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モータウンが贈る最高のラヴソング:愛する人と聴くべき20曲(全曲試聴付)

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シェークスピアはおそらくこう言っただろう。「音楽が愛の食べ物ならば、モータウンを聴くといい」。それが例えバレンタイン・デーや自宅での女子会など特別なイベントではなく、日々の幸せを感じる何気ないひと時だったとしても、モータウンのソウルフルなラヴ・ソングは私たちをロマンティックな気分にさせてくれる。あなたが失恋に心を痛めている時、愛する人を恋しく想う時、誰かと付き合いたいと思っている時、失った時間を取り戻そうとしている時、叶わぬ恋を妄想している時、自らが犯した過ちを償おうとしている時、自分の仲間をたしなめようとしている時、モータウンではありとあらゆる気分に合った音楽が見つけられるはずだ。今の自分の気分に合った曲を聴きながら(場合によっては意中のあの人の膝で)のんびりと過ごし、モータウンのラヴソングに心を委ねてみてはいかがだろうか?聴いているうちに自然に踊りだしたくなるかもしれない。

Spotifyでモータウンの“ラヴソング”プレイリストを聴こう。全楽曲は下記はスクロール。

20. ヴェルヴェレッツ「Needle In A Haystack」

ヴェルヴェレッツのリード・シンガー、キャロリン・ギルは、“招かれるものは多いが,選ばれる者は少ないのだ”と言う通り、自分にとってのMr. パーフェクトを見つけるのは至難の業だと悟る。この曲の軽快なR&Bはもちろん魅力的だが、彼女たちがガールズ・グループのありとあらゆる秘訣とこつを追求したことで放っているその輝きを見落としてはならない。本物そっくりの精巧に作り上げられた非情な忠告、それがびょうよりも鋭い「Needle In A Haystack(干し草の中の一本の針)」なのである。

Needle In A Haystack

 

19. シュープリームス「You Can’t Hurry Love」

ヴェルヴェレッツは、ライバルであったスプリームスを甘くみていた。恋愛においては我慢が鍵となるのだ。ダイアナ、フローレンス、メアリーのハツラツとしたパフォーマンスには彼女たちが耐え忍んできた痛みを連想させるものがある。間違いなくモータウンが誇る最高のラヴ・ソングの一つである「You Can’t Hurry Love」は、1966年の夏の終わりに彼女たちを全米チャートの頂点へと立たせた。

You Can't Hurry Love

 

18. メアリー・ウェルズ「My Guy」

この名曲は、モータウンのソロ歌手、メアリー・ウェルズのためにスモーキー・ロビンソンが手掛けたものである。過去に何度も聴いたことがあったとしても、聴く度になんて素晴らしい曲だったろうとあらためて気付かされ、1964年春にこの曲を初めて耳にした時の自分に想いを巡らすだろう。

My Guy

 

17. テンプテーションズ「My Girl」

もしこの名曲へのアンサー・ソングが存在したとしてもそれはこっそりしまっておいた方がいい。この曲もまたスモーキー・ロビンソン作曲によるもので、テンプテーションズは1964年12月にこの曲で日の目を見た。そして今もこの曲を聴く度に私たちの心は明るく照らされる。

My Girl

 

16. ジャーメイン・ジャクソン「Let’s Get Serious」

確かにマイケル・ジャクソンは彼ら兄弟の中の王者かもしれない、ただジャーメインもまた、80年代における最もファンキーなラヴ・ソングの1曲である「Let’s Get Serious」をシングル・カットするなど優れた功績を残した。90年代後半から2000年代初頭にかけて“ジャーメイン”という名のフットボール選手がたくさんいたのは、彼らの両親がこの曲を聴きながら子作りをしたからだろう。

Let's Get Serious

 

15. マーヴィン・ゲイ&キム・ウェストン「It Takes Two」

モータウンはマーヴィン・ゲイと女性ヴォーカリストを組ませ、濃密なラヴ・ソング・シリーズをリリースしていった。キム・ウェストンはメアリー・ウェルズに次ぐ2番目のデュエット相手で、「It Takes Two」は彼らにとって2作目の45回転レコードとなった。多くのモータウンの男女デュエット曲を手掛けたウィリアム・スティーブンソンとシルビア・モイのコンビによるこの曲は間違いなくモータウンを代表するラヴ・ソングの一曲であり、マーヴィン・ゲイとタミー・テレルのデュエットがこれを上回るヒットを出していなかったとしたら、この二人の作品はもっと称えられていただろう。

It Takes Two

 

14. シュープリームス「You Keep Me Hanging On」

時に愛は良からぬ方へ進む。この曲はヴァニラ・ファッジによってロック調に、ケン・ブースによってレゲエ調に、そしてウィルソン・ピケットによってサザン・ソウル調にカヴァーされてきた。しかしながら未だシュープリームスのオリジナルを越えるものはないだろう。

You Keep Me Hangin' On

 

13. グラディス・ナイト&ピップス「Everybody Needs Love」

グラディス・ナイトのモータウンからの初めてのシングルは激しいダンス・ナンバーで、商業的には失敗に終わった。続く2作目のシングルも商業的には奮わなかったが、プロデューサー 、ノーマン・ホィットフィールドが手掛けた3作目のシングル「Everybody Needs Love」では、後に彼女のトレードマークともなる巧妙且つ威厳に溢れる音楽的アプローチをとり、クラシック・ソウルの名曲として1967年に全米で大ヒットを記録した。

Everybody Needs Love

 

