カーペンターズの20曲:リチャードとカレンの兄妹による14年間の歴史

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Photo: A&M Records archives

共に楽曲を制作することができたのは14年ほどでしかないが、時が経ってもカーペンターズの時代を超えた貢献は色あせることはない。コネチカット州ニューヘイブン出身の兄妹は、幼いころから音楽を聴いて肥えた耳、人をひきつけるメロディーと気持ちの通い合った演奏、そしてもちろん、あの素晴らしいハーモニーを持って、美しく構成された大人のソフトポップという現代音楽のスタイルを発明した。

リチャード・カーペンターに74歳になったところで、妹のカレンも生きていたら、今頃71歳だ。彼らの遺産にスポットライトを当て、uDiscoverでは、20曲を選び、スペシャルなプレイリストを作成した。

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カーペンターズの曲の完璧な20選については、それぞれに自分の考えがあるだろう。とにかくこのリストが絶対だと主張するつもりはないし、あなたのお気に入りの曲について意見を聞かせてほしい。ここで選んだのは、ほとんどが定評のあるヒット曲だが、すべてではない。あまり演奏されなかった珠玉のアルバム曲にも少し余白を残しておきたかったのだ。

1978年のクリスマス・アルバム『Christmas Portrait』は例外だが、それ以外はすべてカレンの生前にリリースされたふたりのスタジオ・アルバムから選ばれ、大まかに年代順に並んでいる。当初は『Offering』という名でリリースされ、後にビートルズの曲にならって改題された、1969年のデビュー・アルバム収録の初期のカバー曲「Ticket To Ride(邦題:涙の乗車券)」から始まる。 そのとき初めて、彼らの想像力と楽曲創作力の深さを知った。彼らはそれを、クラシックな曲だけでなく、ロジャー・ニコルズやポール・ウィリアムズのようなトップライターの新しい曲、そしてリチャードとジョン・ベティスとの共作や他の曲にも活用していた。

間もなく、彼らはバート・バカラックとハル・デヴィッドの「(They Long To Be) Close To You(邦題:遥かなる影)」のリバイバルで、再びそのことをはっきりと示すこととなった。 この楽曲は決定的な作品となり、1970年の夏、全米シングル・チャートで4週連続第1位という栄光をもたらした。それが口火となって、一連の素晴らしいシングルとアルバムが発表され、さらに11曲が全米トップ10入りを果たすヒットとなり、その内の2曲は全米1位を獲得している。

他にも『Close To You(邦題:遥かなる影)』 収録の「Crescent Noon」、『Carpenters』収録の「Bacharach/David Medley(邦題:バカラック・メドレー)」、レオン・ラッセル作曲の「This Masquerade(邦題:マスカレード)」の官能的な解釈、「I Need To Be In Love(邦題:青春の輝き)」のようなエレガントな後期のシングル曲なども聴き所だ。 79分間のピュアで洗練された音楽の時間を楽しんで欲しい。

Written By Paul Sexton




 

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