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アルバート・キングとブッカー・T&ザ・MGsが生み出したSTAXの名作『Born Under A Bad Sign』

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I’ve been down since I began to crawl
If it wasn’t for bad luck
I wouldn’t have no luck at all

ハイハイし出した頃から下向きの人生
もし悪運がなければ
俺には運ってものさえもないんだ

—「Born Under A Bad Sign」

これは史上最高のブルースのコーラスのひとつだ。「人生がこれ以上最悪になることなんかない!」と叫んでいるのだ。ファンキーでスウィングしているベース・ラインで、大胆で傲慢とも言えるようなギター・リックがある伝説の楽曲だ。イントロを聴けば誰もが瞬時にわかる、そんなような曲だが、おそらく多くの人はクリームのヴァージョンを先に思い浮かべるだろう。クリームは、アルバート・キングの『Born Under A Bad Sign』のタイトル・トラックを大ヒット曲へと変え、アルバム『Wheels Of Fire』をイギリスで3位、アメリカで1位へとチャートで押し上げ、初めてのプラチナを記録した2枚組アルバムとなった。

こんな名曲をつくったのは、あの素晴らしい6+5ノートのベース・リフを書いたブッカー・T・ジョーンズと、歌詞を書いたスタックス・レコードのR&Bシンガー、ウィリアム・ベルだ。真相はどうなのだろうか?「Born Under A Bad Sign」の歌詞は、ライトニン・スリムの1954年の「Bad Luck」に酷似しており、アルバート・キングが歌う歌詞が偶然だったとは思えない。

Lord, if it wasn’t for bad luck
Lightnin’ wouldn’t have no luck at all
You know bad luck has been followin’ poor Lightnin’
Ever since I began to crawl

神よ、悪運でさえなければ
おいらライトニンがもってる運なんてひとつもない
悪運がかわいそうなライトニンにつきまとっているんだ
ハイハイし出した頃からさ

—ライトニン・スリム「Bad Luck」

本当のことを言えば、ブルースというのは、似たようなフレーズやリフがそこら中であるものなのだ。生きた図書館のようなもので、ライトニン・スリムの言葉はアルバート・キングの潜在意識に焼き付けられ、必要な時に”拝借した”ものなのかもしれない。

Albert King Born Under A Bad Sign Single Label

「Born Under A Bad Sign」はそれ以降、スタックス・レコードで別々に、ブッカー・T&ザ・MGsが1968年のアルバム『Soul Limbo』で、そしてウィリアム・ベルは1969年の『Bound To Happen』でレコーディングしている。また、ジミ・ヘンドリックスからポール・バターフィールド、エタ・ジェイムス、ビッグ・ママ・ソーントン、バディ・ガイw/ココ・テイラー、ロベン・フォードとリタ・クーリッジなどのアーティストにカヴァーされている。しかし、アルバート・キングの偉大なアルバム『Born Under A Bad Sign』の1曲目ほどのヴァージョンはどこにもない。

曲が持つ本当のソウルを、本当のソウル・ブルースを、その落胆した魂に響く言葉を求めているのであれば、アルバート・キングのヴァージョンを聴くしかない。(1967年にスタックス・レコードよりリリース)。

アルバム『Born Under A Bad Sign』がソウルフルなのは、ブッカー・T&ザ・MGsによる貢献が多く、スタックス・レコードのハウス・バンドは、リズム・ギターにスティーヴ・クロッパー、オルガンとピアノにブッカー・T・ジョーンズ、ピアノにアイザック・ヘイズ、ベースにドナルド・‘ダック’・ダン、ドラムにアル・ジャクソン・ジュニア、トランペットにウェイン・ジャクソン、テナー・サックスにアンドリュー・ラヴ、バリトーン・サックスとフルートにジョー・アーノルドというメンバーだった。そしてもちろん、アルバート・キングによる刺すような音を曲げるプレイは彼が初期に受けた影響を物語っており、それは特にブラインド・レモン・ジェファーソンのスライド・プレイイングが見て取れる。アルバート・キングのファンキーなフレージングは、Tボーン・ウォーカーとロニー・ジョンソンを何時間も聴いてきたからだとわかるが、そこにはB.B.キングのヴィブラートや無駄のない演奏もうかがえる。‘ブルース・ギターの3人のキング’と言われたアルバート・キング(B.B.キングとフレディ・キングとともに)は、B.B.キングの異母(父)兄弟だと述べていたので、そのプレイ・スタイルが似ているのも驚きではない。

『Born Under A Bad Sign』に収録されているすべての曲は素晴らしく、一定した作品に仕上がっており、アルバート・キングの最もバランスの良いリリースのひとつだ。アルバムは定評があり、全米チャートTOP50入りを果たした。他にも触れておきたい曲は、きわどい12小節のブルース「Crosscut Saw」(”俺は横引きノコギリだ、その木の上を引いてくれ”)、は1941年にデルタのブルースマン、トミー・マクレナンによってカヴァーされ、アルバート・キングがさらに陶酔するようなラテンと締まったホーンのアレンジを加えてスタイルを変えた。「The Hunter」もまた特別で、「Green Onions」と同じぐらいブッカー・T&ザ・MGsのトレードマークとなった。強火で、美味しく、栄養たっぷりに仕上がったシチューのようだ。

「Kansas City」は再びアルバート・キングの領域にしっかりと戻り、素敵なドラム・キックやホーンがリズムを作り上げる。「Oh Pretty Woman」でまたたくましく脈打ち、セクシーになる前に、軽快でエレガントなタッチをもたらす。そしてこのまま、ひとつも弱い曲がなくアルバムは続いていくのだ。

数あるアルバムの中でも偉大な本作を幸運にもすでに聴いているとしたら、自分の幸運に感謝すべきだ。まだ聴いていないのであれば、これであなたのツキは変わったも同然。一回聴いてみてほしい。『Born Under A Bad Sign』はあなたの1日を良い日にすること間違いない。

Written by Richard Havers



アルバート・キングの『Born Under A Bad Sing』をSpotifyで聴く

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