12. テンプテーションズ「Just My Imagination (Running Away With Me)」

恋愛は両思いばかりではない。テンプテーションズの高音を担っていたエディー・ケンドリックスが想いを寄せる女性は彼の気持ちに気付くこともなかった。ひとつ間違えば、彼の彼女への執着心は気味が悪いものになっていたかもしれない。しかしながら、この曲に込められた彼女への想いはどこまでも純粋なのである。

Just My Imagination (Running Away With Me)

 

11. ダイアナ・ロス「Love Hangover」

ダイアナ・ロスのソロ・キャリアにおける代表作、そしてモータウンが生んだクラシック・ディスコの長編作品の確固たる証拠こそが「Love Hangover」である。この軽快なテンポの全米No.1ソングは、モータウンが誇る最高のラヴ・ソングであると共に、1976年を代表する作品である。

Love Hangover (Extended Alternate Version)

 

10. アイズレー・ブラザーズ「Guess I’ll Always Love You」

洗練された質の高いこのダンス・ナンバーは、アイズレー・ブラザーズの偉大なキャリアそのもののように果てしない愛についての曲であり、確固たる自信と揺るがない魂によってもたらされた。

I Guess I'll Always Love You

 

9. ミラクルズ「You Really Got A Hold On Me」

初期モータウンの頼もしいヒット・メイカーだったミラクルズは1962年にこのほろ苦い恋心を歌った曲をリリースした。生みの親であるスモーキー・ロビンソンは、この曲の主題自体は気に入っていなかったが、それでも歌の中の女性を愛していた。後にこの曲は、ザ・ビートルズロッド・スチュワート、シンディ・ローパーら多くのアーティストによってカヴァーされた。

You've Really Got A Hold On Me

 

8. ダイアナ・ロス&シュープリームス「Someday We’ll Be Together」

ダイアナ・ロス&シュープリームスによる最後のシングルは。60年代最後の全米No.1ソングであり、人々は彼女たちはまだ続くだろうと思っていた。皮肉にもこの作品では、ダイアナ・ロスのみがフィーチャーされ、プロデューサーのジョニー・ブリストルがバッキング・ヴォーカルを、モータウンの隠れたレジェンド、アンダンテスがコーラスを務めた。これは希望に破れ、今は恋を諦めなければならないが、逃れられない運命によっていつか二人は結ばれるだろうというメッセージを見事に歌い上げた名曲である。

Someday We'll Be Together

 

7. マーヴィン・ゲイ『Distant Lover』

切ないバラードとドゥーワップが共鳴し、胸が張り裂けるほどに恋焦がれる想い歌ったこの名曲は、マーヴィン・ゲイの1973年のアルバム『Let’s Get It On』に収録された。この翌年にリリースされたライヴ・アルバム『Marvin Gaye Live』では、より熱烈に歌い上げられている。

Distant Lover

 

6. ジャクソン5「I Want You Back」

緊急事態に直面し、切迫したマイケル・ジャクソンの声が歌い上げるのは、少年時代特有の感覚だ。初めて失恋を経験し、その心の痛みを知ってショックを受けている様である。無邪気がための驚きと、いつまでも抜けめのない純真さが見事に表現されている。

I Want You Back

 

5. スティーヴィー・ワンダー「I Was Made To Love Her」

1967年の全米チャートで「I Was Made To Love Her」が2位を記録した頃、スティーヴィー・ワンダーはまだ17歳になったばかりだった。ただ当時の彼は既に、幼さからは抜け出し、若さと血気に溢れた“大人の男”としての顔を持つほどに成熟していた。スティーヴィー・ワンダーが共作したこの曲では、恋愛の浮き沈みや真の愛の永続性について綴られている。思想に富んだ70年代の彼のヒット曲を彷彿とさせる高揚感に満ちたこの名曲は、モータウンの最高のラヴソング・リストに必要不可欠なのである。

I Was Made To Love Her

 

4. フォー・トップス「Reach Out, I’ll Be There」

この1966年の名曲の素晴らしさはその構成にあり、それはまるでパワフルな2つの楽曲が1つに合体することで、より一層作品としての輝きを増しているようなのである。ボーカルのリーヴァイ・スタッブスはまさに私たちが今だと望む絶妙なタイミングで高らかに吠える。それは魂の呼応とも言えよう。

Reach Out, I'll Be There

 

3. テンプテーションズ「Ain’t Too Proud To Beg」

フォー・トップスが君の男にしてくれとアプローチする傍で、テンプテーションズはノーマン・ホィットフィールドとエディ・ホーランドが共作したこの曲で行かないで欲しいと求めてくる。懇願の名曲である。

Ain't Too Proud To Beg

 

2. ジャクソン5「I’ll Be There」

たとえ子供であれど、情熱的な高揚感を掻き立てられることはある(私たちが初めて一目惚れを経験した時のような)。この曲は胸を打つほどに前向きな不朽の愛の宣言なのである。儚い喜びを知り得る若さゆえの愛の夢なのだ。

I'll Be There

 

1. マーヴィン・ゲイ&タミー・テレル「Ain’t No Mountain High Enough」

ニコラス・アッシュフォードとバレリー・シンプソン夫婦が共作し、60年代男女デュエットの最高峰であるマーヴィン・ゲイ&タミー・テレルが悲劇的な運命によって引き裂かれる恋人との別れについて歌うこの曲は、究極のシンフォニック・ソウル・レコードである。息をのんで、見とれてしまうような至福の愛の頂点を歌ったこの曲こそが、モータウンの最高のラヴソング・リストの1位であり、全ての恋人たちのプレイリストに加えるべき名曲である。

Ain't No Mountain High Enough

 


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