、2枚組は最終的に3位まで到達した。

メロディー・メーカー誌のクリス・ウェルチはレヴューでこの作品に賛同していた。「もしもクリームの過去のレコードにがっかりしていたとすれば、もしも彼らの魂と本質が現れていないとファンたちが思っていたとしたら、『Wheels Of Fire』は、その間違った考えを持ってしまったファンたちの信頼を回復することができる、皆が待ちわびていた2枚組の作品だ」。



クリーム『Wheels Of Fire』

   

 

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